2XUのタイツを徹底解説!アスリート愛用のコンプレッションタイツの選び方とは
Nov 14, 2025 / SHOES
Nov 14, 2025 Updated
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多くのランナーに愛用されている人気ブランド『2XU(ツータイムズユー)』。市民ランナーからトップアスリートまで、多くのランナーがタイツをはじめとする2XUのアイテムを着用しています。
今回はスポーツMC・岡田拓海さんとともに、2XU・西崎さんによる詳しい解説を交えながら、各モデルの特徴と選び方を徹底的に紹介します。
『2XU』の由来とは?

2XUは2005年にオーストラリアで誕生した、元トライアスロン世界チャンピオンが創設者のブランドです。ブランド名の『2XU』は「2×YOU(あなた)」という意味。着用することで可能性やパフォーマンスが2倍になるというコンセプトが込められています。
西崎さんによると、2XUの特徴は大きく分けて段階着圧による血流改善、強い着圧による筋肉サポートの2つ。独自の構造により「パフォーマンスの向上」「怪我のリスク軽減」「リカバリー効果」が期待されます。
ベーシックモデル『PWX』

『PWX』は「パワー・ウェイト・フレキシブル)」の頭文字を取った、2XUのベーシックモデル。軽くて動きやすく着圧も強い、血の巡りを促進する効果を備えています。シンプルなデザインでロゴが大きく入ったスタイリッシュな見た目も特徴です。
他メーカーのコンプレッションタイツを履いたことがある方や、2XU初心者の方の入門モデルとして最適と西崎さん。中級者向けのタイツとして、幅広いランナーに愛用されています。
夏場に最適な接触冷感モデル『PWXエアロメッシュ』

『PWXエアロメッシュ』はPWXをベースに夏場向けの機能を追加したモデル。生地全体が接触冷感素材で作られており、着用時にはひんやりとした肌触り。随所にはメッシュ加工が施されており、走行中に風を取り込みやすい構造となっています。
西崎さんによると「レース中に水をかけるとひんやりして気持ちいい」というアスリートという声も聞かれる本アイテム。加えて腰部分にスマホが入る大きめのポケット、サイドにジェルを収納できるポケット、タオルやキャップを引っ掛けられるループも装備しています。
インナーとしても活躍『PWX 1/2ショーツ』

『PWX 1/2ショーツ』は膝上ではなく太もも部分までの丈に設計された、比較的短めのタイツアイテム。ボクサーパンツを少し長くしたようなショート丈が特徴的です。
タイツ1枚では恥ずかしい方、お尻の臀部筋をしっかりホールドしたい方などにおすすめ。ランニングパンツとの組み合わせでバランス良く着用できます。
上級者向けハイパフォーマンスモデル『MCS』

『MCS』は「マッスル・コンテインメント・スタンピング」の頭文字を取ったモデル。2XUの代表的なタイツとして多くのアスリートに支持されています。
『PWX』と比較して着圧がさらに強く、筋肉をガチッとホールドする設計。裏側に筋肉をサポートする特殊なマッピングが施されており、筋肉のブレをより一層軽減します。生地もハリ感があり、上級者や競技志向の強いランナーに最適です。

収納は計3か所。センターにスマホが入るポケット、サイドにジェル2本程度を収納できるポケット、さらにジップ付きポケットも装備しているため、鍵やICカードなど貴重品の収納にも便利。トレーニングからレースまで対応できる万能性を持ち、多くのマラソン大会で着用しているランナーを見かける人気モデルです。
最上位モデル『REACT』

『REACT(リアクト)』は2XUの最上位モデル。PWXの軽さと動きやすさ、MCSの強い着圧といった、両方の良いところを掛け合わせたハイブリッドタイツです。
裏側には赤いマッピングが施されており、収納力も十分。センターに大容量のスマホポケット、サイドに深いポケット、ジップ付きポケットを装備しています。

最大の特徴は体温調節機能を持つ生地を採用している点。寒いときは体を温め、暑いときは冷ますといった機能性を備えています。長時間のレースや気温変化の激しい環境下でのパフォーマンスを最大限に引き出すアイテムです。
前述のモデルはショートタイツだけでなく、各モデルにはロングタイツモデルも展開。冬場の寒い時期はもちろん、足全体をカバーすることで筋肉をより広範囲にホールドできるメリットがあります。「ふくらはぎは第2の心臓」といわれるように、ふくらはぎからしっかりケアすることで全身の血流改善の効果は増進。疲労を残したくないトレーニング時や、これからのレースシーズンでの活躍が期待できます。
高着圧で疲労回復『パワーリカバリーコンプタイツ』

『パワーリカバリーコンプタイツ』は、2XU全ラインナップの中でもとくに強い着圧を持つモデル。見た目にもわかる段階着圧のデザインが特徴的です。
足裏までカバーする設計で、土踏まずから血流を上へとギュッと絞り上げるような構造。末端からしっかりと血の巡りを促進し、疲労回復をサポートします。
着圧が非常に強いため「就寝時の着用はNG」と西崎さん。レース後から就寝前までの3〜4時間程度の着用が目安です。レース・仕事などの帰宅時に着用すると、翌日の疲労具合が大きく変わるでしょう。
ちなみにタイツのカラーはグリーン。西崎さんによるとスマートフォンのバッテリーが満タンになると緑色で表示されるように「リカバリーが完了して満タンになる」というイメージでデザインされています。
手軽にリカバリー『コンプレッションリカバリーソックス』

『コンプレッションリカバリーソックス』は、より手軽にリカバリー効果を得られるアイテム。タイツを履くのが難しい外出先や、汗をかいた直後など、タイツの着脱が大変な状況でも気軽に使用できます。
トレーニングやレース後はもちろん、移動時や日常生活でも活用可能。営業で歩き回る方やデスクワークで血流が滞りがちな方にもおすすめです。
2XUタイツの使い分け・おすすめシーン

各モデルの使い分けについて、西崎さんによると『PWX』は他メーカーのコンプレッションタイツからの乗り換えに最適。2XU導入の第一歩としておすすめのモデルと話します。
暑がりの方、夏場のトレーニング・レース用、はたまた収納力が欲しい方には『PWXエアロメッシュ』。ランニングパンツと組み合わせたい方、臀部のホールド感を重視する方には『PWX 1/2ショーツ』。
日々のトレーニングからレースまで使えるタイツを探している方、強度の高い練習を頻繁に行う方には『MCS』。軽さと着圧のバランスを重視する方、長時間のレースに臨む方には『REACT』といった使い分けを西崎さんは推奨します。

また2XUのタイツは着圧が効果の要であり、適切なサイズ選びが非常に重要。まずは公式のサイズチャートで身長と体重から適切なサイズを確認することが推奨されると西崎さん。2XUはオーストラリアブランドのため、海外サイズ規格となっています。通常Lサイズ(日本規格の商品)を着用している方は、ワンサイズダウンのMを選ぶのが目安とのこと。
サイズチャートの境界線上にいる方は、下のサイズを選択することが推奨されると西崎さん。「最初はきつく感じるが、トレーニングを続けることで徐々に体に馴染んでいく」と話します。ただし、きつくフィットすることもNG。血流を妨げてしまう可能性があるため、サイズチャートの範囲内で選ぶようにしましょう。
2XUタイツの収納力を実験!

タイツの収納力を検証するため、最上位モデル『REACT』にどのくらいのアイテムが入るか実験。『iPhone Pro Max』サイズの大型スマホを中央ポケットに収納しても余裕があり、着用するとさらにスペースが広がります。
サイドポケットにはジェルを各2本ほど収納可能。西崎さんは初フルマラソンで4本のジェルを携帯。サイドポケットは深さがあるため、ジェルがしっかり固定され、走行中も気にならなかったと話します。さらにまだ収納スペースに余裕があり、フルマラソンでの補給に十分対応できる容量です。
「走る目標や目的は人それぞれ。1秒でもタイムを縮めたい方、怪我を予防したい方、それぞれのニーズに応えられるラインナップを揃えています。ぜひ一度履いてみて、その効果を実感してください」と西崎さん。自分のランニングスタイルやレベル、使用シーンに合わせて最適なモデルを選び、2XUとともに挑戦してみてはいかがでしょうか。
詳細情報
2XU|『PWX』

・価格:¥7,700(税込)
2XU|『PWXエアロメッシュ』

・価格:¥8,800(税込)
2XU|『PWX 1/2ショーツ』

・価格:¥5,500(税込)
2XU|『MCS』

・価格:¥11,000(税込)
2XU|『REACT』

・価格:¥13,200(税込)
2XU|『パワーリカバリーコンプタイツ』

・価格:¥17,600(税込)
2XU|『コンプレッションリカバリーソックス』

・価格:¥4,950(税込)
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