プーマ『ヴェロシティ ニトロ 4』新登場! シューズアドバイザーが「走る喜びを感じられるシューズ」と絶賛する一足を解説
Jul 17, 2025 / SHOES
Jul 17, 2025 Updated
近年、幅広いランナーから注目を集めるプーマのランニングシューズ。デイリートレーナーの中心となるのが『ヴェロシティ ニトロ』シリーズであり、その最新作がさらに進化を遂げて登場しました。今回もRuntripお馴染みのシューズアドバイザー・藤原岳久さんの解説を交えて、最新作『ヴェロシティ ニトロ 4』の魅力をご紹介します。
藤原さんは多くのシューズブランドを渡り歩き、シューズ販売に携わった期間は20年以上。47歳でマラソン自己ベスト2時間34分28秒を出し、現在も走るシューズアドバイザーです。
プーマにおけるデイリートレーナーのベースモデル
『ヴェロシティ ニトロ 4』は前作と比較して、ミッドソール部分が大きくアップデート。前作は高い反発力を生み出す『NITRO FOAM』と、安定性と耐久性を備えた『PRO FOAM LITE』を組み合わせた2層構造となっていました。今作は全面的にNITRO FOAMを採用。安定感を保ちつつ、反発性を前面に出した一足となりました。
「非常に軽くて反発感もある。だけど接地感覚が高くなっているので走りやすい」と藤原さん。そのうえで「ランニングを始めたばかりの方は、地面をしっかり感じながら走ることも大切。そういう意味でも今作は初心者ランナーにおすすめできる」と語ります。
NITRO FOAMは窒素ガスを使った臨界発泡製法を採用しているミッドソール素材であり、反発性とともに耐久性にも定評があります。加えてアウトソールには耐久性に優れた『PUMA GRIP』を搭載。およそ800kmもの走行が可能となっています(参考:プーマ公式サイト)。
アッパーはエンジニアードメッシュを採用し、通気性を大幅に向上。さらに、必要な箇所に補強材『PWRTAPE』を配置することで、軽量ながらもしっかりとしたサポート性を確保しています。さらに今作はラスト(足型)にジャパンフィットを採用しており、藤原さんも「甲の高さとかこだわりのある作り。非常に気持ちの良いフィット感」と高く評価しています。
プーマのデイリートレーナーとの履き分け方法
- ディヴィエイト ニトロ 3
- ヴェロシティ ニトロ 4
今作と共にNNITRO FOAMを搭載したデイリートレーナーとして挙げられる『ディヴィエイト ニトロ』シリーズ。藤原さんもお気に入りのモデルで、プレート素材が内蔵された『ディヴィエイト ニトロ 3』を履きながら「この靴にプレートがなかったらどうなるんだろう」と考えていたとのこと。そんな藤原さんの想像を体現するモデルがヴェロシティ ニトロ 4だと言います。
「ディヴィエイト ニトロ 3と感覚は非常に近くて、まさに内臓されたプレートをそのまま抜いた感じです。ヴェロシティ ニトロ 4はディヴィエイト ニトロ 3よりも出力できるスピードが劣るかもしれませんが、自然な走り心地が気持ちよく、走る喜びを感じられるシューズです」
そのほかにもプーマにはデイリートレーナーとして『フォーエバーラン ニトロ 2』や『マグマックス ニトロ』もラインナップ。藤原さんは「今作は他のシリーズとの履き分けもしやすい」とおすすめします。
「フォーエバーラン ニトロシリーズはプレミアクッション、マグマックス ニトロシリーズはマックスクッションモデルと言えるでしょう。2足に対してヴェロシティ ニトロ 4は接地感も感じることができ、非常に走りやすいのでプーマのラインナップにおけるベースシューズになると思います。まさにNITRO FOAMを体感する入口的シューズですね」
接地感や反発性の高さとともに税込16,500円という比較的安価な点も魅力のひとつ。シンプルでありながらプーマの技術が詰まった一足として、この夏にランナーからの注目を集めそうです。
詳細情報
プーマ|ヴェロシティ ニトロ 4
価格:¥16,500(税込)
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【プロフィール】
藤原岳久さん
FS☆RUNNING(旧藤原商会)代表
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
日本フットウエア技術協会理事 / JAFTスポーツシューフィッター
元メーカー直営店店長,販売歴20年以上
・ハーフマラソン:1時間9分52秒(1993)
・フルマラソン:2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)