【サッカニー】新作『GUIDE 17』にシューズアドバイザーも絶賛! サポート性に優れたデイリートレーナーを解説
Jul 02, 2024 / SHOES
Jul 02, 2024 Updated
100年を超える歴史を持つアメリカの老舗シューズブランド・サッカニーから登場した『GUIDE 17(ガイド 17)』。『ENDRPHIN(エンドルフィン)』シリーズが多くのランナーから支持を集めるなか、デイリートレーナーとして17代目を迎える本シューズは、どんなシューズなのでしょうか。
こちらを今回もRuntripお馴染みのシューズアドバイザー・藤原岳久さんに解説していただききました。藤原さんは多くのシューズブランドを渡り歩き、シューズ販売に携わり20年以上。47歳でマラソン自己ベスト2時間34分28秒を出し、現在も走るシューズアドバイザーです。
初心者にもおすすめ! サポート性に優れたスタビリティトレーナー
大森:今回はサッカニーの『GUIDE 17』をレビューします。同シリーズの17代目にあたるシューズだと思いますが、まだまだ聞きなれない方も多いと思います。
藤原:以前は『RIDE 17』を紹介しましたが、今回は『GUIDE 17』ということで、サッカニーは非常にわかりやすいモデル名になっていますね。
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大森:ということは、その名前の通りにガイド感があるシューズということでしょうか。
藤原:そうですね。RIDE 17がニュートラルトレーナー(一般的なジョギング向けシューズ)に対して、こちらはスタビリティトレーナー(サポート機能に特化したシューズ)という棲み分けです。
大森:どんな特徴を持っていますか。
藤原:RIDE 17はクッション性の高い『PWRRUN+』をミッドソールに搭載していますが、こちらのモデルはインソールにPWRRUN+を使っていて、非常に足あたりの良い履き心地となっています。一方でミッドソールのクッションは硬度の高い『PWRRUN』を使っています。
大森:インソール・ミッドソールにそれぞれの素材を採用したのは、どのような意図があるのでしょうか。
藤原:ずばり安定感を向上させるためですね。PWRRUNによりスタビリティを保つ形状となっています。ただ、インソールの柔らかいPWRRUN+が効いているのか、設置感はそこまで硬く感じません。
大森:クッション性もあまり変わりませんか。
藤原:そこはやはりRIDE 17の方が高いですが、十分なクッションを持っていると思います。さらにドロップ(かかととつま先部分の高低差)が6mmある舟底状スタイルで、アウトソールの面積も広いので安定しています。
大森:確かにかなり広いですね。
藤原:スタビリティモデルにありがちな極度の非対称性がないので、誰でも履きやすいと思います。
大森:2つのモデルでおすすめの選び方はありますか。
藤原:これだけの高機能であり、どちらも税込15,400円ですからコスパは高いと思います。クッション性が欲しい場合はRIDE 17、安定感が欲しい時はGUIDE 17など、それぞれの需要を満たしてくれると思うので、2足を履き分けるのも良いですね。
大森:履き心地はいかがですか。
藤森:アッパーやヒールカップなどもしっかりしていて、履き心地の面でもそつのないつくりをしています。
大森:どんなシーンでおすすめですか。
藤原:テンポを上げるというよりは、ゆっくり長めに走ることに向いているシューズだと思います。
大森:269gということで、デイリートレーナーとしては軽量性にも優れていると思います。
藤原:体感はもっと軽いです。ミッドソールの一部には軽量性に優れたEVA素材を使っているからでしょう。まさにキラリと光る、舟底状のバランスを持ったシューズだと思います。
大森:走り始めたばかりの方で、筋力に自信がなくサポート性に優れたシューズが欲しいという方におすすめのスタビリティシューズですね。
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ジョグやロングランなど、新たに安定感のあるデイリートレーナーを探しているという方にはおすすめな一足。誰でも履けるスタビリティモデルを一度試してみてはいかがでしょうか。
詳細情報
サッカニー|GUIDE 17
・価格:¥15,400(税込)
【動画からご覧の方はこちら】
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藤原 岳久さん
FS☆RUNNING(旧藤原商会)代表
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
日本フットウエア技術協会理事 /JAFTスポーツシューフィッター / 元メーカー直営店店長,販売歴20年以上
ハーフマラソン:1時間9分52秒(1993)
フルマラソン:2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)
FS☆RUNNINGオフィシャルサイト