【2022年】サブ4おすすめレースシューズ5選!マラソンで目標達成を支えるシューズの機能を徹底解説
Dec 11, 2022 / SHOES
Dec 11, 2022 Updated
マラソンシーズン真っ只中。フルマラソンでサブ4(4時間切り)を目標にしているランナーは多くいるのではないでしょうか。サブ4達成にはランイングシューズ選びも重要になります。
本記事では、2022年の最新シューズから厳選したサブ4おすすめレースシューズ5選をRuntripお馴染みのシューズアドバイザー・藤原岳久さんと紹介していきます。藤原さんは多くのシューズブランドを渡り歩き、シューズ販売に携わり20年以上。47歳でマラソン自己ベスト2時間34分28秒を出し、現在も走るシューズアドバイザーです。
サブ4おすすめレースシューズ5選
大森:今回はマラソン・サブ4おすすめレースシューズをご紹介していきます。過去に初心者ランナーへのマラソンおすすめシューズや、シリアスランナー向けの厚底カーボンシューズをご紹介してきました。今回はまさに今一番知りたい方が多い、サブ4を目指すランナー向けのおすすめレースシューズを5足紹介していきます。
今回、ご紹介するのはナイキ『ズームフライ5』、アディダス『ADIZERO BOSTON 11』、アシックス『MAGIC SPEED 2』、サッカニー『ENDORPHIN SPEED 3』、プーマ『デヴィエイト ニトロ2』の5モデルです。
サブ4達成のために大切なシューズ選びのポイント
大森:サブ4を目標とするランナーはどのような視点でシューズを選べばいいでしょうか。
藤原:サブ4を達成するには、1km5分40秒ペースで走り切れば結果が出ます。3分台で走るようなスピードはいらないわけです。
大森:スピードは出過ぎなくてもいいということですね。
藤原:目標を達成するためにプランは2つあり、前半は5分10〜20秒で推移して、最後は1km6分になってしまいますが、4時間以内にフィニッシュするのが1つ目。もう一方は女性ランナーに多いですが、1km5分40秒前後で走り続けるプランです。
大森:そこまで遅くないというのが大切ですね。
藤原:ポイントは速くないけれど気をつけないとペースが落ちてしまう。もしくは、一旦落ちるとキープできない点を助けてくれるシューズが今回ご紹介するシューズです。2タイプあるのですが、アッパーは厚手のソックスほどのフィット感で、ソールはデイリートレーナーという組み合わせです。
大森:最低限のサポート機能を搭載しながら、アッパーを軽量にしているということですね。
藤原:もう1点はアッパーがデイリートレーナーのようにしっかりとホールド、ソールが反発性の高い素材という組み合わせ。前者は安心感を持たせる作り、後者はポンポンと弾むシューズです。ぜひ試し履きをして、感触を確かめていただきたいです。
1. 安定感重視のシューズ
藤原:『ズームフライ5』、『ADIZERO BOSTON11』、『MAGIC SPEED 2』のミッドソールはデイリートレーナーと同様の安定感の高い素材。アッパーは少し軽量という作りになっています。この3モデルは安定感と最低限のクッション性があります。また、レース中にペースを維持できない方、ペースが上がりやすい方におすすめですね。『MAGIC SPEED 2』は『GLIDERIDE 3』などのデイリートレーナーにも配されている『FF BLAST PLUS』が搭載されています。
藤原:『ズーム フライ 5』はヴェイパーフライにも搭載されている『ZoomXフォーム』を搭載されていますが、安定性を感じます。この中で1番クッション性を感じるのは『ADIZERO BOSTON 11』です。例えば『ADIZERO BOSTON11』のミッドソール後方はEVA素材ですが、前足部には『LIGHTSTRIKE PRO』が搭載され、厚底レーシングシューズ『ADIOS PRO 3』のフォームと同様。ソール上層部に配されているので、柔らかさを感じやすいです。
2. 反発感重視のシューズ
藤原:一方、『ENDRPHIN SPEED 3』と『デヴィエイト ニトロ 2』はデイリートレーナーのアッパーとバウンドのあるソールの組み合わせ。1km5分30秒ペースで走って少し助力がほしいランナーには、弾む感覚があってとてもいいです。サブ3.5などのもう少し速いタイムを目指しているランナーにとっても満足できるシューズだと思います。『ENDRPHIN SPEED 3』はミッドソール素材が『ENDRPHIN PRO 3』とほぼ同じ。アッパーがしっかりとしているので、安定性を感じます。
『デヴィエイト ニトロ 2』はNITRO ELITEフォームを使用していますが、アッパーがデイリートレーナーのような厚手の生地。弾む感覚と安定性を兼ね備えたランニングシューズです。
自分の課題に合わせてシューズを決める
大森:今回紹介したシューズは基本的に厳選された5足ですので、どれを履いてもおすすめのシューズたちですね。
藤原:各シューズの紹介で解説したように、レースのプランや自分の課題で決めるのが一番だと思います。
大森:なかなかそういう視点を持てないと思いますので、参考になったのではないかなと思います。
藤原:試すとしたら、タイプ別に試す方法もありますね。2つのタイプのシューズを1足ずつ履いてみるなど、シューズの良さは比較しないとわかりませんからね。
大森:比較していただいて、どちらがご自身に合うか確かめてみてください。
ここまでマラソン・サブ4を目指すランナーにおすすめのレースシューズをご紹介しました。マラソン大会が続くこれからのシーズン。お気に入りのランニングシューズを履いて、マラソンへ臨んでみませんか?
シューズ詳細
1.ナイキ|ズーム フライ 5
・価格:¥ 18,700(税込)
2.アディダス|ADIZERO BOSTON 11
・価格:¥17,600(税込)
3. アシックス|MAGIC SPEED 2
・価格:¥16,500(税込)
4. サッカニー|ENDORPHIN SPEED 3
・価格:¥19,800(税込)
5. プーマ|デヴィエイト ニトロ 2
価格:¥19,800(税込)
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藤原 岳久さん
F・Shokai 【藤原商会】代表
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
日本フットウエア技術協会理事 /JAFTスポーツシューフィッター / 元メーカー直営店店長,販売歴20年以上
ハーフマラソン:1時間9分52秒(1993)
フルマラソン:2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)
藤原商会オフィシャルサイト