複数カ所のスタート地点があるマラソン!?金 哲彦氏編著の『正しいマラソン』から学ぶ新しいスタート方法とは?
Feb 20, 2017 / COLUMN
Jun 02, 2017 Updated
2月26日に開催される東京マラソン。実際に走るランナーも、そうでもないランナーも、何となく気になるレースと言えるでしょう。そんな同レースは、今年度からゴールが変更。新たにゴール地点を東京駅前に設定しました。
これにより走るコースも変わることに。これまでは都庁をスタートして皇居を経て品川方面に走っていましたが、今回から両国方面に抜けます。富岡八幡宮や東京スカイツリーなどを楽しみながら、下町を走ることに。このコース変更により平坦な道が増えたので、タイムの出やすいレースになるのではないでしょうか。ゴールが変わることで、また新しいレースとなりますね。
さて、ゴールだけでなく、マラソンのスタートにも目を向けてみましょう。
一般的なレースでは、ランナーが一斉に走り出す方法が採用されていますよね。東京マラソンもこれを採用。皆が一斉に走り出す瞬間は、何か大きなエネルギーが動き出したようで、観ている方も気分が高揚しますよね。
しかし、どうしても混雑してしまうのが悩みどころ。そこで、ウェーブスタート方式を取り入れる大会も珍しくありません。事前に記録を申告してもらい、同じようなタイムのランナーが一緒にスタートするのです。走力が同じランナーが近くにたくさんいるわけですから、走りやすいですよね。記録を狙いやすいスタート方式と言えるでしょう。こちらは、ニューヨークシティマラソンなどで採用されています。
さて、第3のスタート方法とも言える活気的なものもあります。福岡国際マラソンで採用されている「複数箇所スタート」です。
これはスタート地点を2か所用意するといったもの。同レースでは、平和台陸上競技場からスタートするランナー(Aグループ)と、大濠公園からスタートするランナー(Bグループ)にわかれます。スタート後は途中で両者は合流するかたちになり、同じゴールを目指すことになります。
この複数箇所スタートについて、書籍『正しいマラソン』では、「スタートを2か所にする理由は、円滑な競技運営のためと、安全への配慮からである。Aグループはスタート時に競技場を3周と350m走ってから公道に出ていくのだが、仮にこれを参加者全員で行うと、競技場内が混雑し、周回遅れも出て、さらに混乱する可能性が考えられるのである」と説明されています。
なんだか合流時にワクワクしてしまいそうな走り方ですね。スタート方法も様々なマラソンレース。皆さんはどのようなスタート方法がお気に入りですか?