奈良のゆるキャラ「せんとくん」にライバル!? 奈良マラソンに参加して確かめてきた
Dec 13, 2016 / EVENT
Apr 26, 2019 Updated
今回、ラントリップマガジン編集部が訪れたのは、古都・奈良。インドの牛と同様に街中に鹿が闊歩する「鹿の街」です。
そして、何よりもこのイメージが強いですよね。
そう、「せんとくん」。
平城遷都1300年祭(2010年)のマスコットとして誕生した「せんとくん」。インパクトあるその見た目に、当時、「キモイ」「かわいい」などと賛否両論が巻き起こりました。そのインパクトが話題となり、同祭が終わっても奈良の顔として全国でPR活動を行っていました。
そんな「せんとくん」のイメージが強く、筆者も奈良は「せんとくん1強」の時代が続いているものかと思っていました。
ところが……
「しかまろくん」登場。
なんと、奈良市観光協会のキャラクターとして、「せんとくん」とは一線を画した可愛いキャラが登場。ゆるキャラのど真ん中をいくような、皆に愛されるビジュアルで「せんとくん」とは真反対。そして、数多くの「しかまろくん」を街中で見かけました。
これは完全に仕事を奪われたか……と、実際に奈良の街を歩いてみると、どうやら、この2キャラクターは見事に共存しているようですね。そもそも、「せんとくん」は奈良県のキャラ。一方の「しかまろくん」は奈良市観光協会のキャラ。つまり、一緒になって奈良を盛り上げていこうという立ち位置のようです。
キャラクターの濃い「せんとくん」と王道の「しかまろくん」、奈良では2つのキャラクターが共存しているのです。そんなゆるキャラ事情が確認できた上で、奈良マラソンに参加してきました。同レースでは「せんとくん」がスタート台に登場。五輪銀メダリストの有森裕子さんや、安田大サーカスの団長と一緒になって、ランナーたちを鼓舞していました。その他にも「せんとくん」に仮装されているランナーもいらっしゃいました。やはり、「せんとくん」は人気者ですね。
今年で7回目の開催となる奈良マラソン。平城宮跡や日本を代表するロケーションを走ることができる人気のレースです。今年もフルマラソンは募集開始30分でエントリー締め切りとなりました。
「鹿が出るぞ!」の注意も奈良マラソンならでは。
ならでんフィールド(奈良市鴻ノ池陸上競技場)をスタート・ゴールにした同レース。
そして、何よりも高低差のあるコースが特徴的です。奈良マラソンで、「前半のとばしすぎ」は要注意。とはいえ、ロケーションが良いので走りたくなるんですけどね。
17km頃から急な登りが登場し、25km地点の折り返しの後にも急な登りが続きます。その後も、アップダウンがあるので、色々と逆算しながら走ることが、奈良マラソン攻略のポイントとなりそうですね。
ただ、このレースの嬉しいところは(他の大会もそうですが)、沿道の方々の声が大きい。私設エイドもたくさん出ており、ここで元気をチャージできるのです。
また4000人にもなるボランティアの方々の多くが沿道に立ち、ハイタッチでランナーを勇気づけてくれました。なかには「ペンパイナッポーアッポーペン」(PPAP)を踊り続ける女子2人組も。「とにかく沿道も元気!」といった印象でした。
撮影のために参加していたカメラマンランナーのこれまでの自己最高記録は3時間50分でした。ところがこの日は撮影をしながらにも関わらず、3時間35分でゴールし、記録を大きく更新。本人いわく、(記録狙いではなく)リラックスして走れ、また、沿道の応援が気持ち良かったため記録が出たとのこと。
坂が多いからって記録が出ないわけじゃない。「せんとくん」は「しかまろくん」とうまくやっている。以上、奈良マラソンのレポートでした。