タイム更新の一歩!マラソンのパフォーマンスUPに「筋膜リリース」が良い理由
Dec 02, 2016 / HOW TO
Apr 26, 2019 Updated
マラソンシーズンとなり毎週のように全国各地でマラソン大会が開催されています。
初めてマラソンに挑戦する方、あるいは記録更新を狙う方。マラソンシーズンに向けた思いは、人それぞれ異なるでしょう。しかし共通して意識したいのが、パフォーマンスの維持・向上です。
筋肉がこり固まり、疲労が蓄積したままトレーニングやレースに臨めば、思うように走れないだけでなく怪我のリスクも高まります。そのためアスリートの多くは、レース前になると「できるだけ疲労のない最高の状態」で走るため、調整期間を設けています。市民ランナーであっても、これは同じこと。満足のいくレースとするため、最高のパフォーマンスで臨めるように取り組みましょう。そのための手段として、ここでは『筋膜リリース』をご紹介します。
筋膜と筋膜リリース
筋肉は白くて薄い膜で覆われており、これを『筋膜』と呼びます。身体は骨を中心として深層筋、表層筋、そして皮膚といった構造で出来ていますが、骨の周りを覆うものを骨膜と呼ぶことを除き、それぞれの間に筋膜が存在しているイメージです。そのほか、臓器の周りにも筋膜が存在し、その動きを支えています。
筋膜の持つ大きな特徴が、固まりやすいということ。そして筋膜が固まると、身体が柔軟に動かなくなります。この筋膜をほぐし、柔軟性を高めるのが『筋膜リリース』ですが、いわゆるストレッチやマッサージとは異なります。いくら筋肉全体を揉みほぐしたところで、筋膜の柔軟性は高められないとされているのです。
筋膜リリースで期待できる効果
では、実際に筋膜リリースを行うと、マラソン時にどのような効果が期待できるのでしょうか。具体的な内容をいくつか取り上げておきます。現在、ご自身が抱える課題などと照らし合わせながら確認してみてください。
- 筋肉全体に柔軟性が生まれて怪我の予防に繋がる
- 身体の可動域が広がり大きな動きが実現できる(ストライドの拡大、腕が振りやすくなる 等)
- 固まった筋膜が原因となっている疲労が軽減される など
疲労回復と怪我の予防。そして筋肉の動きという面から、ランニングのパフォーマンス向上に効果が期待できることがわかるでしょう。
筋膜リリースの方法
実際に筋膜が固まってしまっている部分を『トリガーポイント』と呼びます。筋膜リリースは、このトリガーポイントにアプローチすることで、筋膜を押し伸ばしていくものです。具体的には専用器具を用いてトリガーポイントに押し当てながら、圧力をかけてほぐしていきます。
最近では専用のローラー型用具が数多く販売されているので、できればこうしたものを使用すると良いでしょう。私も実際、以下のような用具を用いて、日常的に筋膜リリースを行なっています。
- グリッドフォームローラー
- ナノフットローラー
- ストレッチポール
- ランブルローラー など
ピンポイントにトリガーポイントを狙うのであれば、ゴルフボールなどを押し当てるのも良いでしょう。これなら、レースの際に遠征先へ持ち運ぶこともできます。自分に合った用具を選び、パフォーマンスアップに向けた筋膜リリースに取り組んでみてください。
ただし我流では、ちゃんと適切なトリガーポイントをほぐせていないかもしれません。筋膜リリースに関するノウハウ本などもありますので、事前知識として読んでみるのもオススメ。それでも「やり方が分からない」という方は、プロトレーナーから指導を受けることも検討してみると良いでしょう。