サッカニー『キンバラ 16』徹底レビュー!厚すぎず、薄すぎない「絶妙なポジション」のシューズとは

「サッカニー『キンバラ 16』徹底レビュー!厚すぎず、薄すぎない「絶妙なポジション」のシューズとは」の画像

Sauconyから『KINVARA 16(以下、キンバラ 16)』が登場。今回はRuntripお馴染みのシューズアドバイザー・藤原岳久さんとともに『キンバラ』シリーズや今作の特徴についてご紹介。

藤原さんは多くのシューズブランドを渡り歩き、シューズ販売に携わった期間は20年以上。47歳でマラソン自己ベスト2時間34分28秒を出し、現在も走るシューズアドバイザーです。

ベアフットシューズ全盛期に生まれた『キンバラ』独自のスタイルとは

「サッカニー『キンバラ 16』徹底レビュー!厚すぎず、薄すぎない「絶妙なポジション」のシューズとは」の画像

今作で16代目となる『キンバラ』シリーズについて、藤原さんは初代が誕生した当時を振り返り「ベアフットシューズ(ミッドソールの薄い、素足のような感覚を得られるシューズ)が主流だった時代に、サッカニーは必要最低限のクッション・サポート性を備える独自のスタイルを選んだ」と語ります。

具体的にはヒールカウンターを柔らかく設計し、アウトソールはかかととつま先のみに配置する構造を採用してきたと藤原さん。『キンバラ』シリーズを“ミニマルなナチュラルシューズ”と表現し、こうした設計は今作でも大きく変わっていないといいます。

ランナーの走りの特徴に追随する柔軟性

「サッカニー『キンバラ 16』徹底レビュー!厚すぎず、薄すぎない「絶妙なポジション」のシューズとは」の画像

『キンバラ 16』について藤原さんは、ベアフットシューズほどではないものの十分な柔軟性があり、ランナーの身体の癖やフォームに追随しやすい点が特徴だと語ります。「自分の中に“こう走りたい”という明確な意志があると、その動きを素直に受け取ってくれる」と述べ、『キンバラ 16』を“言うことを聞いてくれる存在”だと表現。一方で足が内側や外側に傾く回内・回外といったバランスの崩れも、そのまま走りに表れやすいと補足。

しかし『キンバラ 16』にはランニングに必要な要素が少しずつ備わっていることから、走りながらフォームに意識を向けやすいと藤原さんは話します。

おすすめの使用シーン・履き分け方法は?

「サッカニー『キンバラ 16』徹底レビュー!厚すぎず、薄すぎない「絶妙なポジション」のシューズとは」の画像

シューズの構造的にはテンポアップシューズと大きく変わらない点や、重量が約201g(27.0cm 片足)と軽いことから『キンバラ 16』で速く走ることもできると藤原さんは話します。ミッドソールには高性能クッショニング素材『PWRRUN(パワーラン)』を採用しており、藤原さん曰く10km程度までであれば対応できるシューズとのこと。

一方で藤原さんが最もよく履くシーンとして挙げるのは、ワークアウト後に行う3〜4kmほどの短い距離のジョギング。「ジョギングで扱うにはちょうどよい厚さであり、ちょうどよい薄さでもある。厚底シューズを履いた後に今作を履くとシューズのクッションを感じられるが、次第に接地感も感じられるようになる」と評価します。

「サッカニー『キンバラ 16』徹底レビュー!厚すぎず、薄すぎない「絶妙なポジション」のシューズとは」の画像

また藤原さんは「ベアフットシューズと厚底シューズの2足を履き分ける場合、(ミッドソールの厚みの差が大きくなることから)アキレス腱への負荷を指摘している研究もある」と述べます。その点『キンバラ 16』は適度な厚みを備えているため、シューズを履き分ける際の厚みの差を最小限に抑える役割を担えるとのこと。『キンバラ 16』と厚底シューズ、あるいは『キンバラ 16』とスパイクといった組み合わせは、無理のない履き分けになりやすいといいます。

また右足を強く使う癖があるという藤原さん。ベアフットシューズは足の感覚をつかみやすい一方で、ミッドソールが薄いため地面との距離が近く、着地時の感覚を強く受けやすい。『キンバラ 16』は左右の足の使い方の違いをはっきり感じながらも、クッション性の高さも兼ね備えているため「(シューズが足を)優しく受け入れてくれる」といいます。

「サッカニー『キンバラ 16』徹底レビュー!厚すぎず、薄すぎない「絶妙なポジション」のシューズとは」の画像

16代目となる今作について藤原さんは『キンバラ』シリーズが登場した当初のデザインやコンセプトを踏襲した原点回帰のモデルだと説明。時代に合わせてアッパーのフィット感や通気性は変化しているものの、EVAベースのミッドソールという根本的な構造は変わっていないといいます。

藤原さんは『キンバラ 16』を“走れるベアフットシューズ(ナチュラルシューズ)”という絶妙なポジションにある一足だと位置付け、デイリートレーナーの中にアクセントとして取り入れる選択肢もあると語ります。

詳細情報

Saucony|KINVARA 16

「サッカニー『キンバラ 16』徹底レビュー!厚すぎず、薄すぎない「絶妙なポジション」のシューズとは」の画像
カラー:シカゴマラソン

・価格:¥19,800(税込)

商品ページはこちら

【動画からご覧の方はこちら】

あわせて読みたい


【プロフィール】

藤原岳久さん

「サッカニー『キンバラ 16』徹底レビュー!厚すぎず、薄すぎない「絶妙なポジション」のシューズとは」の画像

FS☆RUNNING(旧藤原商会)代表
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
日本フットウエア技術協会理事 / JAFTスポーツシューフィッター
元メーカー直営店店長,販売歴20年以上

・ハーフマラソン:1時間9分52秒(1993)
・フルマラソン:2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)

Runtrip編集部が書いた新着記事
RUNTRIP STORE MORE
「ITEM」の新着記事

CATEGORY