青学大の「3冠&3連覇」なるか!? 箱根駅伝の気になる“10年おき”のジンクスとは?
Nov 25, 2016 / COLUMN
Jun 01, 2017 Updated
まずは出場校をチェック! あなたの母校は!?
毎年1月2日、3日に行われ、〝正月の風物詩〟ともいわれる「箱根駅伝」。視聴率は例年30%近くを記録しており、その人気ぶりを表しています。2017年の正月に行われる大会で93回目を迎え、その長い歴史に新たな1ページが刻まれようとしています。
10月15日には、前回大会でシード権を獲得した10チームを除く「10」の出場権をかけた予選会が東京・立川市で行われ、オープン参加の関東学生連合を含めた21チームが出そろいました。まずは、今回出場する全チームの顔ぶれをおさらいしてみましょう。
<前回シード校 (1~10位)>
・青山学院大学(9年連続22回目)※現在2連覇中
・東洋大学(15年連続75回目)
・駒澤大学(51年連続51回目)
・早稲田大学(41年連続86回目)
・東海大学(4年連続44回目)
・順天堂大学(6年連続58回目)
・日本体育大学(69年連続69回目)
・山梨学院大学(31年連続31回目)
・中央学院大学(15年連続18回目)
・帝京大学(10年連続18回目)
<予選会通過校>
・大東文化大学(5年連続48回目)
・明治大学(9年連続59回目)
・創価大学(2年ぶり2回目)
・法政大学(2年連続77回目)
・神奈川大学(7年連続48回目)
・上武大学(9年連続9回目)
・拓殖大学(4年連続38回目)
・國學院大學(2年ぶり10回目)
・国士舘大学(3年ぶり45回目)
・日本大学(5年連続87回目)
<連合チーム(オープン)>
・関東学生連合(3年連続13回目)
前回大会では、圧倒的な強さで青山学院大学が総合2連覇を飾り、10位の帝京大学までがシード権を獲得。予選会では2年前に初出場を遂げた創価大学のほか、國學院大學、国士舘大学の3校が箱根復帰を果たした一方で、歴代最多87回連続出場中だった中央大学、13年連続出場中だった城西大学、前回初出場を決めた東京国際大学の3校が箱根路から姿を消す事態に……。特に中央大学は戦争による中断を含めると93年ぶりに出場権を逃すことになり、いかに箱根駅伝に出続けることが偉大なことかを認識させられる〝事件〟となりました。
そもそも箱根駅伝ってどんな大会?
箱根駅伝は1920年(大正9年)、東京師範学校(現・筑波大学)、明治大学、早稲田大学、慶應義塾大学の4校によりスタートした関東学生陸上競技連盟主催による駅伝大会です。過去92回の歴史で、中央大学が最多の14回、早稲田大学が13回、日本大学が12回、順天堂大学が11回……と優勝を重ねており、その中で数々の名勝負を生み出してきました。
大学駅伝には、10月の「出雲駅伝」、11月の「全日本大学駅伝」、そして1月の「箱根駅伝」の3つの大会があり、これらを一般的に「学生三大駅伝」と称します。過去に〝3冠〟を達成したチームは1990年~91年の大東文化大学、2000年~01年の順天堂大学、2010~11年の早稲田大学の3チームのみ。今年は「箱根の前哨戦」とも言われている出雲・全日本を青山学院大学がともに制しており、史上4校目の3冠、そして〝10年おき〟のジンクスが破られる可能性が高まっています。
また、今大会から4区と5区の距離変更(4区 18.5km→20.9km 、 5区 23.2km→20.8km)が行われます。「山を制する者は箱根を制す」とよく言われますが、今回は箱根駅伝の醍醐味である〝山上り〟(5区)での戦い方に変化が起こりそうです。
それでも今回の青山学院大学は選手層がズバ抜けているとされ、出雲駅伝(6区間45.1㎞)、全日本大学駅伝(8区間106.8㎞)より距離も区間も増える箱根駅伝(10区間217.1㎞)は、より強さを発揮するのではと見られています。果たして〝アオガク〟の3冠&3連覇を止めるチームは現れるのでしょうか!?
出雲駅伝・全日本大学駅伝成績一覧
<出雲駅伝(10月10日)※箱根出場チームのみ>
1位 青山学院大学 2時間10分09秒
2位 山梨学院大学 2時間10分40秒
3位 東海大学 2時間11分13秒
4位 中央学院大学 2時間12分08秒
5位 駒澤大学 2時間12分20秒
6位 日本体育大学 2時間12分42秒
7位 順天堂大学 2時間13分07秒
8位 早稲田大学 2時間14分20秒
9位 東洋大学 2時間14分25秒
10位 帝京大学 2時間15分52秒
<全日本大学駅伝(11月6日)※箱根出場チームのみ>
1位 青山学院大学 5時間15分15秒
2位 早稲田大学 5時間16分11秒
3位 山梨学院大学 5時間16分50秒
4位 駒澤大学 5時間17分41秒
5位 中央学院大学 5時間19分36秒
6位 東洋大学 5時間19分49秒
7位 東海大学 5時間20分55秒
8位 拓殖大学 5時間21分16秒
9位 國學院大學 5時間22分11秒
10位 帝京大学 5時間22分30秒
11位 明治大学 5時間23分19秒
12位 日本大学 5時間23分45秒
13位 日本体育大学 5時間23分51秒
14位 国士舘大学 5時間27分02秒
15位 大東文化大学 5時間27分46秒
※大会公式サイト