アディダス『アディゼロ ボストン 13』が発売開始! シューズアドバイザーも太鼓判を押す最新作の進化とは?
Jun 04, 2025 / SHOES
Jun 04, 2025 Updated
アディダスランニングシューズの代名詞となっている『ADIZERO(アディゼロ)』シリーズで最も歴史の長い『ADIZERO BOSTON』の最新作が2年ぶりに登場。『ADIZERO BOSTON 13(以下、BOSTON 13)』は、5月に数量限定で発売されるも即完売するなど、この夏注目のモデルとなりそう。解説するシューズアドバイザーの藤原岳久さんも絶賛する一足です。
藤原さんは多くのシューズブランドを渡り歩き、シューズ販売に携わった期間は20年以上。47歳でマラソン自己ベスト2時間34分28秒を出し、現在も走るシューズアドバイザーです。
フィット感、クッション性、軽量性……すべてが大きく進化!
BOSTON 13はフルレングスのグラスファイバー製5本指ロッド『ENERGYRODS 2.0』を搭載し、上層部の『LIGHTSTRIKE PRO』と、下層部の『LIGHTSTRIKE』の二層構造は過去モデルを踏襲。そのうえで、高い反発性を備えたLIGHTSTRIKE PROが前作よりも13.8%増量されました。
「今まではハーフ&ハーフだったミッドソール構成でしたが、LIGHTSTRIKE PROが増えたことによって、履いたフィーリングはガラッと変わりました」と藤原さん。シューズ全体では約15gの軽量(27.0cm)を実現し、クッション性と軽量性を高い次元で両立しています。
加えて、フィット感の改良にも着手。「まるでデイリートレーナー並みのフィット感」(藤原さん)というかかと周りの修正を加え、シュータンも肉厚めな素材へと変更したことでストレスの少ないフィット感に。藤原さんも「前作では少しかかとがフィットしないという声もありましたけれど、脚をしっかりつかんでくれる感じに仕上がっています」と語ります。
自然な推進力を感じられるオールラウンドモデル
多くの部分でアップデートがされたことにより、気になるのは走行性能。その点でも藤原さんは「かなり進化した」と絶賛します。
「5本指のエナジーロッドはグラスファイバー製だけどしなりがかなり良く、前足部側で設置すると高い推進力を得られます。スーパーシューズの『ADIZERO ADIOS PRO 4(以下、ADIOS PRO 4)』と比べると、そこまで柔らかさはなく安定感もある。フルマラソンでサブ4くらいから使えるシューズだと思います」
さらには、4月のボストンマラソンで同モデルを着用したラントリップ代表の大森も「ガイド感がすごく良い感じで、後半もきつくならずにイーブンペースで最後まで走ることができた」と振り返ります。
藤原さんは「3分50秒/kmくらいのペースで試してみましたが、スーパーシューズのような助力感というよりは、自然と前に進んでくれる感覚。サブ3ランナーでもADIOS PRO 4を使いこなせないという人は、こちらを使ってみるのも良い選択になるかもしれません」とおすすめします。

レースシーン以外にも幅広く着用できそうで、藤原さんは『ADIZERO JAPAN 9(以下、JAPAN 9)』との使い分けについても語りました。
「JAPAN 9は接地感と柔らかさが抜群。短い距離でのトレーニングに最適で、安定感とともに反発も欲しいという方におすすめです。私は良くトレッドミルで使っています。一方、BOSTON 13は自分の走りの感覚とマッチする印象で、より長い距離の方が力を発揮しそうです。マラソンペースの練習などには良いですね。そこでの感覚で、本番はADIOS PRO 4とどちらを履くか選ぶように考えても良いと思います」
これだけの進化を遂げながら、価格は前作から据え置きの税込18,700円というのも魅力。先行で販売されたEQTカラーは即完売し、シューズアドバイザーも絶賛する一足への期待は高まるばかりです。気になった方はぜひ試してみてはいかがでしょうか。
詳細情報
アディダス|ADIZERO BOSTON 13
・価格:¥18,700(税込)
▼動画でもシューズレビューを配信中
【プロフィール】
藤原岳久さん
FS☆RUNNING(旧藤原商会)代表
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
日本フットウエア技術協会理事 / JAFTスポーツシューフィッター
元メーカー直営店店長,販売歴20年以上
・ハーフマラソン:1時間9分52秒(1993)
・フルマラソン:2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)
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