【体重が重いランナー】おすすめランニングシューズをシューズアドバイザーが解説！ シューズ選びのポイントとは？
Sep 07, 2024 / SHOES
Sep 07, 2024 Updated
ランニングする目的は千差万別。継続してランニングを楽しむために、自分に合ったシューズを選ぶことも大事な要素になります。そこで今回は体重の重いランナーがシューズを選ぶ際に必要なこと、おすすめシューズを5足紹介します。
解説するのはRuntripお馴染みのシューズアドバイザー・藤原岳久さん。藤原さんは多くのシューズブランドを渡り歩き、シューズ販売に携わった期間は20年以上。47歳でマラソン自己ベスト2時間34分28秒を出し、現在も走るシューズアドバイザーです。
着地衝撃から足を守る機能を搭載したシューズ5選
大森：今回は「体重が重い人向けのランニングシューズ特集」をお届けします。実は「ランニングシューズ 体重」というワードで検索するランナーが多いというデータがありましたので、今回そういった方向けのシューズを紹介していきたいと思います。
大柄な方には着地時の衝撃を吸収するためのクッション性もありつつ、安定性といったサポート性も重要になってくるかと思います。藤原さんの見解はいかがですか？
藤原：体格の大きい方は小さい方と比較して、関節をはじめとする身体への負担が大きくなるのは間違いありません。例えば、これからダイエットをしようという人だと、走り慣れていなくて体格と足のバランスが悪くなってしまうことが考えられます。そのような場合はシューズに足の支えとなる機能を持たせてあげることがマストです。そのポイントとして、プラットフォーム（地面との接地面）が広いことは大事です。
大森：今回ご紹介するシューズはアディダス『ULTRABOOST LIGHT』、HOKA『BONDI 8』、ニューバランス『Fresh Foam X MORE v4』、アンダーアーマー『UA インフィニット エリート』、アシックス『GEL-KAYANO 31』です。確かに5足すべてプラットフォームが広いですね。
藤原：安定感に注目するとULTRABOOST LIGHTはかかと側もせり出ていて、非常に安定感が高いです。バウンドも良くて、柔らかすぎず硬すぎないシューズですね。ニットアッパーも肌触りがよく、長時間のランニングで着用しても快適な一足です。
大森：BONDI ８もこのカテゴリーでは外せないですね。
藤原：こちらもソールの硬度がちょうど良くて、安定感をメインにしたシューズですね。プラットフォームが広くて、走行時の安定感があります。体格が大きい人は安定感を好む傾向がありますから、まさしくBONDI 8もおすすめのシューズでしょう。
藤原：先述した2足に対してFresh Foam X MORE v4とUA インフィニット エリートは柔らかさもあるシューズです。優しいクッション感が特徴の2足でしょう。
Fresh Foam X MOREシリーズは日本で展開していないシリーズもあり少しマイナーな印象でしたが、このモデルから一気に人気モデルへと変化しました。プラットフォームが広いため接地時に安定しつつ、クッションの柔らかさからソフトなフィーリングがしっかりあるのも良さだと思います。
大森：確かにこのシューズのソフトなクッションは僕も好きです。
藤原：UA インフィニット エリートはクッションの柔らかさもさることながら、スタビリティ（足が過剰に外側・内側へ倒れ込むことを防ぐ機能）を強く感じます。
ミッドソールには厚底レーシングシューズにも用いられる『TPU』をスーパークリティカル発泡させた、反発弾性の高い素材を搭載しています。
大森：こちらもニットアッパーが採用されていますね。
藤原：本シューズも履き心地がすごく良いんですよ。ホールド感もありつつ肌触りも柔らかく、快適に着用できるシューズです。
大森：名前に「エリート」とついていますけど、ビギナーなランナーにもおすすめのシューズだと感じました。
藤原：その通りだと思います。まさにMAXクッション・MAXスタビリティモデルだと思います。
大森：体重があるという人を細分化すると、脂肪だけでなく筋肉量が多い方もいます。筋骨隆々な方がランニングをするために選ぶ一足としても良さそうですね。
藤原：ブランド的にも親和性がありますよね。
大森：そして定番のGEL-KAYANO 31ですね。
藤原：今回紹介した5足の中でとくにスタビリティトレーナーとして展開されているシューズであり、内側のサポートがあって安定性が高いモデルとなっています。筋力に自信がなく、接地時にバランスを崩しやすい人におすすめです。
大森：こちらもプラットフォームがしっかりと広いですね。
藤原：アッパーはエンジニアードメッシュであり、通気性が高く蒸れにくい構造となっているため履き心地も非常に快適です。
藤原：今回は体重が重い方に向けたシューズをご紹介しましたが、体格が良い方だけでなく身長が高い方にもおすすめな5足です。身長が高い人・手足が長い人は関節へ負担がかかりやすいため、軽いシューズよりもクッション性やサポート性の高いシューズをおすすめしたいですね。シューズの軽さを追求すると、どうしても接地時の安定感は低くなりやすい傾向にあるので。ある程度の重さがあることで自分のランニング動作が良くなる可能性もあります。
大森：重さもシューズに必要な機能性という考えですね。
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ランニングを快適に継続するためにも、自身に合った機能を持つシューズを選ぶことは大切。体格の大きい方に向けたサポート性の高いシューズ、ぜひ試してみてください。
詳細情報
1.アディダス｜ULTRABOOST LIGHT
・価格：￥25,300（税込）
2.HOKA｜BONDI 8
・価格：￥25,300（税込）
3.ニューバランス｜Fresh Foam X MORE v4
・価格：￥19,800（税込）
4.アンダーアーマー｜UA インフィニット エリート
・価格：￥19,800（税込）
5.アシックス｜GEL-KAYANO 31
・価格：￥19,800（税込）
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藤原 岳久さん
FS☆RUNNING（旧藤原商会）代表
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
日本フットウエア技術協会理事 /JAFTスポーツシューフィッター / 元メーカー直営店店長，販売歴20年以上
ハーフマラソン：1時間9分52秒（1993）
フルマラソン：2時間34分28秒（2018年別府大分毎日マラソン）
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