【On(オン)】史上​最大の​CloudTec®を​採用した「Cloudmonster 2」。注目作の進化をシューズアドバイザーが語る

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2022年に発売され、多くのランナーに支持されてきたOn(オン)の『Cloudmonster』シリーズから、待望の2代目モデルが登場。初代モデルを愛用している方はもちろん、まだ履いたことがないというランナーも気になる注目シューズを、今回もRuntripお馴染みのシューズアドバイザー・藤原岳久さんが徹底解説します。

藤原さんは多くのシューズブランドを渡り歩き、シューズ販売に携わり20年以上。47歳でマラソン自己ベスト2時間34分28秒を出し、現在も走るシューズアドバイザーです。

2層構造にアップグレードした“モンスター級”のクッショニング

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(左から)ラントリップ代表・大森、シューズアドバイザー・藤原岳久さん

大森:今回紹介するシューズは、オンの『Cloudmonster 2』です。2022年に初代モデルが登場して、ランナー界を席巻しましたが、期待の新作がいよいよ登場です。

藤原:デザイン性はあまり変わらないのかと思いましたが、比べてみると全然違いますね。

大森:見た目は確かに似ていますね。

藤原:今回一番大きく変わったのがソールですね。Helion™(ヘリオン)スーパーフォームを使ったCloudTec®(クラウドテック)が2層構造になって、それぞれ硬度が変わっています。

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大森:密度が違いますね。前足部は触ると硬めです。

藤原:アッパーも通気性があってストレスもなさそうですが、ちょっとサイズ感が大きめだと思います。

大森:確かに前作を気に入っていて、今回も履きたいという方は、ハーフサイズ下げても良さそうな気がします。

藤原:特に甲のフィット感を確認したほうが良いかなと思いますね。

大森:購入前の足入れはマストですね。

厚みは増すも、絶妙なバウンス感は踏襲

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大森:走った感触はいかがですか。

藤原:走ってみると前作よりも厚みを感じますね。6mmドロップでフラットな感じがし、前足部のクッション感が増した印象です。ただ今回はヒールカップが硬めになっていて、かかと部分にしっかり背もたれがついたような感じになっているのも特徴です。

大森:厚みを増したけど、安定感もある感じですね。

藤原:CloudTec®は走ると硬いのか柔らかいのか分からない不思議な感じがありますよね。着地で柔らかい瞬間があるんですけど、硬さがあってしっかり反発も感じる走り心地ですよね。なんともいえないバウンドが特徴です。

大森:Onの特徴であるSpeedboard®(スピードボード)が見えない構造になっていますね。

藤原:Onといえば、シューズにスピードボードが入っているのが画期的な所です。その反面、石が挟まるということもあったんですが、こちらはスピードボードが見えない構造になっているのでその心配はないですね。

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藤原:そして、このナイロン配合のスピードボードがしなりにくくなって安定感を出しつつ、バウンドを後押ししてくれると思います。

大森:ガイドしてくれる感じですか。

藤原:その通りです。

大森:前作と比較して、前足部の硬度が増している分、速いペースに耐えられるというか、出しやすくなった印象があったんですけど、いかがでしょうか。

藤原:そうですね。バウンド感があってテンポは上げやすいでしょうね。

フルマラソン後半のペースダウンが課題のランナーに最適!?

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大森:どんなランナーにおすすめですか。

藤原:硬さと柔らかさは絶妙なんですけど、どちらかというとやはりバウンド系のスタイルは前作と変わらないと思います。やはり2足目、3足目に良いと感じますね。

大森:安定感のあるデイリートレーナーを持っていて、もう1足という感じですか。

藤原:そうですね。Onなら『Cloudswift』や『Cloudstratus 3』を履いている人は、2足目に違うタイプとしてCloudmonster 2を取り入れるのが良いんじゃないでしょうか。

大森:かなり性能が良すぎて、オールラウンドで使っている方が多いですよね。

藤原:もちろんそれでも良いんですけどね。

大森:レースでも使うというランナーもより増えそうなアップデートかなと感じます。

藤原:サブ4とかを考えたときに、どうしてもレーシングというと最近はカーボンプレート入りのモデルに目が行きがちですけど、スピードのベースをいきなり上げてしまうと後半落ちてしまう可能性がありますから。そういう方は自分のペースを持続させるのに、こういうシューズでガイドされていくのが良いですね。

大森:スピードを上げたいのか、持続させたいのか、目的を明確にすることが大事ということですね。

藤原:マラソンシーズンが落ち着いた今の時期ならジョグにも使えますね。ⅬSDも気持ちよかったですよ。

大森:1足持っていて損はなさそうですね。

***

初代モデルに続き、2024年の注目シューズとなりそうな『Cloudmonster 2』。気になる方は、ぜひ店頭で自分に合ったサイズを見つけて、その名の通りの“モンスター”級クッショニングを体感してみてください。

詳細情報

On(オン)|Cloudmonster 2

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出典:on.com

価格:¥21,780(税込)

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藤原 岳久さん
FS☆RUNNING(旧藤原商会)代表
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
日本フットウエア技術協会理事 /JAFTスポーツシューフィッター / 元メーカー直営店店長,販売歴20年以上
ハーフマラソン:1時間9分52秒(1993)
フルマラソン:2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)
FS☆RUNNINGオフィシャルサイト

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