「Apple Watch Ultra 2」をランナー目線で徹底レビュー!フルマラソンでもアップルウォッチは使える?

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2023年9月に発売された『Apple Watch Ultra 2』。ランニングに使えるスマートウォッチが様々なブランドから発売されている昨今、Appleから登山やランニングを始め長時間のアクティビティーに適したハイエンドモデルとして発売されたApple Watch Ultra。第1世代からさらにアップデートされたApple Watch Ultra 2はどのようなモデルなのでしょうか。

さらに、ランニング向けのアクティビティー計測機能、GPS精度などの機能性はランナーの目にはどのように映るのか。こちらの記事ではApple Watch Ultra 2を1カ月以上着用し、実際にフルマラソン本番でも使用した、Runtrip Magazine編集部一のガジェット好き・テッシーがレビューします。

スマートフォンと変わらないストレージへアップグレード

ーー新作・Apple Watch Ultra 2は前作と比較して進化した点とは?

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ラントリップ・テッシー

テッシー:Apple Watch Ultra 2の価格は税込128,800円。前作の第1世代より4,000円高くなり決してお安いと言える価格ではありませんが、昨今の円安を考慮すればほぼ据え置きであると言えますね。

また、前作との違いについて見た目はほぼ一緒です。ディスプレイの照度が上がったと言われており、最大輝度が前作2,000ニトから今作は3,000ニトへアップデートしています。前モデルの照度も十分に明るく、画面も大きく見やすかったので画面の変化には気付けないかもしれませんね。

ーー外観はあまり変化がないということでしたが、機能的にアップデートはあるのでしょうか。

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(左)Apple Watch Ultra初代/ (右)Apple Watch Ultra 2

テッシー:プロセッサーの性能と、容量ストレージが進化しています。特に前モデルの容量は32GBでしたが、今作は64GBに拡張され、スマートフォンとほとんど変わらないストレージとなっています。画像や音楽をウェアラブルデバイス1個へ容量を機にすることなく収められる点は魅力ですね。

スマートウォッチとして珍しい機能が盛りだくさん

ーーApple Watch Ultra 2では珍しい機能も盛り込まれているとか。

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テッシー:2023年10月にOSのアップデートが行われ、watchOS 10.1になったことで新機能『ダブルタップ』が追加されました。こちらはウォッチのディスプレイを触らずとも、指でダブルタップのジェスチャーを行うと操作の多くをすばやく便利に実行できる機能。これはApple Watch Ultra 2と『Apple Watch Series 9』でのみ使える機能であり、色々な機能がタップで使えるようになりました。

ダブルタップのジェスチャーは、日常であれば料理中やコーヒーカップを持っているとき、アクティビティーの最中でも片手を離せないタイミングで役に立ちます。ジェスチャーにより、行える操作は各自選択できるのですが、主に『どの文字盤からでもスマートスタックを開き、スタックのウィジェットをスクロールする』『電話に応答する、通話を終了する』といった機能が用意されています。

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ダブルタップ機能の一例

テッシー:また、こちらは初代Apple Watch Ultraでも用意されている機能ではありますが、ランナーならではの機能を見つけることができます。陸上競技場でワークアウトするとき陸上競技トラックを自動で検知し、自分が走るレーンを選択するとそのレーンの距離に沿ってアクティビティーを計測してくれる機能もあります。トラックを検知して、記録してくれる機能はとても珍しいですね。

フルマラソンで使った感想は?GPS精度もレビュー

ーー先日の横浜マラソン 2023ではApple Watch Ultra 2を着用したそうですね。

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テッシー:2023年10月に開催された横浜マラソン 2023に出場した際、実際にApple Watch Ultra 2で計測してみました。GPSは高精度2周波GPSを搭載していることにより公式情報としても精度の高さが特徴に挙げられているのですが、実際の計測記録は42.3kmとなっており約100mの誤差。フルマラソンを走る際にはコースの中央だけでなく左右の端を走ることも多いので、実際に走る距離は42.195kmよりも長くなることが多いです。そのため今回の計測結果からGPSの精度はとても高いと感じています。

バッテリーに関しては、公式情報によると駆動時間が最大36時間と言われています。実際、マラソンで計測し続けたところスタート時におよそ98%くらいの充電から始まり、2時間50分で完走。バッテリーはおよそ75%残っていました。そのためフルマラソン完走時(約3時間)の使用バッテリーは4分の1ぐらいでしょうか。

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テッシー:Apple Watchの従来モデルはバッテリー容量の少なさを指摘する声が多く、フルマラソンで使用することに適していないという評価も中にはありました。しかし、今回の結果からバッテリーの問題もほとんど改善されており、他ブランドのGPSランニングウォッチに決して劣らないバッテリー持続時間だと感じることができました。

画面の明るさや明瞭さは他者モデルと比較してもクオリティーが非常に高いです。フルマラソンを走る上では十分な性能を持ったバッテリーと言えるでしょう。

ーーテッシーさんから見て、Apple Watch Ultra 2のここを改善してほしいという点はありましたか?

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テッシー:強いて言えばディスプレイサイズが大きいため手や手首の細い女性がつけると若干ゴツさを感じるかもしれません。また、重量がおよそ61.4gであるため、他社モデルと比較すると少し重い点も気になるかと。ただ、iPhone15にも採用されているチタニウムが使われているので、耐久性や質感は非常に優れています。

***

スマートフォンと同等のストレージを兼ね備えたApple Watch Ultra 2。アップル製品特有の質感の良いデバイスが、街や自然、道行く人々の中を駆け抜けていく自分の手元にある。そんなことを想像するとランニングのモチベーションが高まるかもしれません。

日々の暮らしからフルマラソン本番まで、Apple Watch Ultra 2を使ってみてはいかがでしょうか。

詳細情報

Apple Watch Ultra 2

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出典:apple.com

価格|¥128,800(税込)
ケースサイズ|49mm × 44mm × 14.4mm
重量|61.4g
ストレージ|64GB
バッテリー持続時間|最大36時間

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最も屈強で万能なApple Watch

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