【2023年】ジョギングおすすめランニングシューズ5選!最初の一足にもおすすめ「デイリートレーナー」をシューズアドバイザーが解説
May 29, 2023 / SHOES
May 29, 2023 Updated
新たにランニングを始める方や、次のマラソンシーズンに向けて練習するランナーにとって欠かせないのがジョギング用のシューズ。日々のランニングで相棒ともなるデイリートレーナーのシューズ選びに悩む方も多いのではないでしょうか。
そこでRuntripおなじみのシューズアドバイザー・藤原岳久さんがおすすめのデイリートレーナーモデル5選を徹底解説。藤原さんは多くのシューズブランドを渡り歩き、シューズ販売に携わり20年以上。47歳でマラソン自己ベスト2時間34分28秒を出し、現在も走るシューズアドバイザーです。
初めての一足はクッション性とガイドを搭載したモデルがおすすめ
大森:今回はデイリートレーナー5選ということで、普段のジョギングでおすすめのシューズを紹介していきます。この時期ランニングを始めたという方も多いと思いますが、まずはジョギングで使える『デイリートレーナー』に求められるポイントはどんなところでしょうか。
藤原:ジョギングと言ってもランナーのレベルによってペースに差があると思いますが、デイリートレーナーは基本的にゆっくり走るペースをサポートするもの。まずはクッション性が重視されます。
大森:走る動作による衝撃を吸収するために重要ということですよね。
藤原:そうですね。ジャンプする動きによって片足で着地しますから、その繰り返しの運動を安心して続けられる機能が必要になります。
大森:着地後、地面を蹴るようにして動作を繰り返すランナーも多いですが、実は前へ倒れながら進む方が楽なフォームで走れますよね。
藤原:まさにその通りなんです。それをサポートして、身体の前傾を保たせてくれるのがガイド機能と呼ばれるサポートです。反発弾性をもらって跳ねるような走りに魅力を感じるランナーもいるとは思いますが、バウンドすると着地時に身体へ負担がかかります。
反発弾性が高いシューズはスピードが上がって着地が一瞬になる前提で作られています。ゆっくり走るときは脚を支える時間が長くなるので、できるだけ楽に前へ進ませてくれるシューズを選んでもらいたいです。日々のジョグでは高すぎる反発弾性は必要なありませんから。
大森:だからこそ、まずはデイリートレーナーを履いてほしいということですね。
今回はナイキ『ペガサス 40』、ブルックス『Ghost 15』、アシックス『GLIDERIDE 3』、ホカ『CLIFTON 9』、アディダス『adizero SL』の5足を比較していきたいと思います。
バランスに優れた坂道型ソール
大森:まずはナイキの『ペガサス 40』とブルックス『Ghost 15』ですね。
藤原:この2足は坂道型のソールで、後足部から前足部にかけて傾斜が付けられているシューズ。前足部がレーシングシューズのように薄く感じて、かかと側はサポートが高く着地では非常に安定します。
大森:ソールに傾斜がある定番型のシューズですよね。
藤原:どちらもそれぞれのブランドの定番シューズとも言えるモデルです。接地感もあり、バランスの良いシューズですよね。
前傾姿勢を取りやすい船底型ソール
大森:続いてアシックスの『GLIDERIDE 3』とホカの『CLIFTON 9』です。
藤原:この2つは前後の厚さの差が小さい、低ドロップタイプ。着地時に前方への揺れを作ってガイドしてくれるタイプのシューズです。
大森:船底型のソールが特徴的ですが、船底といえば『CLIFTON』というイメージがありますよね。逆にアシックスにはペガサス 40やGhost 15のような坂道型タイプもありますよね。
藤原:GLIDERIDE 3はアシックスの異端児とも言えるかもしれませんね(笑)。
大森:どんな方におすすめでしょうか。
藤原:このソールタイプは前傾ポジションが取りやすいので、そこら辺を意識するには良いですね。また、走り心地を楽しみたい方にはおすすめです。
中間タイプで軽量なシューズ「adizero SL」
大森:最後に残ったアディダスの『adizero SL』はどうでしょうか。
藤原:こちらは中間タイプですが、どちらかといえば坂道型に近く、シンプルな履き心地で走りやすいタイプですね。
大森:どんな特徴がありますか。
藤原:『ADIZERO』といえばレーシングシューズのイメージが強いですが、こちらはアッパーがしっかりした作りでガイドも強く走りやすいモデル。ドロップは8.5mmと他の4足と比べると中間ですね。
大森:デイリートレーナーではありますが、そこからレーシングシューズを履くために慣れていくというイメージでも使えそうですね。
藤原:そうですね。ジョグ用だけど軽量でポップなシューズが欲しいというランナーには良いと思います。
タイプの異なるモデルを履き比べるのがおすすめ
大森:サポート性やクッション性という点ではどうでしょうか。
藤原:ペガサス 40はNike ReactとZoom Air、GhostはDNA LOFTv2、GLIDERIDE 3はFF BLAST+、adizero SLはLightstrike PROと各ブランドの代表的なクッション素材を使用しています。CLIFTON 9も前作から厚さが増し、しっかりとした安定感が高いクッションとなっています。どれを履いても満足のクッション感だと思います。
大森:甲乙つけがたいですね。デイリートレーナーの中でも、これだけタイプが違うものがありますから履き比べてみるのも良さそうですね。
藤原:そうですね。この中から2、3足ほど履き比べるのも効果的だと思います。その中でお気に入りの一足を見つけてみてください。
各ブランドによってランニングシューズの特徴も異なります。藤原さんの解説を参考に、ご自身にあったデイリートレーナーを見つけて、日々のランニングを楽しんでいきましょう!
詳細情報
1.NIKE|ペガサス 40
・価格|¥15,400(税込)
2.ブルックス|Ghost 15
・価格|¥16,500(税込)
3.アシックス|GLIDERIDE 3
・価格|¥17,600(税込)
4.ホカ|CLIFTON 9
・価格|¥20,900(税込)
5.アディダス|adizero SL
・価格|¥14,300(税込)
藤原 岳久さん
FS☆RUNNING(旧藤原商会)代表
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
日本フットウエア技術協会理事 /JAFTスポーツシューフィッター / 元メーカー直営店店長,販売歴20年以上
ハーフマラソン:1時間9分52秒(1993)
フルマラソン:2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)