40代でもマラソン自己ベスト連発!?サブ3を出し続ける「リカバリーとエネルギー補給」の秘訣とは?
Apr 07, 2023 / OTHER
Apr 07, 2023 Updated
春を迎え、来シーズンのフルマラソンに向けて目標を立てるランナーもいるのではないでしょうか。マラソンにおいて目標を達成するためには、トレーニングだけでなく身体のコンディションを万全にすることも重要な要素です。
本記事ではランナー向けサプリメントで有名な『サウルスジャパン』代表・嵜本晃次さんと市民ランナー目線で様々な情報発信やトップアスリートの動作解析を得意とする野本大貴さんの対談をお届け。
今回のテーマは、安定した結果を出し続けている嵜本さんの『リカバリーとエネルギー補給』について。東京マラソン2023でも好結果を残した嵜本さんへ秘訣を聞いていきます。
安定した結果を出し続けられる秘密とは?
野本:東京マラソン2023はお疲れ様でした。いつも安定した大崩れすることのないレース運びはさすがですね! トライアスロンをメインとされているので、フルマラソンのみ取り組んでいた頃とは身体もマインドも違うと思いますが、レース前の公言通り2時間31分の結果でしたね! 1週間前の大阪マラソン2023を走った疲労もある中、予定通りの結果とは自分の身体を知り尽くしていますよね。
嵜本:結果にコミット! これだけは自信がありますね。自分の身体やコンディションについて熟知していると思います。また、トライアスロンを始めてから体重も5kgほど増加しましたが、結論としてはマラソンにも筋肉量が必要だと感じています。
野本:今回の対談では、安定した結果を出し続けている秘密を探っていきます。私が嵜本さんを知ったきっかけにもなった3週連続のフルマラソン走破(※)にチャレンジした頃から常にレース後のリカバリーとレース中のエネルギー補給が上手だと思います。嵜本さんの「キツい場面が訪れる距離や時間」「その場面をどう乗り越えているのか」「エネルギー補給をどんなタイミングで行っているのか? 」について詳しく教えてください。
※当時のベスト記録|2時間45分/ 1週目|2時間39分/ 2週目|2時間38分/ 3週目|2時間38分
嵜本:レース中はいつも4回ほど“山場というかポイントとなる場面”がやってきますね。1回目はレース序盤、スタートしてから3kmまで目標ペースで走るための集団を探すことになりますよね。その際、無理してでも前の方にいる理想的なグループを追いかける。このタイミングは心拍数が上がり、覚悟も必要なので山場の1回目として位置づけています。
2回目は中間点(20km前後)です。ここでは身体との対話、「このままの集団で走っていて大丈夫なのか? それとも、少し位置を変えたほうがよいのか? 」などを考えています。「最後まで走り切れるのか……」とも考える場面ですね。
3回目は30~34km付近、30kmを超えると集中力も少し途切れる時がある。その際に見ないようにしていた距離表示が目につきやすくなります。その瞬間、脳疲労がドッときて現実に戻されるというか……。「キツい! 」と急に感じるようになります。
嵜本:4回目はラスト2kmの40km地点。最後は絶対にスピードアップして終わりたい。今回の挑戦に悔いが残らないように、次のレースにも繋がるようにと、自分の持てる力を振り絞っています。脚が攣りそうになりますが、そのギリギリまで見極めて力を入れる。レースの山場を振り返るとそんな4回に分かれますね。
野本:なるほど! 1回目は『覚悟との戦い』、2回目は『自問自答』、3回目は『脳疲労との戦い』、4回目は『挑戦の集大成と次なる挑戦のため』というイメージでしょうか。特に2回目と3回目は『エネルギー補給』もポイントになると思いますが、エネルギージェルを摂るのもこのあたりの距離ですよね。
嵜本:そうですね、私の場合は全4回。距離で表すと10km、20km、25km、32kmです。補給の効果がすぐに得られるよう意識したタイミングで摂取しています。
■嵜本さんが摂取しているジェル『アミノサウルスジェル』はこちら
吸収力が違う「アミノサウルスジェル」
野本:開発されている『アミノサウルスジェル』は多くの市民ランナーが使用するようになったと思います。周りのランナーからは、飲みやすいようにゼリーのような『ペクチン』を加えてほしいと改良を求める声もありますが、そのあたりはどう感じていますか?
嵜本:口の中がベトベトしない点を優先するとゼリー状がいいのですが、吸収力・吸収スピードという点ではペクチンを加えない方がいいんですよね。そうした理由から給水所の水で流し込んででも、現状の『アミノサウルスジェル』が記録を狙うランナーに最適になるような商品に仕上げています。
野本:なるほど。飲みやすさを優先すると、吸収力が落ちるというトレードオフの関係性があるんですね。それは、たしかに現状の商品がいいですね!
「脳疲労」をどう乗り越えるか?
野本:話題は戻りますが、 3回目の山場となる『脳疲労』について知りたいランナーは多いと思います。かつて、YouTubeで呼吸法に関する話題の動画でも語っていましたよね。
■嵜本さんが『脳疲労』について語る動画はこちら
嵜本:たしかに! (笑)。この動画でも言及していますが、目から入ってくる情報が多いと疲れると思うんですよね。
嵜本:景色、沿道、声援、周りのランナーなど。脳を疲れさせる要因となるような情報は大規模なレースほど多い。一方で、結果を残すためには、自分の走りに集中することも必要ですよね。
野本:大規模な都市型マラソンになると余裕のある前半はテンションも上がりますよね。また、コントロールできないまま雰囲気に飲み込まれて、オーバーペースで走ってしまうこともあります。そうした点をコントロールできるかどうかは一般のランナーにとっても重要なことですよね。
趣味であっても全力で頑張る“プロ意識”は大切だと嵜本さんの姿を見ていると感じます。マラソンを走るのも周りのサポートや理解があってのこと。一生懸命取り組んで、結果で恩返ししたいですね。改めてマラソンに向けて大切な話を聞けました。最後に、来シーズンの目標やテーマがあれば教えてください!
嵜本:フルマラソンは、2時間30分を再度切りたいです。トライアスロンではミドルロングレースで入賞を狙っています!
野本:来シーズンも活躍楽しみにしています。本日はありがとうございました!
詳細情報
・商品展開|アミノサウルスジェル 01(マンゴー風味)/ アミノサウルスジェル 02(レモン風味)
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プロフィール
嵜本晃次さん
サウルスジャパン株式会社代表。市民ランナーでありながらフルマラソン2時間25分台の実績を持つ。トライアスロン2022年40代エイジランキング1位を獲得。
野本大貴さん
ランニング好きが講じてランニング業界に多くの繋がりを持つ。ランニング知識や情報の宝庫、自らも41歳でサブ3達成、フルマラソン2時間48分で走る二刀流ランナー。嵜本さんのYouTube『SAKI RUN サキラン』の企画『嵜本広辞苑』レギュラーを務める。