【トレイルランニング】レインウェアを自宅でかんたんにお手入れ！撥水加工を復活させるケア方法とは？
Feb 04, 2023 / WEAR
Feb 05, 2023 Updated
トレイルランナーを雨から守ってくれるレインウェアですが、どれくらいの頻度でお手入れする必要があるのでしょうか。また、機能性を維持するためのお手入れ方法が分からないという方は多いはず。
そこで、今回はレインウェアを自宅でお手入れする方法について、東京都立川市のトレイルランニング専門店『Trippers（トリッパーズ）』店長でご自身もトレイルランレースを走る朝長拓也さん、Runtripお馴染みのスポーツMC・岡田拓海さんとともにお届けします。
1.レインウェアのお手入れ方法
岡田：ランナーを守ってくれるレインウェアですが、「お手入れは必要?」「いつまで使い続けられるの?」と疑問に思っている方も多いと思います。今回はお手入れの必要性や方法について教えてください!
朝長：お店でもよく「レインウェアは洗っていいの?」と聞かれますが、ぜひ洗ってほしいです。汚れが付着すると撥水性や透湿性が損なわれる原因になるため、着用する度に洗うのが基本になります。
汚れが付着したままだと撥水性が低下し、耐水性や透湿性も低下するので浸水しやすく内側の蒸れを逃しにくくなります。機能性を保つには汚れをしっかり落とし、きれいな状態をキープすることが大切です。
岡田：こまめにお手入れしないとレインウェアの機能性が下がっていくということですね。
2.レインウェアの洗濯方法
岡田：こまめなお手入れが必要なのは分かりました。では、どのように洗えば良いのでしょうか？
朝長：市販の洗剤で洗濯できますが、柔軟剤の使用は避けましょう。レインウェアに限らず機能性のあるスポーツウェア全般に言えますが、柔軟剤を使用すると撥水性や吸水速乾性を損なう可能性があります。
ファスナーを閉めて洗濯ネットに入れて洗うのもポイントですね。
3.撥水性が低下した場合のお手入れ方法
岡田：トレランシーズンを迎えて、久しぶりに使おうとした時などに撥水性が落ちてきていると感じる瞬間もありますよね。こういう時はどうすればいいですか?
朝長：熱を加えてあげると撥水加工が復活する場合があります。具体的には、アイロンや乾燥機にかけたりドライヤーの風を当てたりします。撥水加工が完全になくなっている場合は難しいですが、撥水性が低下して加工がまだ残っている状態であれば復活するでしょう。
実際にアイロンを試してみたところ、状態に変化が見られました!
朝長：当て布を1枚敷いて110℃から120℃の低温でアイロンを当ててみます。押すのではなく、なでるようにアイロンをかけます。
岡田：実際に温まってますね。デリケートな素材なので『当て布』と『低温』がポイントですね!
岡田：アイロンを当てた部分と当ててない部分で比較してみると、撥水度合いに分かりやすい違いがありますね! 粒の大きさが違います。見事に撥水加工が復活していますね。
4.熱を加えても撥水しない場合は？
朝長：熱を加えても撥水が戻らない場合は、撥水剤を使用するといいでしょう。つけ置き型やスプレー型など、多くの商品が展開されています。通常のお手入れ後に撥水剤を使うようにしましょう。
岡田：まずは着用する度にしっかり洗って、撥水性が低下したら熱を加えてみる。それでも撥水性が復活しない場合の最終手段として、撥水剤を使用する。普段からしっかりとお手入れするのが大切ですね。
ここまでレインウェアのお手入れ方法についてご紹介しました。朝長さんの解説を参考に、レインウェアをお手入れして春のトレランシーズンを迎えましょう!
■お手入れの詳細はこちらの動画から
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朝長 拓也さん
トレイルランニング専門店 Trippers 代表/ JAFTスポーツシューフィッター
2012年にトレイルランニングに目覚め、2017年にTrippersを立ち上げる。
※前職はアパレル企業で服の型紙を作るパタンナー
2018年トレニックワールド彩の国100mile 完走
2020年 KOUMI100 完走
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