キプチョゲ氏&キプリモ選手が語る、ナイキ『エイペックス』の実力。二層の“エア”が生む飛ぶような走り

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ナイキ『エイペックス』

10月にナイキから発表された、新たなレーシングシューズ『エイペックス』。ミッドソールに配置された二層構造の「エア ズーム ユニット」が露出し、強い印象を残すデザインとなっている。

この話題の一足について、ハーフマラソン世界記録保持者のジェイコブ・キプリモ選手と、マラソンで数々の記録を打ち立ててきたエリウド・キプチョゲ氏の2人がインタビューに応えた。

ラスト3マイルを助けてくれる二層の「エア ズーム ユニット」

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ジェイコブ・キプリモ選手

10月11日に開催されたシカゴマラソンで4位に入ったキプリモ選手は、初めて『エイペックス』を見たときから直感的に「このシューズはいいに違いない」と感じたと話す。最初は「35kmのロングランで使用した」と明かし、その際に周囲から「すごい!飛んでいるようだ!」と驚かれたエピソードを語った。

『アルファフライ』の「エア ズーム ユニット」は片足につき前足部に2個並んで搭載されているのに対し、『エイペックス』はそれを二層に重ねることで計4個搭載している。蹴り出し時に力がかかる前足部でエネルギーを蓄え、大きな推進力を生み出す設計だ。

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キプリモ選手は「二層に重なった『エア ズーム ユニット』による反発を感じるので、とくにラスト2〜3マイルで助けてくれる感覚がある」と、ロングランでの走り心地を言葉にする。今年4月に2時間0分28秒をマークしたロンドンマラソンで同モデルのプロトタイプを着用して走った際にも同じように「最後の3マイル(約5km)で身体は疲れを感じていたが、シューズがポンプのように働いてフィニッシュまで(推進力を)サポートしてくれた」と振り返った。

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ロンドンマラソンを走ったキプリモ選手(Photo credit: Florence Pernet)

さらに、新しいフライニットの編み技術「Flyknit X」を採用したアッパーのフィット感や、前足部とかかと部の厚さが40mmとドロップのないソール形状についても、「足を進めるときにスムーズに感じられて、身体をうまく前に押しだしてくれます」と手応えを口にした。

キプチョゲ氏は「走るほどフォームに馴染む」クッショニングと表現

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エリウド・キプチョゲ氏

一方、昨年11月にエリートレースを中心としたキャリアから新たなステージへと移⾏し、現在は七大陸のマラソンに参加するプロジェクトを掲げて実行中のエリウド・キプチョゲ氏は、『エイペックス』の第一印象を「飛んでいるように感じた」と表現する。

キプリモ選手と同様、最初に履いたのは30kmのロングランだったといい、「シューズがすごく軽いと感じました。走るのが毎マイル楽しく、クッショニングによるサポートを感じ、本当に良いシューズです」と太鼓判を押した。

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また、『アルファフライ』などのモデルと比較して『エイペックス』が優れている点について問われると、「クッショニングに大きな違いを感じました」とコメント。その要因として、「エア ズーム ユニット」が二層になっているだけでなくミッドソール素材「ズームX LT」が上下ともに採用されている点を挙げ、同モデルを「走れば走るほど楽しくなった」と評価した。

とくに興味深いのは、「走るほど自分のフォームにも馴染んできて、筋肉の疲労感を感じることなく、20〜30km走れました」という言葉だ。そのデザインから受ける印象とは裏腹に、走り手のフォームに自然と馴染むようだ。

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トレーニングにおける他モデルとの履き分け方については、ジョグなどのデイリートレーニングでは『ストラクチャー』や『ペガサス』などのシューズを使用し、週1〜2回のハードなトレーニングで『エイペックス』などのレーシングシューズを履くという。

「スーパーシューズは大切な場面に取っておいて、コンディションを整えていくために普段はデイリートレーナーを使っています」と意識しているポイントを明かした。

『ヴェイパーフライ 4%』から同モデルに至るまで、約10年にわたってアスリートとしてナイキの製品開発に関わってきたキプチョゲ氏。拠点であるケニアでトレーニングを重ねながら、オンラインで開発者たちへフィードバックを送ったり、ときにはアメリカ・ポートランドのナイキ本社を訪れて対面で使用感を伝えたりしてきたという。そうした積み重ねを経て、『エイペックス』のような新たな機能が詰め込まれたシューズが生まれたことを「うれしく思う」と話す。

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さらに、今後もナイキのランニングシューズが進化を続け、「多くのランナーにより楽しんでもらえるシューズを作ってくれると思います」とキプチョゲ氏は期待を寄せた。

世界最高峰の選手が記録に挑むために開発されたスーパーシューズ『エイペックス』

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今回インタビューに応じたキプリモ選手やキプチョゲ氏をはじめ、世界最高峰のアスリートたちが記録に挑むために開発された一足『エイペックス』。

耐久性や量産性といった一般的なランニングシューズにかかる制約を外し、トップアスリートの可能性を広げることを目的に作られた。

前述した二層構造の「エア ズーム ユニット」に加え、軽量化とエネルギーリターンの向上を両立した「ズームX LT」フォームを上下二層で採用している点が最大の特徴だ。スタックハイトはかかと・前足部ともに40mmで、前後の⾼低差がないゼロドロップ構造を採⽤している。

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アッパーには前述の「Flyknit X」を採用し、ソックライナーも取り除かれている。重量はメンズ28.0cmで190gの軽さを誇る。また、キプリモ選手、キプチョゲ氏も言及しているように、エネルギーリターンは『アルファフライ 3』と比べて最大40%向上している。

同モデルの一般発売は2027年1月を予定している。今後このシューズを着用したアスリートがどのような記録を打ち立てるのか、大きな注目が集まるだろう。

詳細情報

ナイキ|エイペックス

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・価格:¥55,000(税込)
・重量:190g(メンズ28.0cm)
・発売時期:2027年1月

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