キャップやソックス…トレラン小物の種類と選び方。ロードランニングと登山用との違いとは?
Jul 20, 2021 / WEAR
Jul 20, 2021 Updated
立川のトレイルランニング専門店『Trippers(トリッパーズ)』店長で、ご自身もトレイルランレースを走る朝長拓也さんにトレラン小物(山用小物)をご紹介いただきました。
アイテムの種類が多くて迷ってしまう……。そもそも山用のアイテムを使う理由とは? トレラン初心者が押さえておきたいアイテム選びのヒントもご紹介します!
キャップは頭を保護するために着用を
トレランは山の中なので、比較的日陰が多い環境。一方、ロードは直射日光が当たりやすいので、日差し対策としてキャップを被りましょう。また、トレランは足元を気にしすぎると、木の枝などが頭にぶつかることもあるので、キャップを着用した方が安全にトレランを楽しめます。
ー山用キャップのつばが短いのはなぜ?ー
足元が不安定なトレランは、下を向いて走ったり、坂道を前傾姿勢で登ることも。キャップのつばが長いと前方の視界を確保しづらく、首を上げる必要があるので、山用や前傾姿勢で行うロードバイク用のキャップなどは、前方を確認しやすいように、つばが短く跳ね上げが可能な仕様に。朝長さんは「ロードバイク用でも良いので1つ持っておくと良い」とアドバイスしています。
おすすめのキャップ
patagonia|ダックビル・キャップ
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milestone|original cap
TERRITORY RUN CO.|LOOWIT TRUCKER HAT
FEEL CAP|TRAIL EXPLORE CAP
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トレランにはくるぶし丈のソックスがおすすめ
同じソックスでも、登山用・ランニング用・トレラン用で違いがあります。
登山靴はミッドカットやハイカットのものが多く、硬さがあるので、登山用ソックスは厚手で丈が長いものが多いそう。一方、ランニング用ソックスは薄手で丈が短いものが多く、トレラン用は、登山用とランニング用の中間。中程度の厚さでくるぶしが隠れる程度の丈が特徴です。
トレランを楽しむ中でくるぶしを岩にぶつけたり、枝に引っ掛かったりすることも。舗装されていない山道では、足とソックスとの間に砂が入ってくることもあるので、「くるぶしをカバーして、砂の侵入を防ぐ丈のソックスを選ぶのがよい」と朝長さんは呼びかけます。
5本指型は指の間のトラブル予防になる
トレラン用のなかでも5本指型・足袋型・ラウンド型と種類がありますが、個人の足型に合わせて選びましょう。
5本指型は指の間に生地があるため、指の間のトラブル予防にも。一方、足幅が広い方やタイトなシューズを履いてる方は、外側が干渉してしまう可能性もあります。そんなお悩みを解消してくれるのが、5本指とラウンド型の中間にある『足袋型ソックス』。親指と人差し指の擦れは予防できるので、親指にトラブルが多い方は足袋型でもいいかもしれません。
足型によってフィットするソックスが異なるので、試着して履き心地のいいものを選びましょう。
おすすめのソックス
drymax|RUNNING 1/4 Crew Turn Down SPEEDGOAT
INJINJI|トレイル ミニクルー ミッドウェイト
寒さ対策やケガ防止にはグローブを
ロードのランニングでは、冬の寒さ対策としてグローブを着用することが多いですが、トレランでは寒さ対策に加え、ケガ防止の役割でグローブを着用します。
冬場は寒さ対策になりますが、夏場は暑いので、指先がないオープンフィンガータイプがおすすめ。細かい作業が可能になり、スマホも操作しやすくなります。
トレランは岩場や転倒時に手をつくので、ケガのリスクがつきもの。安全のために、なるべくグローブを着用して楽しみましょう!
おすすめのグローブ
salomon|FAST WING WINTER
Black Diamond|Trail Glove
山で活躍するトレラン小物を身につけて、快適に安全にトレランを楽しみましょう!
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朝長 拓也さん
トレイルランニング専門店 Trippers 代表/ JAFTスポーツシューフィッター
2012年にトレイルランニングに目覚め、2017年にTrippersを立ち上げる。
※前職はアパレル企業で服の型紙を作るパタンナー
2018年トレニックワールド彩の国100mile 完走
2020年 KOUMI100 完走