ナイキから「ヴェイパーフライ ネクスト%」が登場!! 4%との違いとは

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ナイキの“厚底シューズ”が、世を席巻しているのは、皆さんご存知の通り。たとえば、大迫傑選手が2時間5分50秒という日本新記録を出して、3位になった、昨年のシカゴマラソン。大迫選手はもちろんのこと、優勝したモー・ファラー選手から5位のゲーレン・ラップ選手まで、上位選手はみな『ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4% フライニット』を着用していた。そのシカゴマラソンの前月に、ベルリンマラソンでエリウド・キプチョゲ選手が世界記録を更新したシューズも『ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4% フライニット 』をベースにしたもの。世はまさにナイキの厚底時代となっている。

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発表会場の様子。世界各国のメディアがローンチイベントに参加した。

そんな時代の最先端を行く『ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4%』の後継として、『NIKE ZOOMX VAPORFLY NEXT%(ナイキ ズームエックス ヴェイパーフライ ネクスト%)』が、発表された。世界各国のメディアを集め、ロンドンのナイキタウンでローンチイベントが開催されたことからも、力の入れようがお分かりいただけるのではないだろうか。そのローンチイベントの写真とともに、『ナイキ ズームエックス ヴェイパーフライ ネクスト%』と、『ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4%』の違いをお伝えしたい。

POINT1 さらに厚底なシューズへと進化

「ナイキから「ヴェイパーフライ ネクスト%」が登場!! 4%との違いとは」の画像『ナイキ ズームエックス ヴェイパーフライ ネクスト%』は、『ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4%』と比べて、ミッドソールに使われているフォーム材、ナイキ ズームX(ズームエックス)フォームの量が約15%増えている。前足部は4mm、踵部は1mm厚くなり、それぞれ25mm、33mmに。前足部と踵部の高低差であるオフセットは8mmということだ。

フォームの量を増やした理由は、より多くのエナジーリターンを獲得するため。最大85%のエネルギーリターンを実現するナイキ ズームX(ズームエックス)フォームを、特に前足部に増やしている。ランナーは、蹴り出し時に『ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4%』以上の推進力を感じられるはずだ。

POINT2 新しいアッパー素材、ヴェイパーウィーブ

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『ナイキ ズームエックス ヴェイパーフライ ネクスト%』のアッパーに採用されているのは、ヴェイパーウィーブという名前の通気性に優れた新素材。サポート力を維持しながら軽量性を追求したヴェイパーウィーブは、驚くほど軽い。フォームの量を約15%増やしているにも関わらず、シューズの重さは『ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4% フライニット』と同じということからも、その軽さが分かるはず。さらに、汗や雨などの水分の吸収を抑えることができ、走っている間も通気性良く乾いた状態を維持してくれる。

ヴェイパーウィーブは水に強いことも大きな特徴。フライニットと比較すると約93%、水を吸収しにくいという。これにより、雨天時にアッパーが水を吸収してシューズが重くなってしまうということが防げる。『ナイキ ズームエックス ヴェイパーフライ ネクスト%』は、レースのスタートからゴールまで軽くあり続けるシューズなのだ。

POINT3 アウトソールパターンの変更

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「ウェットなコンディションでも確実に路面を捉えたい」というトップアスリートの要望を受け、アウトソールのパターンを改良。雨天時にもアスファルトの路面で滑ることがないよう、溝が深くなっている。たとえば横断歩道のような、塗料が塗られてスリッピーにないやすい場所でも、高いグリップ力を発揮するという。『ナイキ ズームエックス ヴェイパーフライ ネクスト%』は、雨のレースでもランナーが不安を感じることなく、自信を持って地面を蹴っていけるシューズでもある。

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トレッドミルが用意さており『ナイキ ズームエックス ヴェイパーフライ ネクスト%』と『ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4% フライニット』の試走ができた。

短時間かつトレッドミルでの試走だったが、前足部の幅が広がったこととアウトソールパターンの変更の効果なのか、着地時の安定感が高まった印象。ミッドソールの厚さが増したことによるグラつきなどのマイナス面は感じられなかった。ロンドン、アメリカで数量限定の先行販売があるが、一般販売は7月を予定している。今秋のレースシーズンには間に合うので、楽しみに待ちたい。

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(文 神津文人)

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