月間550km走るソナポケ・eyeronが語る、Runも音楽も続ける理由

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(文 菊池 康平/ 写真 小倉 宏統)

「走ることでクリエイティブな発想が浮かんだり、楽曲作りに対してもいい効果を得ていると思います。それこそライブのための体力作りにもなりますし。仲間もできて、いいことだらけですよ!」

こう語るのは、名古屋出身の3人組アーティスト『Sonar Pocket』のヴォーカルeyeronさん。

ゴールとしてSonar Pocketのライブがあって、そのパフォーマンスの為にマラソンを始めました。スピードや距離を求めてトレーニングすることでメンタルが鍛えられ、ステージに立つ資格を得ているような気がしています。

地方ツアーのときはライブ前に会場付近を走ることが多く、名所を巡り街の景色や現地の方々の雰囲気を目で見て感じて、その街の魅力をライブで伝えます。まさに“Runtrip”。お客さんも喜んでくれるし、街の文化に触れることで、その街が大好きになる。いいことばかりです。

(昨年の大阪マラソンで)「2時間45分を切ります!」とマラソンの目標タイムを公言することで、多くの方から応援してもらえたり、「私たちも走ってみよう!」というファンが増えて一緒にチャレンジできたりするのも嬉しいですね。「辛い事があっても、eyeronがマラソンで目標に向かう姿に勇気をもらえる」と嬉しいメッセージを頂くこともあります。

曲でメッセージを届けることで、より一層Sonar Pocketもeyeronという人間も愛してもらっていると思いますが、自分が趣味ではじめたランニングも、メッセージを届ける一つになっているのは嬉しい限りです。

アーティスト最速の男eyeronさんが、短期間にタイムを縮められた理由

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走る“距離”ですね! 距離に比例してタイムが縮まっています。努力は裏切らない。
多いときで550km走る月もあります。2016年の福岡マラソンで初めてサブ3を達成したときは、月間300〜350km走りました。

1年目でサブ3、2年目で2時間45分切りができて凄いと言われますが、俺はここからが1番難しいと思っています。『スポーツサイエンスラボ』の低酸素トレーニングを取り入れるなど、量だけでなく質を意識したトレーニングを意識するようになりました。元陸上部の仲間と走っていると、アーティスト代表として彼らに負けないくらい頑張りたいっていう想いが芽生えてきますね。

お気に入りのランニングスポット

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代々木公園の一周2kmコース。やっぱり人が多いところの方が気持ちが盛り上がります。職業柄、一人で走ることが多いですけど、みんなで走った方が絶対楽しいですよね。コミュニティに入り、その中で同じくらいの目標設定の人がいたら、その人と一緒に目標に向かって切磋琢磨できたら最高です。

<代々木公園周辺のおすすめコース>

地方を走って思い出に残っているエピソードとしては、2年前に長崎の壱岐市ウルトラマラソンで『eyeron』ゼッケンで走ったんです。おじいちゃん、おばあちゃん世代から見たら、外国人が走っていると思われたんじゃないかな。そんな俺に対しても「eyeronがんばれー!」って応援してくれました。なかなか日常では味わえないし、パワーがもらえてマラソンのいいところだなと改めて感じました。

ライバルはやっぱり……猫ひろしさん?

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写真提供 ミズノ株式会社 ©Kiyono Hattori

猫さんは速すぎですよ。東京マラソンで2時間半切ってますから。(※東京マラソン2015で2時間27分48秒)アーティストだからということではなく、今は二刀流の時代。堀江貴文さんだってアイアンマンだし……。だからこその説得力があると思います。苦しいことを乗り越えた人の「頑張れ!」の一言は重みがありますよね。マラソンを通して、そういう人になりたいです。人生最後に答えを出すのは自分。どんなときも自分を信じられるように、マラソンで苦しんだり、音楽でリスナーへメッセージを届けたりしたいです。

今年のスケジュールと直近の目標

Sonar Pocketは2018年秋に全国ツアーを開催しますが、11月11日(日)開催の『福岡マラソン』でファンランの部への参加が決定しました。ランナーやファンのみなさんからいつも応援してもらっている分、みんなのサポートをしたいと思っています。

マラソンの目標は、来年の『東京マラソン』で2時間35分を切って、2019年の『福岡国際マラソン』に出ること。参加条件が厳しいからこそ、チャレンジできることにワクワクします。

マラソンと音楽の共通点……

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写真提供 ミズノ株式会社 ©Kiyono Hattori

音楽フェスとマラソン大会は、一緒だと思う。地元の協力があってこそ開催できるじゃないですか。地元の吹奏楽部や高校のチアリーディング部、一般のおじいちゃんやおばあちゃんも応援で参加してくれたりして。赤の他人を沿道で応援するのって、マラソンならではですよね。ランニングってアマチュアだらけだからこそ、みんな応援する。その姿がすごくいいと思う。

誰もが自分の目標に向けて走れるのがいい。勝ち負けじゃないですからね。トップ選手は「一位以外は全く意味ない」と言うかもしれないけど、走ることを仕事にしている選手はごくわずか。観光しながら地方を走って、おいしいものを食べて、その街の人と触れ合って……思い出ができるというのは、マラソン大会ならではの魅力だと思います。

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東日本大震災があってから、毎年ボランティアで岩手県の釜石を訪れ、音楽の力で何かできないか、可能性を模索しています。今年も3月11日に、いつもボランティアに行っているところの子どもたちと走ってきました。復興した被災地を走り、ゴールは音楽フェス……、遠くない未来にそんなミュージックランをやりたいとイメージを膨らませています。つくりたい世界観は、東北のスポーツ選手やミュージシャン、著名人の方々のお力を借りないとできないと思ってます。著名人と子どもたちが500mとか1km走って、バトンを渡して……そんなイベントをつくりたいですね。

7年前に釜石に行くきっかけになったのは、震災でジムが流された1人のプロ格闘家との出会いから。話を聞いたら、いてもたってもいられなくなり、翌月には現地に足を運んでいました。

初めて現地に行ったときは、まず被災地を自分の目で見て、保育園や幼稚園、小学校、高校を訪れ、繋がりを深めていきました。釜石へ行くようになった頃からアーティストとしてテレビに出るようになり、 出演が決まる度に「今からこの番組にでるからね」と子どもたちと連絡を取っていました。みんな家に集まって見てくれていたと思います。子どもたちからパワーをもらったし、だからこそこれからも足を運んで、自分にできることをやっていきたいと思っています。

人生で大切にしていること『言葉にすること』

「俺、こういうことをしたいんだ!」と人に言ったほうがいい。中学校の卒業文集を見返したら「サッカー選手かミュージシャンになりたい」って書いてありました(笑)。人に言うことによって、実現するためにどうすればいいか自分で考えるし、自分の逃げ場を減らしたほうがいいと思っています。悩むのではなく、考える。考えるためにとりあえず話す。言葉にしたら、やるしかないですよね。自分はそうやって生きています。

実りある人生を考える中で、もちろん音楽も必要。そしてランニングなどのスポーツで自分と対話し、学びを得て、人との繋がりも築くことができます。それが結果として人生をより豊かにしてくれると信じ、今日も走り続けます。

29th シングル「やばば」6月27日(水)発売

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【通常盤(CD)】WPCL-12907 ¥1111+税
【初回限定盤A(CD+DVD)】WPZL-31476 ¥1,296+税

<CD>
01.やばば
02.Be Alright
03.やばば(Instrumental)
04.Be Alright(Instrumental)

<DVD>
やばば(MUSIC VIDEO+OFF SHOT MOVIE)

【初回限定盤B(CD+DVD)】WPZL-31478 ¥1,296+税

<CD>
01.やばば
02.Be Alright
03.やばば(Instrumental)
04.Be Alright(Instrumental)

<DVD>
絶叫!やばば体験@富士急ハイランド

■タイアップ情報
・日本テレビ系「ウチのガヤがすみません!」6月エンディングテーマ
・日本テレビ系「バズリズム02」POWER PLAY

「月間550km走るソナポケ・eyeronが語る、Runも音楽も続ける理由」の画像eyeron(Vo)
飾らず真っ直ぐなリリックと、魂のこもった熱い歌声で多くのリスナーの心を鷲掴みにしている彼の言葉は、不思議なほど自然と心に染みてくる。 昨年11月に行われた大阪マラソンではアーティスト史上最速記録となる2時間43分という驚異的なタイムでフルマラソンを完走している。

【Sonar Pocket】
2008年の「Promise」でのメジャーデビューより今年で10周年を迎える。10月からは感謝の思いを伝えるべく、全国ツアー 「Sonar Pocket 10th Anniversary Tour flower」の開催も決定している。 6月27日には、29枚目のシングル「やばば」をリリース! このシングルはSonar Pocket史上一番のコミカルでポップな楽曲となっており、ミュージックビデオでは初のダンスも披露している。

■Sonar Pocket公式ページ:http://www.sonapoke.jp/

 

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