【ランナー必見】熱中症リスクは暑さだけではない?医療ビッグデータから分かった傾向と対策

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2026年6月22日(月)に「熱中症白書」の医療ビッグデータ活用と最新結果の発表』セミナーが行われました。

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(左から)住友生命保険相互会社 データサイエンスオフィサー 藤澤陽介氏、住友生命保険相互会社 上席執行役員 データマーケティングオフィサー 工藤征夫氏、PayPay保険サービス株式会社 取締役会長 兵頭裕氏、株式会社JMDC 執行役員 インシュアランス本部 本部長 坂井康展氏、アイアル少額短期保険株式会社 代表取締役社長 安藤克行氏

白書では、熱中症を「高温多湿な環境に長時間いることで体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態」としています。夏のランニングでは気温や湿度だけでなく、その日の体調や睡眠、暑さへの慣れ具合にも目を向けたいところ。今回は同セミナーの内容から、ランナーが知っておきたい熱中症の傾向と備えを整理します。

夏のランニングで注目したい「歩行習慣」と暑熱順化

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白書では、若年層や健康で活動的な人の場合、高温環境下での強度の高い運動や作業が熱中症の主な要因になると説明。日常的な対策として、適切な食事と十分な睡眠、こまめな休憩、水分・塩分補給、熱中症指数の確認などが挙げられています。

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また白書では、暑さに体が適応する「暑熱順化」は運動を始めてから数日後に起こり、2週間程度で適応すると紹介。気温が上がり始める初夏から適度に体を動かすことが、対策の一つになるとしています。

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今回発表された分析では、日常的に歩く習慣がある人はそうでない人と比較して、熱中症による入院リスクが約17%低い傾向が示されました。

屋外で活動する機会が増えることで熱中症リスクは微増する一方、歩行習慣が熱中症の重症化予防に寄与している可能性が示されているといいます。

熱中症が起こる仕組みと走行中に気づきたい症状

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ランニングなどの運動を行うと体温が上昇します。本来は汗をかいたり、体の表面から空気中に熱を逃がしたりすることで体温を調節しますが、気温や湿度が高い環境で激しい運動を続けると、体内で作られた熱を十分に逃がせなくなる場合があるとされています。

さらに、発汗によって体内の水分や塩分が減ると血液が巡りにくくなり、体の表面から熱を逃がす力も低下しやすくなるとのこと。こうして体温調節機能が十分に働かなくなると、体内に熱がこもり、熱中症につながることがあるといいます。

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セミナーの様子

白書では、熱中症の発生状況を「診断」「点滴」「入院」の3つの区分に分けて分析しています。めまいや立ちくらみ、生あくび、大量の発汗、筋肉痛、こむら返りなどが見られる段階から、頭痛や嘔吐、倦怠感、水分・塩分を口から摂ることが難しいケース、さらに意識障害や肝腎機能障害などを伴うケースまで示されています。

暑さの中で体にどのような変化が起こるのかを知っておくことは、夏場にランニングを継続するうえで大切な視点といえそうです。

時期・時間帯・体調から考えるランニングの備え

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熱中症の発生件数は5月頃から増加し始め、7月下旬から8月上旬にかけてピークに達し、9月以降は減少する傾向があるといいます。

また、暑さが続いている時期だけでなく、いったん気温が落ち着いた後に再び急上昇したタイミングにも注意が必要とのこと。白書では、こうした気温の変化に伴って入院患者数が増えた背景について、体が暑さに十分慣れていなかったことが一因ではないかと推察しています。

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さらに、熱中症の発生は10時〜15時といった時間帯に多く、とくに昼過ぎが全体の3分の1以上を占めていたそう。一方、夜間の発生も全体の6%確認されています。

夜間の発生事例としては、自宅で空調を使用せずに就寝していたケースや、夜間イベントで体調を崩したケースも報告されているとのこと。夜に走る場合も気温や湿度に加えて、その日の体調を確認したいところです。

そのほか生活習慣では、睡眠で十分な休養が取れていない状態は体温調節機能の低下に、体重増加は熱の産生増加や放散のしにくさに、喫煙習慣は血管収縮による血液循環の変化に関わる要因として紹介されています。

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白書では、熱中症のリスクは気温だけでなく、走る環境や暑さへの慣れ、睡眠、健康状態、生活習慣など、複数の要因と関係するとされています。夏のランニングでは、時間帯や運動強度に加え、前日の睡眠や当日の疲労感にも目を向けることが大切といえそうです。

その日のコンディションを確認しながら、無理のない範囲で夏のランニングを楽しみたいですね。

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