アルトラ新作『TORIN 9』発表。創業者が2年ぶり来日で語った“ゼロドロップ”の哲学

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ALTRA(以下、アルトラ)の新作シューズ『TORIN 9(トーリン 9)』の発表イベントが7月9日、Runtrip BASE YOYOGI PARKにて開催され、創業者の一人であるブライアン・ベックステッド氏と日本の代理店である株式会社ストライドの福地孝氏が登壇した。

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登壇したブライアン・ベックステッド氏(手前)と福地孝氏(奥)

ゼロドロップ(0mmドロップ)シューズの先駆者として知られるアルトラは、なぜ長年に渡りシューズ開発にそのこだわりを反映してきたのか。また、ランニングシューズのトレンドが刻一刻と変化していく中、その哲学はどのように最新モデルに落とし込まれているのか。こちらの記事では、2人が語ったアルトラというブランドの哲学についてお伝えする。

理解してもらうのが大変だったと振り返る「ゼロドロップ」

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2011年にアメリカ・ユタ州で誕生したアルトラ。「ランナーズコーナー」というランニング専門店で、ブライアン氏は長年にわたり走り方を指導していた。そんななか「ドロップの大きい一般的なランニングシューズを履いたランナーがけがをして店に戻ってくることに」気づいたという。

そこで、ブライアン氏らはドロップのあるシューズをゼロドロップに加工し、シューレースの縛り方もつま先側の部分をスキップして結び、足の指がしっかり広がるように改良を加えて販売し始めた。そのシューズを客や知り合いに履いてもらったところ「動作の違いや変化がすぐに起こった」とのこと。その発見が、アルトラが誕生するきっかけとなった。

ブランド名の由来であるラテン語の“Altera(アルテラ)”は「修理」「直す」といった意味があり、「壊れた足を治す」という意味がアルトラには込められている。

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アルトラには、ブランドの代名詞とも呼べるゼロドロップと、足指を広げられるフットシェイプという重要な特徴がある。これらの機能が組み合わさったことによって、アルトラがコンセプトとして掲げる「ナチュラルムーブメント(自然な動き)」「ナチュラルランニング(自然なランニング)」を実現。独自の機能で、ランナーが健康的に走り続けられるよう支えている。

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創業当初は「ドロップ」という言葉自体が一般的ではなく「ゼロドロップという言葉を理解してもらうこと自体が大変でした」といい、「良さを感じてもらうことも非常に難しいことでした」とブライアン氏は振り返る。

しかし、アルトラがゼロドロップという概念を生み出したことにより、徐々にシューズ業界にゼロドロップへの意識は広がっていった。

日本でも認めてもらえたことは大きな自信になった

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アルトラのシューズを日本で販売する福地氏とブライアン氏の出会いは、「2011年のアウトドアリテイラーショー(北米最大のアウトドア業界向け見本市)だった」と福地氏。そこで初めて出展していたアルトラを発見し、「この靴はすごい!」と驚いたという。

また、当時のブライアン氏の印象について、次のように語った。

「彼(ブライアン氏)は大学でバイオメカニクスを学んでいて、私もアメリカで運動生理学を学んでいました。ここまで詳しく体の動きを説明する人はいませんでした。体の動きを踏まえてシューズを作っているということに、すごく感動しました。ゼロドロップや足が広がることの良さは、否定しようのないことでした」

ブライアン氏も「アメリカでさえ受け入れられるか不安だったので、日本という国でも認めてもらえたということは、大きな自信になりました」と当時について振り返る。

日本のランニングカルチャーについては、「駅伝という独自のカルチャーがあり、エリートランナーでなくてもランニングを楽しむ層のランナーがたくさんいて、アルトラが受け入れられてきているのは嬉しい」と述べた。

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ブランドの誕生から15年が経ち、厚底シューズをはじめランニングシューズのトレンドが急速に変化する昨今、フットシェイプとゼロドロップといった創業当初からの哲学にこだわる理由を問われたブライアン氏は「足の健康という点で、実際に効果があるからこそ、変える理由がありません。とてもシンプルなことです」と創業当時から変わらず持ち続けている情熱を打ち明けた。

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また、今後の展望について「様々なシーンでアルトラのナチュラルムーブメントを体験してもらい、ランナーやお客様の選択肢を広げられるようにしていきたい」と、創業当時と変わらずランナーが健康的に走り続けられるようなシューズづくりをしていくことを語った。

最新シューズ『TORIN 9』は原点の28mmへ

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ブライアン氏の登壇とともに発表されたのが、最新シューズ『TORIN 9』だ。今作の大きなアップデートは、アウトソールに新採用した『Vibram®️ XS DURA』ラバー。圧倒的な耐久性を発揮し、グリップ力は前作より8.5%向上している。

ミッドソールも新開発の『P35X™ デュアルデンシティ(2層構造)フォーム』を採用。2層のソールはそれぞれ硬さの特徴を変えており、反発性とクッション性に優れている。

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スタックハイトが30mmから従来モデルと同じ28mmに変更されたことも大きな変化。この点については「ミッドソールが従来以上に反発性や衝撃吸収性を得られるようになり、そのうえで、安定性を高めるためにスタックハイトを戻した」と福地氏は明かし、「長年アルトラのシューズを履いてきた一人として嬉しい」と原点回帰とも言えるアップデートに喜びを表明した。

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もちろん、アルトラのDNAであるフットシェイプトゥボックスとゼロドロップは健在。また、足の骨のラインに合わせて、アウトソールをマッピングしているという点は、これまでの『TORIN』の特徴が受け継がれている。

福地氏が説明するように安定性も保たれており、まさに長い距離を走りたいランナーにはぴったりなシューズだ。

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アルトラが積み重ねてきたシューズ開発に対する哲学やこだわりが反映された上で、新たなテクノロジーが搭載されている最新モデル。ナチュラルなランニング動作を後押ししてくれるアルトラのシューズ開発に今後も注目が集まる。

詳細情報

アルトラ|TORIN 9

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・発売日:7月17日
・価格:¥25,300(税込)
・スタックハイト:28mm
・ドロップ:0mm
・販売店舗:全国のALTRA取扱店、ALTRA TOKYO GINZA、ALTRA JAPAN公式オンラインストア

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