アシックス『ノヴァブラスト 5』ナイキ『ボメロ プラス』……サブ4達成におすすめのランニングシューズ6選
Oct 17, 2025 / SHOES
Oct 17, 2025 Updated
マラソンシーズン真っ只中。多くのランナーが目標とする「サブ4(フルマラソン4時間切り)」達成に向けて、最適なシューズ選びは非常に重要。
今回はシューズアドバイザーの藤原さんが、サブ4を目指すランナーに向けて厳選した6足のランニングシューズを紹介。藤原さんは多くのシューズブランドを渡り歩き、シューズ販売に携わった期間は20年以上。47歳でマラソン自己ベスト2時間34分28秒を出し、現在も走るシューズアドバイザーです。
シューズ選びで意識したい3つのカテゴリー
今回は藤原さんが厳選した6足を3つのカテゴリーに分けて紹介。日常のトレーニングにも最適な「軽量なデイリートレーナー」。反発性とクッション性を両立した、機能性の高いシューズ「スーパートレーナー」。そしてペースアップを目指すランナーにおすすめのプレート搭載モデル「テンポアップシューズ」です。
「軽量なデイリートレーナー」
アシックス『NOVABLAST 5』
『NOVABLAST 5』は幅広い層のランナーから支持される人気モデル。ミッドソールには反発性に優れた『FF BLAST MAX』を採用し、エネルギッシュなバウンド感が特徴です。
藤原さんは「ポンポンと弾むシューズでありつつ、しっかりとした反発があります。ただし反発が強すぎるわけではなく、今回の6足の中でとくに安定性が高い」と評価。ヒールカウンターもしっかりしているためフィット感も良好。屈曲の剛性も適度にあるため、前へのガイド感を感じながら走ることができます。
アディダス『SUPERNOVA RISE 2』
『SUPERNOVA RISE 2』はミッドソールに弾性に優れた『DREAMSTRIKE+』を採用し、適度なバウンド感と安定性を両立しています。
藤原さんは「NOVABLASTと非常に似た特性を持つシューズ。適度な反発性と高い安定性がある」とコメント。実際に藤原さんはこのシューズで5kmを4:00/kmペースで走ったところ、軽快に走れたとのこと。ジョギングから少し速く走るトレーニングまで、幅広く使える汎用性の高さが魅力です。
「何度もサブ4にトライしてもクリアできない方や、4時間10分台でゴールしている方は『NOVABLAST 5』『SUPERNOVA RISE 2』といった、安定性に優れた『安全なシューズ』を使ってみるといい」と藤原さんはアドバイスしています。
「スーパートレーナー」
アシックス『SONICBLAST』
『SONICBLAST』はスタックハイト(ミッドソールの厚み)が46mmもあり、クッション性は抜群。アッパーはレーシングシューズのような通気性の良さを感じつつも、全体的にはデイリートレーナーらしさを感じる仕上がりになっていると藤原さんは語ります。
ミッドソールには反発性の高い『FF TURBO SQUARED』と安定性を担保する『FF BLAST MAX』を採用し、内部には樹脂プレートも搭載。藤原さんは「NOVABLASTシリーズよりもシューズの力をつかって走りたい方におすすめのシューズである」とコメント。プレートによる推進力を感じたいランナーにおすすめの1足です。
ナイキ『ボメロ プラス』
『ボメロ プラス』はオリンピックを目指す約100人の女性アスリートの意見を取り入れて開発されたモデル。プレート素材は入っていませんが、クッション性や反発性の高い1足。ミッドソールによる反発性は今回の6足の中でも際立っており、かつ安定性・グリップ性も優れています。
アッパーはしっかりとした構造でありフィット感も抜群。藤原さんは実際の使用感について「『走りたくないな』というときに履きたい。シューズに助けてもらえる感覚があります」とコメント。発売直後から注目を集める人気のモデルです。
「軽量テンポアップシューズ」
サッカニー『ENDORPHIN SPEED 5』
『ENDORPHIN SPEED 5』は、軽量性と反発性を兼ね備えたテンポアップ系シューズ。ミッドソール内部には樹脂プレートが搭載されており、かつミッドソールには反発性の高い『PWRRUN PB』を採用。藤原さんはカーボンプレートを搭載したシューズよりもコントロールしやすい点を評価しています。
サブ4を目指すランナーにとっては、テンポアップ系シューズは全体的なペースの底上げに最適。「レース全体を同じペースで走り続けられるものの、基準となるタイムがなかなか上がらない方におすすめ」と藤原さん。藤原さん自身、このシューズでフルマラソンを完走した際の感想として「後半でもストライドを広げていけた」と振り返っています。
ホカ『MACH 6』
『MACH 6』はHOKA(ホカ)のラインナップでも軽量性に優れたモデル。今作からアウトソールラバーが改良され、耐久性が向上しました。
藤原さんは「人気モデル『CLIFTON(クリフトン)』が軽量になったイメージ。もう少しスピードがほしいときに、この『MACH 6』は最適」と説明。カーボンプレートは搭載されていませんが、ミッドソールにはTPU系の樹脂素材が混ぜ込まれていると藤原さん。優れたバウンド性能を実現しています。
安定感を担保しつつ、軽量性に優れた『MACH 6』。『ENDORPHIN SPEED 5』と同じくランニングペースの基準を高めたいランナーにおすすめの1足です。
サブ4達成に向けたシューズ選びの戦略性
最後に藤原さんは、サブ4を目指すランナーに向けてアドバイスをコメントしています。
「前半にペースを上げすぎてしまい、後半にタイムが落ちてしまう方はペースを抑えてくれるシューズを選ぶことも1つの戦略です。一方で最初からなかなかエンジンがかからない方はテンポアップシューズでベースアップを図ることが効果的です」
また藤原さんは自分の課題を冷静に見極めることの重要性も強調。「フルマラソンの大会は1回しかないわけではなく、各地でいくつも開催されている。いろいろなシューズを試してみて、自分で検証してみることも大切」とのこと。
自分の現在の走力や課題を見極め、適切なシューズを選択することで、サブ4達成への道が開けるはずです。
詳細情報
アシックス|NOVABLAST 5
・価格:¥16,500(税込)
adidas|SUPERNOVA RISE 2
・価格:¥15,400(税込)
アシックス|SONICBLAST
・価格:¥22,000(税込)
ナイキ|ボメロ プラス
・価格:¥22,000(税込)
Saucony|ENDORPHIN SPEED 5
・価格:¥29,700(税込)
ホカ|MACH 6
・価格:¥22,000(税込)
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