レースは深夜2時スタート!? バンコク都心の景色を満喫できる『アメージング・タイランド・マラソン』をレポート

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日本では季節が変わり、寒さがより身に染みるようになった12月。週末になると各地でマラソン大会が開催されるシーズンであるが、海外へ目を向けてみると暑い気候が続く東南アジアでもこの時期マラソン大会が開催されている。

今回紹介するのは、タイ・バンコクで12月1日に開催された『アメージング・タイランド・マラソン・バンコク 2024』。暑さのため、深夜2時スタートでありながら総勢32,000人のランナーがバンコク都心を駆け抜けた。Runtrip編集部スタッフもこの大会に参加し、ハーフマラソンに出走。日本のマラソン大会とは違う景色も見られた、この大会の魅力をお伝えする。

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ハーフマラソンのコース図。全体を通してバンコク都心を走る

スタートは深夜2時。日本との違いも感じられるマラソン大会

東京から飛行機で6〜7時間ほどのタイ・バンコク。年間の平均気温が約29℃と日本では真夏のような気候が年間を通して続く。

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レース前日に走ったバンコク都心のベンジャキティ公園

アメージング・タイランド・マラソンでは、フルマラソン・ハーフマラソン・10km・ファンラン(4.5km)の種目が実施され目的や走力に応じて参加する距離を選べる。

11月〜2月は乾季に入り、日中の湿度が真夏ほどではないとはいえ強い日差しが照りつける。そのためフル・ハーフは2時スタート、10kmとファンランは5時45分のスタート。日の出前に数万人のランナーが走りはじめる。

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右手に見えるのがMBKセンター。深夜1時すぎにはすでにスタート会場が賑わっていた

フルマラソン・ハーフマラソンはバンコク都心に位置するショッピングモール『MBKセンター』からのスタート。レース前は、深夜2時スタートとあって日中の街と隔絶された静寂な雰囲気を想像していた。しかし、スタート会場に到着して、周辺に流れるEDMとスタートを待ち望むランナーたちの熱気に触れ、大きな波のような高揚感が押し寄せる。

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フルマラソンとハーフマラソンのランナーが同じ列でスタートする

整列したランナーはフルマラソンとハーフマラソンで分けられることなく、ペーサーもフルマラソン4時間の旗を背負う人もいれば、ハーフマラソン2時間の旗を背負う人の姿も。

また、この日の深夜は20℃ほどとランナーにとっては走りやすい気温。快適にスタートを待つことができた。

蛇足ではあるが、ハーフマラソンを2時間ほどで走るブロックでも周りのランナーはナイキ『アルファフライ 3』やアディダス『アディゼロ アディオス プロ 3』、アシックス『METASPEED SKY Paris』など最新の厚底レーシングシューズを履いているランナーが目立つ。

日本のマラソン大会であれば同タイム層のランナーはテンポアップシューズやデイリートレーナーと呼ばれるモデルを履いていることが多い。まるでフルマラソン3時間切りを目指すシリアスランナーに囲まれているのではないかと錯覚した。

深夜の都心を数万人のランナーが駆け抜ける迫力

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都心の高架下を多くのランナーが駆け抜けていく

レースがスタートすると、数万人のランナーが一斉に暗闇の中へ走り出していく。街灯やビル、デジタルサイネージに照らされているとはいえ、日の出前の時間帯に数万人の足音が響く様は迫力がある。

スタートしてしばらくは、鉄道の高架下を走り続ける。とくに印象に残ったのは、高架に設置されたデジタルサイネージに大会オフィシャルパートナーであるナイキのロゴとランナーを鼓舞するメッセージが立て続けに表示されている光景だ。

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英語とタイ語で交互にナイキのクリエイティブが表示される

都会的な景色の中を走る中、ふとコースの反対側の車線を見れば多くの車やバイクが走っている。まだ3時にもなっていない時間。そんな景色に、タイのマラソンを走っているのだと切実に感じた。

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2〜3kmおきに現れるエイドステーションでは、水やスポーツドリンクのほか、場所によってはスイカなどの果物も用意されていた。

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後半は立ち並ぶ寺院や宮殿などを眺めながらフィニッシュへ

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戦勝記念塔(アヌサワリー)

レースが中盤から後半へ差し掛かると、少しずつコース沿いの景色も変わりはじめ、歴史的な建造物やモニュメントも目に入ってくる。

11kmすぎに目の前に姿を現す『戦勝記念塔(アヌサワリー)』をはじめ、レース後半は寺院などバンコクのシンボルとも言える建造物が数多くコースから眺めることができる。

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また、12月ということもあってかコース上の道路沿いはイルミネーションで輝き、幻想的な雰囲気を醸し出していた。

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レースも終盤。フィニッシュ地点が見える距離になると、ランナーたちの走る先には王宮が待ち構えている。周囲の壁越しにではあるが、その豪華さと大きさについ圧倒されそうになる。

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王宮前の広場である『サナーム・ルアン』に作られたフィニッシュ会場手前のストレートでは、沿道の歓声がより一層大きくなる。その熱が高まる空気の中、フィニッシュラインを超えた。

走り終わった後は、無料で受けられるタイマッサージを満喫。また、アイスをもらえるなどランナーへのご褒美も充実していた。

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完走するともらえるフィニッシャーメダル

今回はハーフマラソンへの参加だったが、フルマラソン、10km、ファンラン(4.5km)と幅広く種目が用意され各種目への参加者が多いので走力に応じて走る距離を選べるのは嬉しい。また、全体を通して高低差がなくフラットなためかなり走りやすいコース。大会の雰囲気、コースの景色など、バンコクの街を非常に楽しめる要素が詰め込まれている大会だった。

深夜のスタートということもあり、レースを走り切ってもまだ早朝。ホテルに戻って、仮眠をとってから日中はバンコクを観光するという楽しみ方もできる。

海外マラソンを走りたい、これまでとは一味違うレースを走ってみたいランナーはぜひ来年バンコクで走ってみては?

 

大会情報

アメージング・タイランド・マラソン

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出典:大会公式サイト(amazingthailandmarathon2024.com)

開催時期:12月初旬(2024年は12月1日開催)
開催種目:フルマラソン(42.195km)/ ハーフマラソン(21.1km)/ 10km/ ファンラン(4.5km)

大会公式サイト

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タイの観光情報については、タイ国政府観光庁が発信する『タイ観光案内サイト』よりご覧ください。

タイ観光案内サイトはこちら

(文・写真:Runtrip編集部)

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