【プーマ】最新ランニングシューズ「ヴェロシティ ニトロ 3」を徹底解説!“誰でも履けるデイリートレーナー”とシューズアドバイザー絶賛
Mar 01, 2024 / SHOES
Mar 01, 2024 Updated
革新的なテクノロジーを搭載したレーシングシューズがトップ選手の支持を集め、その注目度は市民ランナーにも広がりを見せているプーマのランニングシューズ。その代名詞となっているNITRO™ FOAM(ニトロフォーム)を搭載した最新のデイリートレーナーモデル『ヴェロシティ ニトロ 3』が登場しました。
今回、本シューズを解説するRuntripお馴染みのシューズアドバイザー・藤原岳久さんも絶賛する1足。藤原さんは多くのシューズブランドを渡り歩き、シューズ販売に携わり20年以上。47歳でマラソン自己ベスト2時間34分28秒を出し、現在も走るシューズアドバイザーです。
「誰もが弾む、ブレない厚底」がテーマのヴェロシティ ニトロ 3
大森:今回はプーマの最新作『ヴェロシティ ニトロ 3』を紹介します。プーマは昨今、トップレーシングモデルでかなり存在感を増していますよね。
藤原:そうですね。年始の駅伝でも注目を集めるほどの勢力となりましたね。
大森:我々もトップモデルを履いた機会には衝撃を受けましたが、なんといってもNITRO™ FOAMが特徴で、それがどんどんアップデートされている印象です。
藤原:プーマの快進撃は初代ディヴィエイト ニトロが登場した際のキャッチフレーズ『誰もが履けるみんなの厚底』から始まり、カーボンプレート搭載のレーシングモデルが多くのランナーにフィットすることを推してきました。
大森:そんななか、今回はエリート選手向けのレーシングシューズではなく、“誰でも履けるデイリートレーナーモデル”が新たに登場しました。
大森:このヴェロシティ ニトロ 3は『誰もが弾む、ブレない厚底』がキャッチフレーズとなっています。
藤原:こちらのモデルは『ヴェロシティ ニトロ』シリーズの3代目となるんですけど、前作までとは力の入れ方が違うと感じます。これまでは部活生などをターゲットにして、価格帯を抑えめにしたシューズという印象でしたが、今回は本当に誰もが履けるデイリートレーナーになっていると思います。
大森:すでにNITRO™ FOAMの感触が好きというランナーもいると思いますが、これまでのシューズとはまた違った感触ですよね。
藤原:最近はもっと厚いシューズがたくさんあるので、最初に履くと「ちょっと薄いな」って感じる人もいるかもしれませんが、走ると印象が変わります。ミッドソールは上層部にNITRO™ FOAMを使っていますが、下層部にはPROFOAM LITEとよばれるEVA素材の二層構造になっています。
大森:PROFOAM LITEは少し硬めのフォームで、その上に弾みがあるNITRO™ FOAMを組み合わせになっています。
藤原:履いた瞬間はEVAの安定感を感じて、走り出すとNITROの反発感が出てくると思います。履いた瞬間の厚さよりもクッションが感じられます。
大森:かかとで接地した時にクッションを感じやすいフィーリングですけど、“ブレない厚底”というように、どんな接地でもしっかり受け止めてくれる安定感がありますよね。まるでスタビリティシューズのような走り心地すら感じます。
藤原:接地感があり、NITRO™ FOAMは跳ねすぎないようデイリートレーナー仕様に調整されていますね。一言で「本当に履きやすいな」と感じます。
履き心地、耐久性が追求された一足
大森:個人的には履き心地が良くて、このアッパーやシュータンはすごく好きだなと感じました。
藤原:そうですね。一体型のガセットタンとオーソドックスなエンジニアードメッシュアッパーという組み合わせですけど、フィット感はすごく高いと思います。アッパーにはPWRTAPE(パワーテープ)が搭載されていて、これが補強と軽さを両立しています。
大森:重量が264gということですが、走ってみるとそれよりも軽く感じました。
藤原:アウトソールはグリップに定評のあるPUMAGRIPを使用していて、耐久性も良いと思いますね。
大森:確かに耐久距離も約800kmと公表されていますので、耐久性が非常に高いですね。
藤原:ミッドソールのバウンドの耐久と、アウトソールの耐摩耗性が高いんでしょうね。一般的には400〜600kmと言われていますから。
大森:最大で通常の2倍の距離を走れるという推奨をされているということですね。
すべてのランナーに履いてほしい“オールインワン”シューズ
大森:税込14,300円という価格も魅力的です。こういうシューズはランナー全員におすすめできそうですね。
藤原:すでにプーマのレーシングシューズを使っている方には、ウォーミングアップからジョグまで使える一足。このシューズでフルマラソンを走るランナーにもフィットするので、まさに“オールインワン”な一足だと思います。
大森:走力別に、使用するシーンはどのように分けられますか。
藤原:プーマのシューズが気になる方は、まずこのシューズから試してもらいたいですね。とくに初心者の方には、初めてのランニングシューズとしておすすめです。
大森:ランニング経験者ではどうでしょうか。
藤原:例えばマラソンでサブ4は達成しているけれど、カーボンプレート系のシューズが苦手というランナーにも良いと思います。それくらいの走力のランナーにも十分対応できる機能が備わっていると思います。
大森:人によっては、フルマラソンの勝負シューズとしても履きやすそうですよね。接地時のブレのなさが、脚力を長く温存させてくれますね。
藤原:それ以上に走り込んでいるランナーにとっては、少し速めのジョグをするのも良いと思います。
大森:確かに速いジョグというのは、イメージが湧きますね。
藤原:プレートがなくても安定しますからね。そういう意味では中学生や高校生をはじめとした部活で使う人にも履いてもらいたいシューズ。『FAST-R ニトロ エリート 2』や『ディヴィエイト ニトロ エリート 2』、『ディヴィエイト ニトロ 2』といったカーボンシューズは、こうしたクセがないシューズと履き分けることで実力が活かされます。タイプの異なるシューズを組み合わせて使うのは非常に良いと思います。
***
カーボン非搭載でクセがなく、耐久性やコストにも優れた『ヴェロシティ ニトロ 3』。すでにプーマのシューズを履いている方も、気になっている方も、こちらの万能デイリートレーナーモデルを試してみてはいかがでしょうか。
詳細情報
プーマ|ヴェロシティ ニトロ 3
・価格:¥14,300(税込)
【読者アンケート】
Amazonギフト券5,000円分を2名にプレゼントいたします。ぜひご回答ください!
※回答期限|2024年4月1日(月)まで
【動画からご覧の方はこちら】
(文:田中葵/ 写真:吉田一之・辻晋太朗)
あわせて読みたい
藤原 岳久さん
FS☆RUNNING(旧藤原商会)代表
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
日本フットウエア技術協会理事 /JAFTスポーツシューフィッター / 元メーカー直営店店長,販売歴20年以上
ハーフマラソン:1時間9分52秒(1993)
フルマラソン:2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)