【アンダーアーマー】変貌を遂げた新作シューズ「UAベロシティ エリート2」。新感覚の“厚底レーシングフラット”を走って体感
Feb 01, 2024 / SHOES
Feb 01, 2024 Updated
アンダーアーマーの最新厚底レーシングシューズ『UAベロシティ エリート2』。評判の高かった前作から進化したこのシューズは、既に全国トップクラスのランナーがレースで使用するなど、高い評価を得ています。
前作と比べ見た目から大きく異なるUAベロシティ エリート2はどのような進化を遂げたのかーー。
こちらのシューズをラントリップ・大森、スポーツMC・岡田拓海さんの2名が実際に履き、速いペースでのトレーニングをするなかでシューズの感触を体感。さらに、ラントリップお馴染みのシューズアドバイザー・藤原岳久さんがシューズの機能性について解説します。
より“厚底”なレーシングシューズにアップデートした今作
前作からの大きなアップデートポイントはミッドソールの分厚さです。一般的に昨今の厚底レーシングシューズは強度の高いカーボンプレート、そして反発弾性が高い素材によるミッドソールを組み合わせて作られています。
今作はとくに後者の部分、前作と比べてミッドソール前足部の厚さが20%以上も増量しており、反発弾性の高いPEBAX FOAM(ペバックスフォーム)をふんだんに搭載しています。
またプレートもより剛性の強い、硬さのあるものへとアップデート。新たなプレートセッティングにより、かかと部からつま先にかけてコロンと転がるような、スムーズな重心移動を感じることができます。
UAベロシティ エリート2を着用してインターバル走にチャレンジ!
今回、藤原さんは大森、岡田さんがUAベロシティ エリート2の魅力をより体感できるトレーニングメニューとして1000m×3のインターバル走を考案。1000m3分50秒以内を目安に、スピード感のあるシーンでこそ実力が発揮されるこちらのシューズを体感しました。
大森、岡田さんの2人は軽快に走り出し3分48秒で1000mの1本目を終えます。インターバルの合間に、大森は履き心地について「厚底レーシングシューズは不安定に感じることも多いですが、UAベロシティ エリート2は想像以上に安定感がありますね。そのおかげで走りのリズムがとりやすいです」と、早速走りやすさを実感している様子。
再び走り出し、2本目、3本目に挑んでいきます。ペースを上げていき3本目は3分43秒までタイムを上げてフィニッシュ。
トレーニング後、岡田さんは「シューズを履いたときにミッドソールの分厚さを感じましたけど、走ってみるとすごく安定しますね。またプレートによって強制的に走らされているような感覚も少なく、自然に重心移動をサポートしてくれるように感じました」と振り返ります。
「ドロップ(かかととつま先の高低差)が2mmであり、厚底レーシングシューズのなかでは比較的フラットな点も安定性を感じながら走れる要因かもしれませんね」と感想を付け加えた大森。それに対し、藤原さんは「履いてみたときにはかかとが下がるように感じるほど、ほかの厚底レーシングシューズとは異なる感覚ですよね。ただ走ってみると前へ重心が向くように感じるサポートを十分に得られるシューズです」と解説します。
薄底シューズが好きだったランナーにもおすすめ
実走後、改めてUAベロシティ エリート2を着用した感想、機能性についての解説を3人に語ってもらった様子をお届けします。
大森:いつもは足裏全体で接地するのですが、走っている途中にあえてかかとから接地してみました。すると自然に中足部で接地するようにシューズが誘導してくれて……。
まるで効率の良いランニングフォームをシューズが指導してくれる、コーチと一緒に走っているような心強さを感じました。そして中側部から前足部にかけて重心移動していくと、地面から脚がズバっと気持ちよく抜ける感じもありましたね。
藤原:剛性の高いプレートを使用しているため足離れ(足抜け)が非常に良いですよね。
大森:シューズがつくってくれるリズムを自分はキープしていけばいいんだと感じられるシューズでした。
藤原:他の厚底レーシングシューズはドロップの高いものばかりですが、今作はフラットな形状であるため“厚底レーシングフラット”と言っていいかもしれません。もしかしたら将来はこの形状が1つのカテゴリーとして定番になるかもしれませんね。
岡田:このシューズはどんな人におすすめなシューズでしょうか。
藤原:フルマラソンで言えば3時間半よりも速いタイムで完走する人におすすめですね。5分/ km以内のスピードを維持する能力は高いシューズだと思います。
大森:シューズを選ぶ際に安定性を大事にしたい人、あと足離れの良さを重視する人にもおすすめですね。薄底シューズ特有の足離れの良さが好きだったという人は好感触な1足だと思います。
またフィット感も前作からより良くなっていますね。アッパーのつくりがゆったりとしていて、足の指で地面をつかめるように感じました。
岡田:前足部はゆったりとしていますが、足首周りのホールド感は非常に高く、シューズが足と一体化しているように感じて快適でしたね。
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薄底シューズに近い安定性、足離れの良さを感じることができる『UAベロシティ エリート2』。
厚底レーシングシューズを求めるランナーだけでなく、かつて薄底シューズと共にレースに出場していた多くのランナーにも、このシューズは懐かしさと新しさを与えてくれるかもしれません。
詳細情報
アンダーアーマー|UAベロシティ エリート2
・価格:¥26,400(税込)
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(文:あんどうまこと/ 写真:吉田一之・松崎竜也)
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藤原 岳久さん
FS☆RUNNING(旧藤原商会)代表
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
日本フットウエア技術協会理事 /JAFTスポーツシューフィッター / 元メーカー直営店店長,販売歴20年以上
ハーフマラソン:1時間9分52秒(1993)
フルマラソン:2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)