初心者におすすめランニングシューズ5選! 走りはじめたい方向けの選び方を徹底解説
Jan 04, 2024 / SHOES
Sep 04, 2024 Updated
2024年を迎え、連日の駅伝中継に触発された方も多いはず。そんな走るモチベーションが高まる時期、新たにランニングを始めようと思っている方、久しぶりに走ってみようかと思っている方におすすめのシューズをご紹介します。
解説するのはRuntripお馴染みのシューズアドバイザー・藤原岳久さん。藤原さんは多くのシューズブランドを渡り歩き、シューズ販売に携わり20年以上。47歳でマラソン自己ベスト2時間34分28秒を出し、現在も走るシューズアドバイザーです。
走り始めは機能性満載のデイリートレーナーを!
大森:「今年こそ走りたい」という方に向けて、おすすめのランニングシューズを5つご紹介したいと思います。走り始めたいといっても、色々なレベルの方がいると思うので今回はこれから走力をつけたいという初心者向けのシューズをピックアップしていきたいと思います。初心者向けとしては、レーシングシューズではなくて、より快適なシューズが必要かと思います。
藤原:テレビで見るトップ選手たちもレース以外のトレーニングでは、今回紹介するシューズたちを履いてますから。
大森:いわゆる『デイリートレーナー』と呼ばれる、普段のジョギングや長い距離を走る時に使用するシューズですね。
藤原:基本的に前方への推進をガイドして、ランニング動作を快活にしてくれるようになっています。
大森:あえて不安定なつくりにして、前へ動くようになっているんですよね。
藤原:その通りです。
大森:今回紹介するモデルは比較的サポートが強いタイプですね。
藤原:接地面が広くて、クッション性があることが共通点ですね。それによって安定感があって、ガイドしていく感じです。機能性が充実してますね。
大森:それゆえに少し重量があるということですね。
藤原:『重さ』イコール『機能』だと考えてみてください。欲しい要素は軽さではなくて、重さが多少あっても機能性だと感じてもらえると思います。
大森:そうは言っても、最近のデイリートレーナーも十分軽いですよね。
藤原:そう思いますよ。レーシングシューズと比べれば重いというくらい。実際には従来のモデルよりも十分に軽量化されています。
安定感の高い「GT-2000 12」「Fresh Foam X 860 v13」
藤原:非常にシンプルで“ザ・ビギナーモデル”といった2足を紹介します。
大森:まずはアシックスの『GT-2000 12』です。
藤原:こちらは内側が少し盛り上がっていることで回内を抑制するシューズなので、安定感が高いモデルとなります。
大森:ニューバランスの『Freshfoam X 860 v13』も、同じような構造ですね。
藤原:そうですね。スタビリティーシューズは硬いイメージが大きいですが、こちらはソフト感もありつつ、安定しているシューズ。丸くて広めの足型なので、足入れ感も気持ちいいですね。
大森:このあたりは、比較的運動経験が少ない、もしくは筋力が弱い方におすすめですね。走力に自信のないという方はまずこの2モデルから入ってみてください。
藤原:そういうイメージですね。
12mmドロップのガイドシューズ「WAVE RIDER 27」「Ghost 15」
大森:次に紹介するのは、ミズノの『WAVE RIDER 27』とブルックスの『Ghost 15』です。こちらはどんなタイプのシューズですか。
藤原:しっかりしたガイドと12mmドロップで、ランニングシューズのなかでも突出した傾斜がついています。前足部が薄くて後足部が厚くなっています。
大森:それによって前に倒れやすくなっているんですね。
藤原:スポーツ経験がある方には、この方が走りやすくておすすめかもしれません。
ロッカー構造の「インフィニティ ラン 4」
大森:最後に紹介するのは、ナイキの『インフィニティ ラン 4』です。
藤原:ナイキではこのシューズが比較的安定感が高くて、オーソドックスに使えるシューズだと思います。接地感が高くて、ニットアッパーでフィット感も良いです。
大森:ここまで紹介した4足との違いはどこでしょうか。
藤原:こちらのシューズだけ、ロッカー構造を採用しているのが特徴です。より揺れやすくて、前に進みやすくなる感じです。
大森:どんなランナーにおすすめですか。
藤原:ロッカーがついてますが、安定感があるスタイルなので、そのあたりを求める方に良いと思います。
大森:ドロップが大きいタイプと、ロッカータイプはどのような違いがあるのでしょうか。
藤原:車に例えると、ドロップが大きいシューズは『AT車』、ロッカータイプは『AT車&ドライビングモード』という感じです。
大森:ロッカーのほうが操作性は高そうですね。
藤原:まずは1足持つことからスタートだと思いますが、慣れてきたら違うタイプで両方持つことも良いと思います。
大森:選ぶポイントはいかがでしょうか。
藤原:どのシューズもかかと周りの安定感があるのが特徴です。サイズはしっかり試着して決めてほしいですね。
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どんなランナーでも欠かせないデイリートレーナーモデルのランニングシューズ。今回紹介したモデル以外にも様々なシューズがありますが、はじめてのランニングシューズ選びに迷う方は藤原さんのおすすめシューズを試してみてはいかがでしょうか。
詳細情報
アシックス|GT-2000 12
・価格:¥15,400(税込)
商品ページはこちら
ニューバランス|Fresh Foam X 860 v13
・価格:¥15,400(税込)
商品ページはこちら
ミズノ|WAVE RIDER 27
・価格:¥14,850(税込)
商品ページはこちら
ブルックス|Ghost 15
・価格:¥17,600(税込)
商品ページはこちら
ナイキ|インフィニティ ラン 4
・価格:¥18,700(税込)
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藤原 岳久さん
FS☆RUNNING(旧藤原商会)代表
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
日本フットウエア技術協会理事 /JAFTスポーツシューフィッター / 元メーカー直営店店長,販売歴20年以上
ハーフマラソン:1時間9分52秒(1993)
フルマラソン:2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)