【アディダス】「ADIZERO TAKUMI SEN 9」は5〜10kmレースにおすすめ!新世代レーシングシューズのアップデートをレビュー

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人気のアディダス『ADIZERO TAKUMI SEN』シリーズの9代目ADIZERO TAKUMI SEN 9』が登場。年末年始の各駅伝でも多くの選手が着用した同モデルは、厚底レーシングシューズとは一線を画すモデルとして注目されています。

今回は新時代の薄底レーシングシューズと言われる同モデルをシューズアドバイザーの藤原岳久さんが徹底解説。藤原さんは多くのシューズブランドを渡り歩き、シューズ販売に携わり20年以上。47歳でマラソン自己ベスト2時間3428秒を出し、現在も走るシューズアドバイザーです。

前作「TAKUMI SEN 8」からフィット感が大幅に向上

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(左から)ラントリップ代表・大森、シューズアドバイザー・藤原岳久さん

大森:今回紹介するのはアディダス『ADIZERO TAKUMI SEN 9』。TAKUMI SENシリーズの9代目となりますが、アディダスの中でどういう位置づけのシューズでしょうか。

藤原:SENシリーズの従来モデルはBOOST™️フォームを使い、まさに薄底シューズとして登場しましたが、TAKUMI SEN 9は当時とは全く違うものになっています。ソールが厚くなり、5本指状のグラスファイバー製EnergyRodsを搭載。ニュースタイルの薄底レーシングシューズという感じですね。

大森:機能的にもまったく変わってきていますね。ただ、TAKUMI SEN シリーズは根強い人気がありますよね。

藤原:前作『ADIZERO TAKUMI SEN 8』と比べて変わっているのはアッパーデザインのみです。ソールの部分は変わっていません。しかし、個人的な印象としてフィット感が大幅に向上しました。サイズ感もTAKUMI SEN 8はちょっと大きめだったのが、今回はジャストサイズに変わりフィット感がとても良くなったと思います。

接地感が良く自分の求めるフォームで走れる

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大森:フィーリングとしてはいかがでしょうか。

藤原:私は接地感を大事にしたい時に履いていますが、他ブランドのNEWレーシングフラットと比べて、クッションがあるのも特徴です。

大森:たしかに、クッション性は高い見た目ですね。

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藤原:しかも、EnergyRodsがカーボンではなくグラスファイバー製なので、接地感や反発性といった求めるフィーリングをそのまま得られて使いやすいです。

大森:カーボンプレートは助力を得られますが、あえてグラスファイバーにすることで、細かい動きを可能にする良さもあるんですね。

藤原:また、アディダスの特徴でもあるコンチネンタルラバーも良いですよね。グリップ力が非常に高いです。

インターバル走やショートレースにおすすめ

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大森:これはどんなシーンで使用するのがおすすめですか。

藤原:私はスパイクを履かないときのインターバル走や10km程度までのレースで着用してますね。

大森:たしかに、インターバル走に良さそうですね。

藤原:例えば薄底シューズでは、1000や2000mのインターバル走では余裕がないときがあります。しかし、このシューズは余裕を持って走れるんです。そういったトレーニングをしっかりこなせると感じています。このシューズはとても使いやすいです。

大森:なるほど。実は私も1000mのインターバルの質を高めることが今の課題なので、このシューズは最適ですね。

藤原:合っておますね。このシューズは厚さが33mmありますが、本当はトラックレースで使えるようになるともっと重宝されると思うくらいです。(トラック種目で使用可能なシューズの厚さは、規定で25mm以下)

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大森:レースシーンではいかがでしょうか。

藤原:使用シーンとしては人によって変わってくるとは思いますが、マラソンというよりは短い距離に適していると思います。

大森:マラソンではカーボンシューズの助けも借りながらというところもありますよね。

藤原:接地感や自分の動きを伝えられる点が特徴なので、短い距離のレースやトレーニングには欠かせない1足です。

大森:そういう意味で駅伝でもTAKUMI SEN 9を選んだ選手がいたのも納得です。インターバルの質を高め、5〜10kmのレースでパフォーマンスもう一段上げたいランナーにおすすめですね。

自分のフィーリングをうまく生かしながら、インターバル走やレースで重宝するADIZERO TAKUMI SEN 9。厚底レーシングシューズとは一味違った走り心地が感じられるシューズを試してみてはいかがでしょうか。ぜひ、藤原さんのレビューを参考にしてみてください。

詳細情報

アディダス|ADIZERO TAKUMI SEN 9

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価格:¥20,900(税込)

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藤原 岳久さん
FS☆RUNNING(旧藤原商会)代表
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
日本フットウエア技術協会理事 /JAFTスポーツシューフィッター / 元メーカー直営店店長,販売歴20年以上
ハーフマラソン:1時間9分52秒(1993)
フルマラソン:2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)
藤原商会オフィシャルサイト

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