【デサント】「ENERZITE Z+」は安定性と反発性のバランスに優れた厚底デイリートレーナー
Aug 24, 2021 / SHOES
Aug 25, 2021 Updated
ラントリップ お馴染みのシューズフィッティングアドバイザーの藤原岳久さんとデサント『ENERZITE Z+(エナザイト Z+)』について解説します。藤原さんはブランドを渡り歩き、シューズ販売に携わって20年以上。47歳でマラソン自己ベスト2時間34分28秒を出した、走るシューズアドバイザーです。
バランスが良い耐摩耗性に優れたソール
ENERZITE Z+の特長は安定性と反発性のバランスの良さ。前作のENERZITE GT(エナザイト GT)から、さらに扱いやすいシューズへアップデートされました。
ミッドソールは非常に特徴的で、シューズの裏から見ると内側と外側で異なる素材が配されています。内側の素材は『Z-FORM』という反発・弾性に優れた素材で、それを覆うようにEVA系の安定感のある素材が採用されています。藤原さんはこの2つの素材の組み合わせが「バランスが良い」と評価。日常のトレーニングで使うのにちょうど良いシューズと言えそうです。
また、アウトソールは他のランニングシューズと比べると厚いラバーが配され、耐摩耗性にも優れたシューズです。
ミニマルでありながらサポート性の高いアッパー
アッパーはミニマル(必要最低限)な構造で非常に薄く感じますが、デイリートレーナーらしくヒールにサポートがあり、反発性のあるソールを十分に生かす工夫が見られます。フィット感はレーシングシューズに近いものがあり、靴紐を通すとソックスのように全体を締め上げるようなフィット感を得られます。
どんなランナーにおすすめ?
「最近のシューズは『安定感』の高いシューズと『柔らかさ』のあるシューズで二極化が進んでいる」と藤原さん。いずれかの特徴に寄ったシューズに飽きてしまったランナーの方や、バランスの良いシューズを求めるランナーにおすすめです。
また、デサントは『ENERZITE Z+』の他にも薄底レーシングシューズ『GENTEN(ゲンテン)』シリーズも展開しています。トップ選手は常にレーシングシューズを履いている訳ではなく、レースは『レーシング』、ジョグは『デイリートレーナー』と履き分けています。
『GENTEN』シリーズを使うランナーは、『ENERZITE Z+』とセットで履き分けてみるのもおすすめです。安定性と反発性のバランスの良い『ENERZITE Z+』で、いつもの道をテンポよく弾ませて走ってみてはいかがでしょうか。
ENERZITE Z+
・価格:¥17,600(税込)
・カラー:ホワイト/ ブラック/ グリーン
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藤原 岳久さん
F・Shokai 【藤原商会】代表
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
日本フットウエア技術協会理事 /JAFTスポーツシューフィッター / 元メーカー直営店店長,販売歴20年以上
ハーフマラソン:1時間9分52秒(1993)
フルマラソン:2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)
藤原商会オフィシャルサイト