「厚底カーボンシューズ」人気3モデルを徹底解説!
May 25, 2021 / SHOES
May 25, 2021 Updated
ラントリップ お馴染みのシューズフィッティングアドバイザーの藤原岳久さんと、厚底カーボンシューズ人気3モデルの特徴と違いをレビューしていきます。藤原さんはブランドを渡り歩き、シューズ販売に携わって20年以上。47歳でマラソン自己ベスト2時間34分28秒を出した、走るシューズアドバイザーです。
今回ご紹介するのは、厚底レーシングシューズとして人気のナイキ『ズームX ヴェイパーフライ ネクスト% 2』、アシックス『METASPEED Sky(メタスピード スカイ)』、アディダス『adizero adios Pro(アディゼロ アディオス プロ)』の3モデル。
「厚底レーシングシューズ」3モデルの特徴を比較
まず前提として、『厚底レーシングシューズ』とは「カーボンプレートを搭載した、高反発のハイバウンドソールシューズ」と藤原さんの見解を説明。まさに、記録を出すことに特化したシューズだと言えます。
今回ピックアップした3モデルともほぼ同価格帯。各々のシューズの特徴や違いをご紹介します。
【ナイキ】ズームX ヴェイパーフライ ネクスト% 2
まずご紹介するのは、厚底レーシングシューズのスタンダード『ズームX ヴェイパーフライ ネクスト% 2』。「速く走るなら間違いなくこのシューズ」と藤原さんのお墨付き。
カーボンプレート感を非常に感じる一方で、横方向への揺れがあることを指摘。この揺れが推進力へと繋がるので、筋力のあるエリートランナーにとってはアドバンテージになるが、ランナーによっては筋肉・関節への負担にもなりうるとのこと。藤原さんは、筋力的に扱いやすい短い距離から使用することをおすすめしています。
・価格:¥26,950(税込)
【アシックス】METASPEED Sky
続いては、アシックスから登場したばかりの『METASPEED Sky』。非常に安定感があり、あらゆるランナーにとって扱いやすいシューズだと藤原さんは解説。短い距離から長い距離までオールラウンドに使えるシューズ。藤原さんも、フルマラソンを走る際に使ってみたいと期待を寄せます。
・価格:¥ 27,500 (税込)
【アディダス】adizero adios Pro
アディダス『adizero adios Pro』は5本指状になった『エナジーロッド』と呼ばれるカーボンバーを搭載したシューズ。藤原さんも「この3シューズの中では最もカーボンプレート感を感じず、長い距離で履くのがおすすめのシューズ」と解説。
・価格:¥27,500(税込)
藤原さんは自身のタイムトライアルでの結果や世界的なランナーの記録から、パフォーマンス面では、どのシューズも性能は僅差になってきているといいます。ラントリップ代表の大森も「どのシューズも人体の拡張を感じますよね。ライド感を楽しめるシューズだと思います」とそれぞれの違いを楽しんでみることをおすすめしています。
厚底シューズを履いてきた方も、これから厚底シューズに挑戦する方もぜひ藤原さんの解説を参考にしてみてください!
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藤原 岳久さん
F・Shokai 【藤原商会】代表
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
日本フットウエア技術協会理事 /JAFTスポーツシューフィッター / 元メーカー直営店店長,販売歴20年以上
ハーフマラソン:1時間9分52秒(1993)
フルマラソン:2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)
藤原商会オフィシャルサイト