ランニングのために体を整えるウェイクアップ・メソッドとは
Feb 23, 2020 / HOW TO
Feb 23, 2020 Updated
走り始めてすぐに足が重くなる、息が上がりやすいなど「ちょっと走っただけですごく疲れる」と感じている人はウォームアップ不足かもしれません。
書籍『走りがグンと軽くなる 金哲彦のランニング・メソッド 完全版』(金哲彦著)は、ウォームアップが十分でない状態で走り出すと疲れやすいことを説明し、その対処法を紹介しています。
「つらさの原因はスタミナ不足や走り方などさまざまですが、それ以前に、準備運動でカラダを “目覚めさせて” いないため、すぐに疲れてしまい、つらさを感じている人が大勢います」(『走りがグンと軽くなる 金哲彦のランニング・メソッド 完全版』、高橋書店より
同書ではランニングのために体を整えるウェイクアップ・メソッドを紹介。関節編、ストレッチ編、バランスアップ編の三種類のメソッドを順番に行ってから走り出すことをおススメしています。
・関節編
可動範囲が狭まっている肩、腰、手首や足首、膝などをほぐす。
・ストレッチ編
筋肉を伸ばして弾力性アップ。縮んだ筋肉を伸ばすイメージで行う。
・バランスアップ編
日常生活であまり使わない筋肉を刺激し、走るために必要な筋肉を目覚めさせる。
同書を読むと写真と文章で三種類のメソッドを丁寧に説明されているので、とても理解しやすく実践しやすいです。
筆者が同書を読んで目から鱗だったのは、下半身だけではなく上半身もしっかりウォームアップしている点。自己流のストレッチでは下半身ばかりに意識が向き、上半身はおざなりになりがちですが、肩や背中、肩甲骨、首の関節と筋肉をほぐすことも肝心。なぜならランニングは全身運動だからです。
「ランニングの基本は、持続力に優れ脂肪をエネルギー源とする“有酸素運動”の状態で走ることです。(中略)いきなり走り出すと、心臓が急激に動き始めます。そうなると、カラダは、ラクにこなせる有酸素運動では対処できないと判断し、一瞬に生み出すパワーはすごいのですが当然長くは走れない、“無酸素運動”に切り替えます」(『走りがグンと軽くなる 金哲彦のランニング・メソッド 完全版』)より
ウェイクアップ・メソッドは全身をランニングモードに整えていく準備運動。走る前にきちんと行えばパフォーマンス向上、走りに関する不安解消などが期待できます。ランナーのみなさんもウェイクアップ・メソッドを実践し、軽やかに走る快感を楽しんでみてはいかがでしょう。
書籍情報
『走りがグンと軽くなる 金哲彦のランニング・メソッド 完全版』高橋書店
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