【ショートレースにおすすめ】コンパクトなトレランザック4選! ロードランナーも使えるモデルを紹介
Oct 15, 2024 / OTHER
Oct 15, 2024 Updated
トレイルランニング(以下、トレラン)にて必需品とも言えるザックアイテム。収納量に優れたものが揃うなか、コンパクトなザックも数多く展開されています。
本稿ではトレイルランニング専門店『Trippers(トリッパーズ)』店長の朝長拓也さんがおすすめするコンパクトなザックを4つセレクト。スポーツMC・岡田拓海さんとともに、自らもトレランレースに出場する朝長さんがさまざまなランナーにおすすめできるアイテムをお届けします。
トレランだけじゃない! コンパクトなザックが重宝する場面とは
岡田:今回はロード・ショートレース向けのコンパクトなザックを特集します。トレランや通勤・帰宅ランをされる方は容量が10L前後の、比較的大きめのザックを用いる方が多いと思います。
朝長:ショートレースに出場するとき、荷物をどこかに預けて身軽な状態で走るときには、5L未満のコンパクトなザックで済むことが多いです。トレランに限らずウルトラマラソンや長時間のトレーニング用としても重宝するでしょう。今回は必要最低限の補給やシェルなどを入れるために便利なザックを4つご紹介できればと思います。
朝長:1つ目はSalomon『ACTIVE SKIN 4』です。ACTIVE SKINは容量に応じた「4」「8」「12」と3モデルが展開されています。基本的にシンプルな構造でフラスク(給水用ボトル)も付いている、コスパのよい人気モデルです。本モデルの価格は税込10,890円であり、500mlのフラスクが2本付属していることも考えると非常にお得だと思います。
岡田:はじめてザックを購入する方にも魅力的なバッグですよね。
朝長:前面の左右に大きいポケットが2つあり、片方にはファスナーが付いているのでスマートフォンなどを入れることもできます。
朝長:背中側にある収納もファスナー付きで、容量は4Lです。補給やシェルを入れるにはちょうどよい容量であり、ハイドレーションも入るのでショートレース用としては十分な収納量でしょう。
岡田:20〜30km程のトレランやトレーニングなら十分な量ですね。とくに夏場などの防寒具がいらない環境であれば、十分すぎる容量でしょう。メッシュの構造などもシンプルで、まさに小型ザックのベーシックなものという感じで使いやすいアイテムです。
朝長:2つ目はinstinct『アンビション 4.5L』。背中側を大胆に削った、かなり独特な形状をしているザックです。上・中央・下の3か所にポケットがあり、メインで使うのは上・下のポケットになるかと思います。
岡田:上・下のポケットの中央・内側にもう1つポケットがあるのですね。
朝長:前面には600ml程のボトルが入るポケットがあります。また左右にメッシュポケットも備えており、左側はファスナー付きとなっています。
朝長:形状が特徴的なザックですが、背負ったままで背面のシェルを取り出すこともでき、かなり便利なザックだと思います。加えてポールがつけられたり、脇でフィット感を調整できるような仕様になっています。
とくに夏場は汗をかきやすいので背中をなるべく覆いたくないですよね。その点こちらのザックは非常に優れているでしょう。価格は税込14,300円です。
人気ブランド「Patagonia」のザック&非常に軽量なザックにも注目!
朝長:3つ目はPatagonia『スロープ・ランナー・ベスト』です。こちらも定番の商品であり、シーズンごとに異なるカラーが展開されています。今シーズンのカラーは個人的にすごく好きです。
こちらのザックにも500mlのフラスコが2本付属しており、大きいポケットが前方・左右に2つあります。背中側にはコンパクトなザックの中では非常におおきな容量のファスナー付きポケットがあります。
岡田:5L近い収納量がありそうですね。
朝長:前にボトルポケット、背中側に大きい収納といったシンプルな構造が魅力だと思います。必要なものは背中側に入れて、前にはボトルやスマートフォンを入れるといった使い方ができるでしょう。
肩にはザックを背中側に引き寄せられるコードが付いているので、揺れの激しい場所ではザックをグイっと寄せ付けることができます。加えてポールを装着できる点も魅力的です。
朝長:背中部分はメッシュ素材のため汗を含みにくく、非常に軽量な素材になっています。価格は税込24,200円です。ちなみに以前『Mt.FUJI 100』で優勝したPatagoniaのアスリート・西村広和さんが本モデルを着用していました。トップランナー仕様のザックと言えるでしょう。
朝長:4つ目はSalomon『PULSE 2』です。容量は2Lであり、これまで紹介してきたコンパクトなザックと比べてもひと際ちいさなザックですね。250mlのフラスクが2本が付属しており、前にボトル入れとファスナー付きポケットが左右2つずつあります。
背中側の上部にもポケットが1個あり、肩越しに手を回してシェルなどを取り出すことができます。
岡田:前側には250mlのフラスクを2本とスマートフォン程の小さなものを2つ、背中側には手のひらサイズのものを収納できるといったイメージですね。
朝長:前側のファスナー付きポケットは『iPhone15』がギリギリ入るかどうかなので、大きめのスマートフォンでは収納できないかもしれません。
僕がこのザックを使うシーンとしておすすめなのはウルトラマラソンです。「レースにボトルやジェルを持っていきたい、けれどウエストポーチだと邪魔になってしまう……」。そんな方にはちょうどよいサイズ感だと思います。
朝長:一般的なベスト型のザックは500mlのボトルが2本、計1Lを持ち運ぶことになるのですが、それほど容量がいらない場合も多いでしょう。かといって片方だけに500mlのボトルを入れるのもバランスが崩れてしまう……。そんなときにこのザックなら250mlを2本持つことができ、非常に便利だと思います。スペシャルドリンクと水で分けるといった使い方もできるでしょう。
岡田:尖った商品ですがショートレースやウルトラマラソン、はたまたフルマラソンなど、ニーズはたしかにありそうです。
朝長:こちらのザックの価格は税込9,900円です。10,000円以下で購入できる点も魅力ですね。
岡田:価格や見た目、機能性など、自分が求めるザックを選んでいただきたいです。トレランだけでなくロードランナーのトレーニング用としてもぜひお試しください。
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トレランだけでなくロードランナーにもおすすめできるザックの数々ーー。これからトレランのレースに出場する人、はじめてザックを購入したい人は、まずは朝長さんおすすめの4品を手に取ってみてください。
詳細情報
Salomon|ACTIVE SKIN 4
・価格:¥10,890(税込)
instinct|アンビション 4.5L
・価格:¥14,300(税込)
Patagonia|スロープ・ランナー・ベスト
・価格:¥24,200(税込)
Salomon|PULSE 2
・価格:¥9,900(税込)
【動画からご覧の方はこちら】
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朝長 拓也さん
トレイルランニング専門店 Trippers 代表/ JAFTスポーツシューフィッター
2012年にトレイルランニングに目覚め、2017年にTrippersを立ち上げる。
※前職はアパレル企業で服の型紙を作るパタンナー
2018年トレニックワールド彩の国100mile 完走
2020年 KOUMI100 完走