パリ五輪入賞・赤﨑暁選手のGARMIN(ガーミン)活用方法とは? コンディションを整えるデータの使い方を聞く

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2024年の夏をより熱く盛り上げたパリオリンピック(以下、パリ五輪)。とくに男子マラソンでは赤﨑暁(あかさき・あきら)選手(九電工)が6位入賞を果たし、大きな話題を呼びました。

そんな赤﨑選手はガーミンアンバサダーとしての一面をもつアスリート。今回はオリンピックの振り返りとともに、多くの市民ランナーも着用するGARMIN(以下、ガーミン)の活用方法について、スポーツMC・岡田拓海さんが赤﨑選手に聞きました。

「冷静に、楽しく走れた」赤﨑選手が振り返るパリ五輪

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(左から)赤﨑暁選手、スポーツMC・岡田拓海さん

岡田:今回はガーミンアンバサダーであり、パリ五輪・男子マラソンで6位入賞を果たした赤﨑選手にお越しいただきました。パリオリンピックの振り返りとともに、赤﨑選手が愛用するガーミンの活用方法について伺います。

まずはパリオリンピック、お疲れ様でした! レース後の「超楽しかったです」というコメントや笑顔が印象的でした。

赤﨑:ありがとうございます。コメントのとおり、心の底から「楽しかった」という思いが素直に出てきました。能天気に走っていたわけではないですが冷静に、そして楽しく走れました。

岡田:レースの結果はもちろんのこと、高低差のある過酷なコースで自己ベストを記録する走りができたことへの感想は?

赤﨑:自分でも「よく走れたな」という印象です。今回のコースに合わせて坂道での練習を重ねてきたので、高低差があるなかでも「自分のリズムで走れば大丈夫だ」という考えで、坂道を登りはじめる15km地点から少しずつ先頭集団に近づきました。

走っている隣にはエリウド・キプチョゲ選手がいたりなど「世界の強豪たちが多くいる」と思いながら走っていたら6位入賞を果たしていました。

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パリ五輪のレース内容について振り返る赤﨑選手

岡田:レースの途中には先頭に立つシーンもあったかと思います。

赤﨑:先頭に出たときは集団のペースが少し落ちていたので、そのままのペースで走っていたら先頭に出ていました。「レースを見ている人は面白いだろうな」と思ったりなど、もしかしたら俗に言う「ゾーン」に入ってたのかもしれませんが、状況を客観視できていたと思います。

岡田:レース中でも気持ちには相当な余裕があったように感じます。

赤﨑:冷静だったと思います。アップダウンがあるコースの中でも、レースを楽しめている状態でした。「きつくない」と言ったら嘘になりますが「きつい」よりも「楽しい」が勝っていましたね。

岡田:42.195kmのなか、どのタイミングで「楽しい」と感じた?

赤﨑:15km地点付近の上り坂がはじまったところから、少しずつ楽しくなっていきましたね。多くの選手のペースが落ちていくなか、自分はいいリズムで登れていたので気持ちが良かったです。さすがに最後の上り坂は楽しくなかったですが(笑)。

岡田:オリンピックにはじめて出場することへの緊張感・プレッシャーはなかった?

赤﨑:オリンピックに限らず、レースで緊張することがあまりないんですよね。オリンピック選考会・MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)のときもそんなに緊張しませんでした。

岡田:レース当日、どんな気持ちでスタート地点に立ちましたか?

赤﨑:2時間10分ほど走り、レースが終われば休みをとれたり、旅行に行けるといったことしか頭になかったです。「日本代表としての自覚がない」と言われてしまうかもしれませんが、そのくらいリラックスしてレースに挑めたのかなと思います。

練習メニューの検討材料になる「トレーニングレディネス」

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岡田:そんな赤﨑選手も使っているガーミンをどのように活用しているのか、伺いたいと思います。まず赤﨑選手が着用しているモデルは『Forerrunner 265S』ですね。

赤﨑:そうですね。大学1年生からガーミンのランニングウォッチを使いはじめ、かれこれ8年ほど着用しています。

岡田:ガーミンは赤﨑選手にとってある種パートナーみたいな感じかと思います。

赤﨑:練習中はもちろん、私生活でもすごく役立っていますね。

岡田:練習以外のところでガーミンをどのように活用していますか?

赤﨑:『トレーニングレディネス』などを見ながら次回以降の練習メニューを決めていきます。

岡田:トレーニングレディネスは簡単に言うと「自分が練習に向けてどのくらい体が整っているか」を数値化したものですね。

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トレーニングレディネスの画面(出典:garmin.co.jp)

赤﨑:基本的にポイント練習(強度の高いトレーニング)のメニューが事前に決まっているので、それ以外のジョギングといった低強度の練習をする際に数値を活用しています。

たとえばトレーニングレディネスを見て「ちょっと体が疲れているから、ジョギングの距離を減らして体の回復に努めようかな」とか。「ポイント練習での強度が目標に足りず、体が元気だからジョギングのペースや距離などで少し追い込もう」とかーー。そのようにしてトレーニングレディネスの数値を活用しています。

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回復までに必要な時間も示してくれる

岡田:どんなタイミングでトレーニングレディネスなどのデータを確認する?

赤﨑:起床時にまず『睡眠スコア』を確認してから朝練習を行っています。そのあと朝食を食べながら朝練習の結果を見つつ、トレーニングレディネスで体の状態を確認しながら午後の練習を組み立てていきます。スマートフォンの専用アプリを使いながらデータを確認していますね。

またトレーニングレディネス以外にも『睡眠コーチ』を活用しています。体の状態・状況に応じて必要な睡眠時間を示してくれるので、睡眠時間が足りていない日に早めに寝ようといった行動につなげることができています。トレーニングから練習以外の時間まで、ガーミンには本当に助けられていますね。

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岡田:8年ほどガーミンを使い続けるなか、どのように活用してきましたか?

赤﨑:大学生のときは練習中にGPS機能を使いながら走るといった方法でしかガーミンを活用していませんでした。実業団に進んでから色々なトレーニングを行うようになり、ガーミンのデータを活用するようにもなりました。その結果として実業団でしっかりと記録が伸びていったのだと思います。

岡田:データを活用することがコンディションの調整につながり、記録の向上へとつながるーー。選手として進化をつづける赤﨑選手が心がけていることは?

赤﨑:強度の高い練習を継続するなか、良いコンディションを継続することは非常にむずかしいです。ただ、そのなかでもいかにして調子の波を減らせるかという点を、データを活用しながら意識しています。

岡田:コンディショニングとともに「けがをしない」ことも非常に大切な視点かと思います。しかし求めたい結果とけがをしない練習のバランスを考慮することは非常にむずかしいことかと。

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ガーミンを着用する赤﨑選手と岡田さん

赤﨑:おっしゃる通り結果を求めるには継続した練習をどうしてもしなければなりません。そんなときにガーミンのデータを活用することで過度な練習を抑制することができています。定量的に「疲労している」ことがわかるので、そのときはちゃんと勇気を持って休むべきだと思いますね。やっぱりけがをしないことが、ランナーとしての強さへの近道だと感じます。

岡田:自分の感覚とガーミンのデータから導かれるアドバイスに差が生じることもあるかと思います。

赤﨑:まさに今がその状態です。大きなレースが終わり疲労が溜まっているはずなのに、走っていたら自然とペースが上がってしまい……。朝練習では「状態がいい」と思っていても、データではコンディションの数値が低くなっており、やはり自分の感じることができていない疲労が残っているのだろうとガーミンを使うことで知ることができています。

岡田:まさしくデータを活用することで自分の状態を客観視し、その結果としてコンディションの波を小さくすることができているのかと思います。レースを控える市民ランナーの方々も当日に結果を出すために「ちゃんと練習ができるかな」と不安な人が多いでしょう。そんな不安から練習をやりすぎてしまうランナーにはとくに活用してほしい機能ですね。

赤﨑:レースはゴールできたら、走るだけでも偉いですよ。私もオリンピックはゴールしたら満足だと思いながら走り、その結果が6位だったというだけです。

自分を客観視することが結果に繋がる

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岡田:オリンピックのレースに備え、現地入りしたのはおよそ1週間前だったと伺っています。コンディションなどの変化はありましたか?

赤﨑:時差ぼけもなく、コンディションの変化も非常に少なかったです。変化の少なさはガーミンのデータにも出ていたので、体に問題がないと自信を持つことができました。

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レース時のウォッチ画面

岡田:自分の今の状態が客観視できるからこそ、今回の結果にもつながったのだと思います。レース中のガーミンの画面を見ると、上部に「ラップタイム」が配置され、中段に「ラップ距離」、下段に「ラップペース(走行中の速度)」が配置されていますね。

赤﨑:僕は5kmごとにラップを計測していました。レース中に確認するためはもちろん、レース後にデータを活用したいと思いラップはきちんと計測していました。

岡田:フルマラソンの自己ベスト記録が出て、6位入賞を果たしたパリ五輪。そのレースの記録を振り返ってみていかがですか。

赤﨑:途中の5kmを14分程で走ったラップがあり驚くこともありました。コースの高低差を見てやっぱり過酷なコースだったんだと感じながらデータを見ていました。

岡田:自分の走りを客観視できていること、そして自分の走りをデータを用いて分析していることもすごいと感じます。

赤﨑:みなさんができることを私もやっているだけなので……。トレーニングレディネスなどのデータはガーミンをお使いのみなさんも確認できるものですし、自分にあったレベルや目標を目指してやっていけば、いずれ必ず結果に繋がると思います。

岡田:みなさんもガーミンのデータを見た上でトレーニングを調整したり、しっかりとリカバリーしたりなど、良いコンディションをつくりレースに挑んでいただければと思います。最後にこれからフルマラソンに挑む市民ランナー、ガーミンユーザーのみなさんに向けてメッセージをいただきたいです。

赤﨑:これからレースに向けて練習に励むことかと思いますが、けがには気をつけつつ、ガーミンを活用し、そして楽しむことを忘れずに、ゴールを目指して頑張ってください。

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走ることを、そしてレースを楽しむ赤﨑選手。その楽しみ姿を参考に、ガーミンのデータを活用しながら過ごすランニングライフはより一層楽しいものになるはず。

ランナーのみなさんもこの秋、ガーミンを活用してランニングをさらに楽しんでいきませんか?

詳細情報

Garmin|Forerunner 265

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出典:garmin.co.jp

価格:¥62,800(税込)
ディスプレイ:直径1.3インチ(32.5mm)
重量:47 g

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