【2023年上半期】ランニングシューズ5選+1発表!シューズアドバイザー厳選のシューズとは?
Jul 06, 2023 / SHOES
Jul 06, 2023 Updated
2023年も折り返し。今年も冬、そして春と各メーカーから話題のシューズが目白押しでした。ランナーの皆さんも気になるシューズが多かったのではないでしょうか。
そこで今回は、『2023年上半期ランニングシューズ5選』と題して、Runtripおなじみのシューズアドバイザー・藤原岳久さんの厳選されたシューズ5選を紹介。藤原さんは多くのシューズブランドを渡り歩き、シューズ販売に携わり20年以上。47歳でマラソン自己ベスト2時間34分28秒を出し、現在も走るシューズアドバイザーです。
カテゴリー別にベストシューズを厳選
大森:今回は今年の上半期に発売されたシューズの中で、厳選された『藤原セレクション5選』を聞いていきたいと思います。
藤原:5足に絞るのは苦労しましたね。
大森:今回は『デイリートレーナー部門』、『テンポアップシューズ部門』、そして『レーシングシューズ部門』という形で3つのカテゴリー別にシューズを選んで頂きました。
クッショニングに優れたデイリートレーナー2選
大森:まずはデイリートレーナー部門です。1足目はアシックスの『GEL-NIMBUS 25』です。
藤原:NIMBUSはニュートラルトレーナーでGELを搭載したマックスクッションシューズで、昔からずっと好きなんですよね。これが今回劇的なアップデートがされて、内蔵型のPureGELに進化しています。より軽く柔らかくなりましたね。
大森:レビューでもすごく評価してましたよね。
藤原:ベスト1と言っても良いかもしれないですね。
大森:2足目はプーマの『フォーエバーラン ニトロ』です。
藤原:名前も良いですね。
大森:永遠に走っていられそうな名前ですよね。
藤原:これはプーマが今年はデイリートレーナーに本気になったことが分かるシューズですね。端的に言うとガイドが強いスタビリティートレーナーでありながらもNITRO FOAMを搭載して、とてもソフトな履き心地が感じられるシューズだと思います。
大森:スタビリティー系は安定性が高いイメージがあります。
藤原:そうなんですけど、このモデルはガイドが効きつつ柔らかさもあるので、楽しく走れそうなシューズです。
高反発性を備えたテンポアップシューズ2選
大森:次にテンポアップシューズにいきたいと思います。こちらも2足選んでいただきました。まずはブルックスの『ハイペリオンマックス』です。
藤原:これはずばり『常に履きたいシューズ』です。シンプルでトレッドミルでのワークアウトでも接地感が程よくて使いやすいと思います。
大森:こちらはプレート非搭載ですが、そのあたりはどうでしょうか。
藤原:そうなんですけど、DNA FLASHフォームはバウンド感もしっかりあるので、カーボンプレートのシューズと比較してもこちらを選ぶ人もいるんじゃないかと思います。
大森:2足目はアディダスの『ADIZERO BOSTON 12』です。
藤原:これは衝撃的です。
大森:それはどのあたりに感じますか。
藤原:BOSTONの10や11を持っている方は、12と片足ずつ履いて比べてもらえれば、1歩目で12の方がかなり弾むのが分かると思います。
大森:それはやっぱりクッショニングフォームが変わった点が影響しますか。
藤原:素材も進化しましたし、LIGHTSTRIKE PROの容量が増えて厚くなったのもありますね。よりレーシングシューズに近づいた感覚がありますね。
大森:テンポアップの中でも、ハイペリオンマックスはトレーニングで使いながら、ADIZERO BOSTON 12はレース寄りという感じですか。
藤原:そういう使い方をするのも良いですね。
シューズアドバイザーが東京マラソン2023で選んだレーシングシューズ
大森:最後にレーシング部門ですが、こちらは1足でホカの『ROCKET X 2』を選んでいただきました。藤原さんが東京マラソンでも履いたシューズですね。
藤原:このシューズの良い点はホカの特徴でもあるロッカー形状で前に進む感じがありつつ、さらに最後の蹴り出しでは高い反発弾性を得られるところです。反発はカーボンプレートよりクッショニングフォーム材が大きく影響するんですけど、このシューズはプレートもしっかり効いている感じがあります。非常にクオリティが高いなって感じます。
大森:確かにこのシューズでレースに出たランナーの話を聞くと、軒並み高評価ですよね。
藤原:ゲームチェンジャーになりえるシューズだなと感じます。
厳選された5選、さらに6足目が登場!?
大森:この5足は本当に美しい並びですね。
藤原:実はもう1足、ニューバランスの『FuelCell Propel v4』も入れたいんですけどね。
大森:6足目が出てきましたね(笑)。
藤原:12,100円(税込)とは思えない履き心地です。素材はFuelCellですが、剛性もあってデイリートレーナーで使えるシューズなので、1足持っていて損はないと思います。
大森:ベスト5なのに、どうしても追加したいというのは気になりますね(笑)。さらにこれ以外にもいろいろ良いシューズがありますし、下半期もどんなシューズが出るか楽しみですね。
このラインナップの中で、すでに持っているシューズもあれば、まだ1足も持っていなかったり、試したことがないシューズがあるという方も多いはず。ぜひ藤原さんのレビューを参考に、上半期に話題となったシューズから自分に合ったシューズを探してみてはいかがでしょうか。
詳細情報
1.アシックス|GEL-NIMBUS 25
・価格|¥19,800(税込)
2.プーマ|フォーエバーラン ニトロ
・価格|¥19,800(税込)
3.ブルックス|ハイペリオンマックス
・価格|¥22,000(税込)
4.アディダス|ADIZERO BOSTON 12
・価格|¥18,700(税込)
5.ホカ|ROCKET X 2
・価格|¥35,200(税込)
6.ニューバランス|FuelCell Propel v4
・価格|¥12,100(税込)
藤原 岳久さん
FS☆RUNNING(旧藤原商会)代表
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
日本フットウエア技術協会理事 /JAFTスポーツシューフィッター / 元メーカー直営店店長,販売歴20年以上
ハーフマラソン:1時間9分52秒(1993)
フルマラソン:2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)