【ホカ】「CLIFTON 9」は2023年新作デイリートレーナーのド本命!?厚底クッションモデルの進化をレビュー
Apr 14, 2023 / SHOES
Jun 25, 2024 Updated
ホカの象徴ともいえるランニングシューズ代表作『CLIFTON』シリーズから、最新モデル『CLIFTON 9』が発売されました。初心者ランナーからエリートまで幅広く愛用される厚底クッションモデルは、今作でどのようなアップデートが施されたのか。
そんな注目シューズを今回もRuntripお馴染みのシューズアドバイザー・藤原岳久さんが徹底解説。藤原さんは多くのシューズブランドを渡り歩き、シューズ販売に携わり20年以上。47歳でマラソン自己ベスト2時間34分28秒を出し、現在も走るシューズアドバイザーです。
1年以上の時を経て大きく進化を遂げた9代目
大森:誰もが知っているホカの定番モデル『CLIFTON』がいよいよ9代目となりました。
藤原:『CLIFTON 8』が登場してから1年以上。ようやくアップデートされたモデルですが、これはかなり渾身作となっています。
大森:どのあたりが前作と変わったのでしょうか。
藤原:見た目は大きく変わらずシンプルなデザインですよね。しかし、履いてみると全然違いました。
大森:見た感じでは大きく変わってないのかなと思ってしまいますが、履けば違いが分かるって感じですね。
藤原:一言で表すと、『CLIFTON 9』は重力に逆らったシューズ。私はよく「重さは機能性」と言うのですが、機能が多くなれば当然重くなる。今作はおなじみのマシュマロクッションが3mm厚くなったにもかかわらず、とにかく軽いんです。
大森:クッションを厚くしたのに前作よりも軽くなった。これは信じられないことですね!
藤原:毎回履くたびに、別のシューズから履き替えると本当に軽いと思えます。
誰もが感じられるクッション性と推進力
大森:まずはなんといっても、厚底によるクッション性。ミッドソールに変化はありますか。
藤原:クッションの質感が良いですね。しかし、アッパーもソールユニットも“しっかり感”がある。もちろんソフトだけれど、安定して軽石のようなイメージです。加えて、バウンド感も得られるので推進力を感じます。
大森:クッション性は向上しているのに、安定感もしっかりしているということですか。
藤原:着地安定感は非常に良いですね。特にかかと部周辺の安定性が高いです。
大森:アウトソールの幅も広くなり、安定感はより高そうに見えます。感覚的にはフワフワというよりもモッチリな感じでしょうか。
藤原:そうですね。前作はたしかにクッショニングが特徴でしたが、推進力の感触は個人差があったように思います。ドロップも5mmと低く自身の脚で出していくシューズでしたが、今作はガイドがより強くなりました。
使用シーンや足幅を選ばないDO it allなデイリートレーナー
大森:フィット感はいかがですか。
藤原:シルエットは非常に細く、足幅が細めのランナーにはおすすめですね。しかし、ある程度の幅であれば問題なく履けます。ワイドモデルもラインナップされているので、幅の広い方への選択肢も用意されています。
大森:タイプとしてはやはりデイリートレーナーですか。
藤原:やはり、デイリートレーナーという点は変わりません。ウォーミングアップやジョグ、LSDにもおすすめです。できるだけ、軽いデイリートレーナーを探しているランナーにはぜひ履いて見てもらいたいですね。
大森:2023年が始まり、デイリートレーナーのド本命が出てきましたね!
藤原:価格が20,900円(税込)と前作から少し上がりましたが、機能性が詰め込まれたシューズですからチェックしてもらいたいです。
大森:どんなシーンでも使い続けられるから、そういう意味ではコスパのいい一足ですね。
マラソンレースが一段落したランナーや、これから走り始めたいと思っている方。この春新しいシューズを探している方は進化したホカのデイリートレーナー『CLIFTON 9』を試してみては?
詳細情報
ホカ|CLIFTON 9
価格:¥20,900(税込)
藤原 岳久さん
FS☆RUNNING(旧藤原商会)代表
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
日本フットウエア技術協会理事 /JAFTスポーツシューフィッター / 元メーカー直営店店長,販売歴20年以上
ハーフマラソン:1時間9分52秒(1993)
フルマラソン:2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)