【アディダス】ADIZERO BOSTON 11& JAPAN 7のアップデートは?シューズアドバイザーが解説
Sep 01, 2022 / SHOES
Sep 01, 2022 Updated
アディダスの人気シリーズ『ADIZERO BOSTON』と『ADIZERO JAPAN』最新モデルが登場しました。
本記事では、前作からアップデートされた点や履き分け方について、シューズアドバイザー・藤原岳久さんにレビューしていただきました。藤原さんは多くのシューズブランドを渡り歩き、シューズ販売に携わり20年以上。47歳でマラソン自己ベスト2時間34分28秒を出し、現在も走るシューズアドバイザーです。
前作からアップデートした点
大森:今回レビューするのはアディダスの『ADIZERO BOSTON 11』と『ADIZERO JAPAN 7』です。どちらも前作は好評だったので、気に入って使用している方も多いはずです。
藤原:まず、両モデルとも軽量化されました。BOSTON 11は270g(前作273g)。JAPAN 7は215g(前作231g)ですので、大きく軽量化されました。
大森:そこに少しでも軽くしたい開発者の想いが反映されていますね。
藤原:アッパーはより軽量化されました。また、ヒールストラップが折りたためるようになり、足を楽に入れられるように作られています。また、ミッドソールについて解説していきますね。両シューズともに『LIGHTSTRIKE』と『LIGHTSTRIKE PRO』の組み合わせです。
大森:ミッドソールの色が違う部分がLIGHTSTRIKEとLIGHTSTRIKE PROの違いになっていますね。
藤原:LIGHTSTRIKEは耐久性や安定感を備えていますが、反発弾性はLIGHTSTRIKE PROの方が優れています。JAPAN 7は前足部にLIGHTSTRIKE PROを搭載していて、蹴り出し時に反発が返ってきます。
一方、BOSTON 11はLIGHTSTRIKE PROが上層全体に付いているので、クッション性を感じられるシューズです。
レーシングシューズとの使い分け方
藤原:『JAPAN 7』は「LIGHTSTRIKE」が前にしか付いていませんので、前方方向に機能が集中していて、スピードが相対的に速くなった時に履くシューズとなっています。インターバルに挑戦したいと思った時にテンポアップすることを考えた場合は、『JAPAN 7』がおすすめです。
ジョギングよりちょっと速いペース走をする時は、反発感と安定感を兼ね備えた『BOSTON 11』がおすすめですね。履き分けとしては、『ADIOS PRO 3』を持っている人はトレーニング用として『BOSTON 11』を履いて、レースでは『ADIOS PRO 3』を履くのがおすすめです。
『TAKUMI SEN 8』で5kmや10kmのレースに出る場合は、トレーニング用としては『JAPAN7』がいいと思います。
大森:『TAKUMI SEN 8』がレーシングとして使用する人は『JAPAN 7』をトレーニングに使い、『ADIOS PRO 3』をレーシングに使う人は、『BOSTON 11』をトレーニングに使うのが良いということですね。当然『BOSTON 11』と『JAPAN 7』をレーシングで使う方もいてもいいですね。
「BOSTON 11」はジョギングよりも速いペースにおすすめ
藤原:もちろんそうです。『BOSTON 11』は決して軽くはありません。安定感を担保するための機能が付いているため、一定のペースで走り続けるペースがおすすめです。
『BOSTON 11』をジョギングで使っている方を見かけますが、シューズの反発が強く、助力が大きいため、ジョギングには向かないのではないかと感じます。
大森:どうしても楽に走りたいから、助力のあるシューズを選んでしまいますよね。しかし、日常のランニングでは、安定性の高いシューズの方が足には優しいですね。
藤原:助力の大きいシューズでジョギングが習慣化している方は、身体本来の機能を使わないで走っている状態。そういった方には『ULTRA BOOST』『ADISTAR』といったデイリートレーナーを履いていただきたいです。
大森:そうしたシューズ選びをしていくと、よりランニングの楽しみ方も広がりますね。今回紹介したシューズの価格は『ADIZERO BOSTON 11』が税込17,600円、『ADIZERO JAPAN 7』が税込15,400円。コストパフォーマンスが高いですよね。ぜひお近くのお店で足を入れてトライしてみてください。
多くのランナーから支持を受けるADIZEROシリーズ。マラソンシーズンを迎えるこれからの時期、トレーニングに使ってみてはいかがでしょうか。
詳細情報
ADIZERO BOSTON 11
・価格:¥17,600(税込)
ADIZERO JAPAN 7
・価格:¥15,400(税込)
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藤原 岳久さん
F・Shokai 【藤原商会】代表
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
日本フットウエア技術協会理事 / JAFTスポーツシューフィッター / 元メーカー直営店店長,販売歴20年以上
ハーフマラソン:1時間9分52秒(1993)
フルマラソン:2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)
藤原商会オフィシャルサイト