日比谷公園内オープンの『スポーツステーションアンドカフェ』でどんな体験ができる?
Nov 29, 2018 / SPOT
Apr 26, 2019 Updated
首都・東京のど真ん中に位置する日比谷公園。
ランナーの聖地とも呼ばれる皇居から近く、ジョギングコースもあるこの公園は、ランナーにとっても馴染み深い場所だ。
今年で開園115周年。都会のオアシスとも呼ばれる、緑豊かな日比谷公園は、野外音楽堂もあり、文化の発信拠点としての役割も担ってきた。
その日比谷公園内、霞門の近くに、アシックスジャパンが、公益財団法人東京都公園協会と連携し、11月23日、スポーツをテーマにした新施設『スポーツステーションアンドカフェ(SPORTS STATION & CAFE)』をオープン。これに先駆け、21日にオープニングセレモニーが行われた。
すでに本サイトでも、「SPORTS STATION & CAFÉ」の告知記事は紹介済みだが、オープニングセレモニーの取材を通して、どんな新しい施設なのか、詳しくお伝えしたい。
東京オリンピック・パラリンピックの成功に向けた1つの拠点に
実はアシックスジャパンは、2015年から公益財団法人東京都公園協会との『スポーツ・レクリエーション事業の実施に関する基本協定』を締結。都立公園をフィールドに、誰もが身近にスポーツを楽しむことができる社会の実現に取り組んでいる。
このたびの『SPORTS STATION & CAFÉ』もその一環としてオープンしたもので、アシックスの廣田康人代表取締役社長COOは「公園から心身ともに健康なライフスタイルをサポートする、というのはアシックスの創業理念に通じる。2020年に向けて、ここから新しいスポーツのあり方を提案したい」と語った。
セレモニーには来賓として、小池百合子東京都知事も出席。小池東京都知事は「スポーツにより親しんでもらえるような、新たな風を吹き込んで欲しいし、『2020年』への機運上昇にもつながると確信しています。この『SPORTS STATION & CAFÉ』を、東京オリンピック・パラリンピックの成功に向けた1つの拠点にしたい」と、挨拶した。
また、ゲストとして出席した、Qちゃんこと、2000年シドニーオリンピック金メダリストの高橋尚子さんは「ここは1日3千人から5千人のランナーが訪れるといわれる皇居が近い。(この施設が)スポーツを身近に感じるきっかけになれば」と話すと、「日比谷公園周辺は、東京オリンピック・パラリンピックではマラソンや競歩のコースになります。この場所が応援の拠点になって、世界中の方々が利用される、そんな場所になるのではないかと思います」と、言葉をつないだ。
美と健康をテーマにするカフェはランステ機能もあり
『SPORTS STATION & CAFÉ』は、『公園から心身ともに健康的なライフスタイルをサポートする』をコンセプトに、自然の光が入るようにガラスを多く使い、16席のウッドテラスを設けるなど、豊かな自然との調和を目指した作りになっている。確かに、座っているだけで、自然に癒されそうだ。高橋さんは挨拶の場で、「オープンテラスでは、緑あふれる日比谷公園の風を感じることができる」と言っていた。
都公園協会の建物を改装し、同協会とアシックスジャパンが運営する『SPORTS STATION & CAFÉ』は、2つの機能を持つ。
1つはカフェとして。『ナチュラル・ヘルシー・ビューティー』をテーマに、『美と健康をサポートするカフェ機能』を持っている。 メニューには、いろいろ野菜のペペロンチーノや、ベーコンとキノコの和風パスタなどのパスタ(900円)や、新鮮な野菜を使った本日のサラダボウル(900円)をはじめ、和風カレーうどん(800円)、ポテトサラダやツナ&卵サラダなどのサンドイッチ(500円)などが。ドリンク類はコーヒー(ホット・アイス300円)、カフェラテ(ホット・アイス400円)、紅茶(ホット・アイス300円)、コーラ(300円)などを販売する。
セレモニー当日は、メニューの試食も行われた。なるほど、どのメニューも、スポーツに必要なビタミンを摂取できる野菜をしっかり使っている印象。パスタはモチモチとした触感で、ほどよいボリューム感がある。
もう1つは、『ランステーション機能』だ。ランニング時などに利用可能な、有料の(1回400円)ロッカールーム(男性12、女性18)が設けられている(会員登録不要。シャワー設備や、タオルやシューズの貸し出しサービスはなし)。
『SPORTS STATION & CAFÉ』の営業時間は、午前10時から午後9時まで(不定休)。週末などの休日に、たとえば皇居を走った帰りに、テラス席で公園の緑を眺めながら、ゆっくりランチを楽しむのもいいだろうし、平日の仕事帰りに荷物を預け、ランニングを終えてから、栄養面を意識した料理に舌鼓を打つこともできる。
また、店内に常設されているスポーツギャラリーには現在、男子マラソンで、1968年メキシコオリンピックで銀メダルを獲得した君原健二氏が、前回の東京オリンピックで着用したユニフォームや、シューズなどを展示。
今後は、国内外のスポーツイベントに合わせ、様々な展示を行っていく予定で、スポーツ体験イベントなども開催するプランもある。どうやら、『SPORTS STATION & CAFÉ』は、スポーツ文化の新たな発信拠点になりそうだ。
さらに3階には、パークビズというリラックススペースがあり、読書などをしながら、ランニングの疲れを癒したり、パソコン作業をすることができる。
皇居を走った後、あるいは日比谷公園で汗を流した後、とっておきの時間を『SPORTS STATION & CAFÉ』という、贅沢な空間で過ごしてみてはどうだろう。