制限時間7時間なら7時間楽しむ……「速く走ったらもったいない」マインドの旅ランガール・福田萌子さん
Nov 15, 2018 / MOTIVATION
Nov 15, 2019 Updated
「今までの旅ランで印象的だったのはギリシャのサントリーニ島。エーゲ海に浮かぶ島で、空と海の青に真っ白な建物が映える美しい島です。夕日が世界一きれいに見える場所として有名。マジックアワーのグラデーションが美しくて……。でも、朝焼けもとてもキレイ。真っ白の家が朝陽でベージュから赤に染まっていく光景は美しすぎて写真に撮っても写らない。
『ああ、なんて美しい世界にいるんだろう。ここで走っている私、幸せ……』と涙が出ました」
絶景と呼ばれる場所で、体を動かす。鼓動を感じ、ここにある“自分”を感じること。
「自然の中で体を動かすことが好きなんです。美しい世界の中を走り抜けるって最高に気持ちがいい。
そこに立っているだけでも気持ちいいかもしれないけれど、走っていると自分で『生きている』と感じますよね。自分の体調もわかるし、よく腕や脚を動かせているな、とか。自分の体を見つめるというか、そういう時間でもあると思います」
自分と外的世界のかかわりを、走ることでより強く感じ、その喜びに身をゆだねられる瞬間。旅先でのランニングの醍醐味なのかもしれません。
ただ、どこか遠くに行かないとそれを味わえないわけではない、のだそう。
「日々の朝ランでも、いろんなコースを走って、知らない場所を見て回ることも。いつもと同じコースでも、四季折々の変化を味えます。もうすぐ葉っぱが落ちるな、とか、その中を走りたいな、とか。冬になったら、寂しげな感じはするけど、冬らしさを感じる。芽吹きを見ると春の訪れを感じますよね。
自然だけでなく、街中も日々変化があります。新しいカフェやショップができたら、あのコーヒーショップまで行こう、と走ってみます」