9月のベルリンまでどう過ごす!? 【 私の練習日誌VOL.1】アディダス「SPEED SQUAD」
May 21, 2018 / COLUMN
Apr 23, 2019 Updated
4月よりスタートしたスピードスクワッド(SPEED SQUAD)は、アディダスが全世界で展開しているランニングコミュニティ「AR(adidas Runners )」のエリート養成プログラムです。選考により選ばれた男女9名のメンバーで活動がスタート。アディダス契約専属のランニングコーチやトレーナーのサポートのもと、メンバー個別ではなく、定期的な合同のトレーニングセッションを実施しています。メンバーたちは9月のベルリンマラソンでの目標達成に向け、切磋琢磨しながら日々のトレーニングに取り組んでいます。詳細はこちらから。
今回より、9月のベルリンマラソンに向け、チームでもありライバルでもある9名のメンバーの日々のトレーニングを「私の練習日誌」としてご紹介していきます。日々の実践の積み重ねがベルリンマラソンに近づく一歩に。思い思いにスタートした4月は、いかに過ごしたのか。メンバーの個性溢れるパーソナリティもお楽しみください。
私の練習日誌
青木 純(あおじゅん)
■月間走行距離:339km
■4月のトレーニング:
・休日:記録会やレースに参加。4/1 幸手市さくらマラソン10マイル(52’52”)、4/7 3000m記録会(8’52”)、4/8 adidas練習会(10km:32’41”)、4/15 かすみがうらマラソン(2:50’02”)、4/21 1500m記録会(4’09”)、4/28 5km駅伝(16‘くらい)、4/29 3000mSC記録会(9‘35”)、4/30 トレイル試走(約36km 7時間)
・平日:ほぼ毎日8km程jogをして疲労抜き。
■4月の振り返り:
昨年同様に記録会やレースへ。動きが悪くしっくりこない。昨年の疲労と貧血の症状が出てしまい、レース終盤に苦しんだ。トレイル大会の試走(30km)で久々に筋肉痛になる。
■5月に向けて:
トラックレースに向けスピードの感覚を戻し、スタミナ作りにトレイル練習も取り入れたい。中野さんに学ぶ栄養学を実践。疲労を抜くことを意識して食生活を改善したい。
秋山 太陽(Taiyo)
■月間走行距離:400km
■4月のトレーニング:
長野マラソン(2:26:11)とそれに向けた調整。月末に29k(3’40前後)
■4月の振り返り:
長野マラソンは雨風のため自己記録(2:23:01)が更新できず残念。足を軽くつったので次回の調整に生かしたい。月末の29kは途中で足が重くなったが、一人で淡々とペースを刻めたので、力がついてきた実感が湧いた。30kmという距離に抵抗はなくなってきた。
■5月に向けて:
トラックレースに向けスピードの感覚を戻す。
朝倉 和眞(クラクラ)
■月間走行距離:430km
■4月のトレーニング:
平日:仕事前後の朝夜に週4で30〜40分(4’20〜00/km)のjog。jog前には青トレ中心に動的ストレッチとドリル。
休日:3000m(8’30)+1000m(2’40)や1000m(2’50)のインターバル5本+80〜90分jog。記録更新を狙って1500mと5000mの記録会に2回出場した。
■4月の振り返り:
5000mで自己ベスト更新(14’13″33)。取り組んだ練習成果が結果に結びついてきている。今月からドリル等の動的ストレッチの他、体幹等のトレーニングを取り入れた。その結果、軸がブレず安定感のある走りが出来るようになった。
■5月に向けて:
月間 400km 。練習の質を高め、ペース走(15km以上・3’30/km)を実施。トレーニングに加え、食事・栄養に関することを学習・実践していきたい。
木村 泉穂(Mizuho)
■月間走行距離:193km
■4月のトレーニング:
前半は週2の疲労抜きジョグをメインに週1〜2でペース走実施。4/16ボストンマラソン参加後は、週4~5で疲労抜きジョグ。月末に30km走(ave5:00/km)とスピード練習(3km+2km+1km)を実施した。
■4月の振り返り:
悪天候のボストンマラソンで、海外レースでの食事や調整、厳しい条件下での準備など、メンタルも鍛えられた。レース後は疲労抜きに集中。食事やアフターケアに気を遣い、なるべくリカバリー期間を短くできるよう努めた。トラックでの5000mTT翌日に12kmペース走を実施したところ、少し足に違和感を感じた。週末のセット練習は、ケガ防止に努めつつ、高付加トレーニングを心がけたい。動的ストレッチを習慣にしたところ肩甲骨や股関節の柔軟性が高まり、可動域も広がったので走り始めから体が動くようになった。
■5月に向けて:
週1~2回スピード強化練習/峠走で筋力・推進力の強化/回復力UP/1kg体を絞る
属 美緒(みお)
■月間走行距離:233km
■4月のトレーニング:
週1回スピード練 1000m×3(4’00ペース) (600+200)×2をメインにトレーニング
■4月の振り返り:
5kmのロードレース中心に毎週大会へ出場。月末には社会人ベストを出すことができた。動的ストレッチを開始し、始めの1週間は肩の筋肉痛があったがようやく慣れてきた。
■5月に向けて:
月間250km。スピード練習のみではなく、長い距離も踏んでいきたい。
下島 千明(Chiaki/クララ )
■月間走行距離:168km
■4月のトレーニング:
(月)朝jog+夜パーソナル筋トレ (火 )トラック 200mリピートなど (水)2時間帰宅jog15km程度 (木)トラック400mまたは1000mなど (金)朝jog+夜プール (土)Bike+ Runなど (日)レースまたはロングjog20km
■4月の振り返り:
Runは1キロあたり3’30→3’20に上げ、長い距離を連続して走れるベース作り。7月にデュアスロン世界選手権に出場する可能性が高まったので、Bikeのスプリント力を強化のためのRide練習、筋トレは“中”はドローイン、“外”は外国選手のフィジカルに対応するプログラムへ変更。5月はトライアスロン大会にも出場のため、Swim練習も最低限おこなった。
■5月に向けて:
月間200km以上。3’20/kmを維持出来るようポイント練習を積む。
日高 久登(ひさぽん)
■月間走行距離:229km
■4月のトレーニング:
週4日 5~10km。ポイント練習は週1回10~15kmのビルドアップ(4’20〜3’50/km)。週2日は完全休養。
■4月の振り返り:
トレーニング量不足。特にインターバル等スピードトレーニングが全く実施できなかったので、スピードの衰えが顕著。SPEED SQUADのセッションでの結果に素直に表れている。
■5月に向けて:
月間350km。食生活の乱れや体調管理も疎かになっていたので見直す。
藤田 大夢(ひろむ)
■月間走行距離:254km
■4月のトレーニング:
・平日:5~10kmJog(4’30”程度)、1.2kmのインターバル6~8本(3’40~20)
・休日:25km走(4’00~10/km)、1km5本(3’05~10)、1.2km×10本(3’20~15rest60”以内)
■4月の振り返り:
新入社員研修があり、練習時間の確保にも許可が必要だった。平日は早朝のみのトレーニング、休日は時間をかけてポイント練習又は距離走を実施。時間が取れないからこそ、高校の時に言われた「出来ることをやってから悩め」という言葉を胸に取り組んだ。社会人になって競技力を上げることは簡単ではない。新社会人代表として忙しさの中でも出来ることを探して、それを最大限、取り組んでから伸び悩みたい。
■5月に向けて:
月間300km。トレーニングは臀部の補強を重点的に。月末には5000mを15’30”で走りたい。
邊見 勇太(へんみったー)
■月間走行距離:124km
■4月のトレーニング:
・平日:週2〜3で8キロジョグ+動き作り
・休日:試合ない日は10キロジョグ
・レース:8日(日) SPEED SQUAD 10キロレース(35′31) 、21(土)日体大記録会1500m(4′18) 、22(日) SPORTS SCIENCE LAB イベント 400mリレー+1000 1本(2′42) 、29(日) 郡山シティマラソン 5キロ(16′54) 、30(月)OTT(応援)
■4月の振り返り:
走行距離が3月に比べ約70km減。マラソンからトラックシーズンに切り替わったことで、ゆっくり長くから 素早く短くのトレーニングに切り替わったため。(あとはサラリーマン事情……笑)
レースでは思うような結果を残せなかったが、多くのランナーと交流を深め、走る愉しさを再確認し、モチベーションとすることが出来た。まもなく苦手な暑いシーズンがやってくる。選考レースで結果を残すため青トレを一刻もはやく習得し、季節問わず安定した成績を残したい。
■5月に向けて:
200km。社員旅行でホノルル駅伝に出場予定なので、30℃近い気温のなか、暑さと時差ボケに負けず結果を残し、昇給へとつなげたい。
それぞれの1ヶ月を過ごしたSPEED SQUADメンバーたち。5月に2回、6月に1回のセッションを経て、7月はベルリンマラソン出場をかけたセレクション。すでにカウントダウンは始まっている。メンバーはこのSPEED SQUADのセッションの他にもAR(adidas Runners of Tokyo)のセッションをうまく活用しながら自身のパフォーマンス向上のため、日々のトレーニングに励んでいる。仕事やプライベートのバランスと取りながら果敢に己の限界へとチャレンジする9 名のメンバーから目が離せない。
■adidas Runners of Tokyo(AR Tokyo)とは
adidas Runners of Tokyoは、2016年9月に日本で発足。ランニング初心者から、シリアスなサブ3ランナーまで、様々なタイプのランナーに合わせた幅広いコンテンツを用意。プロのランニングコーチによるセッションや、フィットネスプログラムなど、「自分を高めたい」という思いを叶えるハイレベルなプログラムで、ランナーたちを更なる高みへと導く本格的なサポートをしている。また、ベルリンやソウルなど、海外のコミュニティとの共同セッションや、ヨガ・フットボールなどカテゴリを超えてのコラボセッションなど、ユニークなコミュニティ活動をきっかけにメンバー同士が深く繋がるなど、楽しみながら成長できるのも魅力の一つ。
【adidas Runners of Tokyo】:https://shop.adidas.jp/running/community/