アディダス新作『ADIZERO ADIOS PRO 5』を120%使いこなすためには?MABPマーヴェリックの選手に聞く

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アディダスの最新レーシングシューズ『ADIZERO ADIOS PRO 5(アディゼロ アディオス プロ 5)』が、日本でついに12月2日(水)発売される予定だ。人気を集めた前作『ADIZERO ADIOS PRO 4』から大きな進化を遂げた本作はどのようなモデルなのか。

また、本作を120%使いこなし、よりよいパフォーマンスを引き出すためにはどう活用すればいいのか。マラソンシーズンを目前に控え、気になるランナーも多いはずだ。

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北海道深川市で合宿を行う実業団チーム・MABPマーヴェリック

本稿では、神野大地監督率いる実業団チーム・MABPマーヴェリックの選手たちに取材した中で見えてきた、履き心地と使い方についてお伝えする。

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足全体で接地できる新作『ADIZERO ADIOS PRO 5』

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2年ぶりのアップデートとなった新作『ADIZERO ADIOS PRO 5』

今回登場する『ADIZERO ADIOS PRO 5』は、前作から約2年ぶりのアップデート。最大の進化は、ミッドソールに搭載されるカーボンプレートがソール外縁部をなぞるリング形状の『ENERGYRIM(エナジーリム)』に変更された。

また、『LIGHTSTRIKE PRO』を採用したソールもドロップが4mm(前作6mm)に変更。『LIGHTTRAXION』アウトソールが全面で着地できるようフラットな形状に設計され、安定感を高めるシューズに進化した。

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かかと部は鏡面仕上げで『ADIZERO』のロゴが反射するデザインに施されている

デザイン面では、かかと部分に鏡面で『ADIZERO』のロゴが反射する意匠を取り入れた。レースで追い抜いた際に後方のランナーから見えるという、遊び心あふれる仕掛けが施されている。

接地が変わる後半でも反発を受けられる。中川選手が感じた安定感

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『ADIZERO ADIOS PRO 5』を着用してポイント練習を行う選手たち

まずインタビューしたのはニューイヤー駅伝最長区間の2区(21.9km)を走り、7月に5000m13分48秒46の自己ベストを記録した中川雄太選手だ。

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中川雄太選手

初めて本作を履いたのは、1分間速いペースで走り、3分間はジョグでリカバリーする動きを10本繰り返すファルトレク走だと話す。「10本目まで疲れずに走れました。後半になるにつれて慣れ、スピードに乗って走りやすい」と履き心地を振り返った。

中川選手はこれまで練習で使用していた『ADIZERO TAKUMI SEN』シリーズは当初硬さが気になったが、本作はクッション性と安定感により「とても履きやすいシューズだと思った」と話す。

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トラックで練習する中川選手(先頭)

また、前作との違いは、足全体で接地しやすくなった点だという。

「前作はソールの中央部にカーボン(『ENERGYRODS 2.0』)が入っていましたが、今作は外側にあるおかげで、どこで接地しても反発をもらえます。

レースの序盤やポイント練習の前半はつま先で接地できますが、疲れてくると中足部やかかと接地に変わっていきます。従来のシューズは特定のポイントで接地しないと反発をもらえませんでしたが、このシューズは後半もしっかり反発がもらえると感じました」

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ミッドフット接地やかかと接地でも十分に反発を受けられる

さらに中川選手は、厚底シューズにありがちなブレがないことを強調した。安定性が高いからこそ、レース後半も同じペースを刻めそうだ。

スピードが求められる場面で切り替えられる

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山平怜生選手

同じ特長を挙げながらも「スピードを出せる」側面を強調するのは、5000m13分32秒07とチーム屈指のスピードを誇る山平怜生選手。この日『ADIZERO ADIOS PRO 5』を履き、トラックで8000mのペース走と400mのインターバル走を行った。

ペース走から「とても走りやすかった」といい、「大学時代、前作は足の前方で接地する必要があり慣れるまで時間がかかりました。でも、今作はどのポイントで着地しても違和感がなく、すぐに慣れましたね」と振り返った。

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ポイント練習を行う山平選手

フラットなアウトソールへの変更や低ドロップ化したことで、着地するポイントを意識しなくてもシューズの恩恵を受けられるようになった。

「クッション性と安定感がしっかりあるシューズの方が、ブレなくてスピードを出しやすいです」と感覚を言葉にする。

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「トラックの練習でも十分走れると思いました」とも山平選手は述べている。「インターバル走でスピードを上げても、しっかりスピードを出せる感覚があった」と、どのスピード域でも走りやすさが印象に残ったようだ。

「スピードを切り替えたい場面でもうまく対応できると思います」と期待を寄せる。

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トラックからロードまで、幅広い場面でスピードを押し上げてくれる

マラソンのように淡々とペースを刻む場面だけでなく、スピードの切り替えが求められる場面でも一段上の速さを後押ししてくれる。そんな特徴が山平選手の語りから見えてきた。

けがのリスクを軽減できるからこそ、練習の質を高められる

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神野大地監督

このシューズを練習から活用していくメリットについて、神野監督は「性能の高さとけがのリスクの軽減」を両立していることを挙げた。昨今のレーシングシューズは性能が高い一方で、身体への負担が大きく練習では「あまり使わないようにしていた選手も多かった」と話す。

しかし、本作は安定感によって身体への負担が抑えられ、結果的に質の高い練習を継続できるのではないかと期待を示した。

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練習前にメニューの説明をする神野監督

「シューズの性能は上がっていますが、自分の足で走っている感覚があるので練習のレベルも継続的に上げていけると思うんです。けがのリスクを軽減しながら、これまでできなかった練習で能力を上げられるでしょう」

使用頻度を増やせるからこそ練習の質が上がり、慣れた感覚のままレースの序盤から最後までパフォーマンスを発揮できる。そうしたシームレスに使える点も長所に挙げた。

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シューズの安定感がメリットになると神野監督も語る

また、市民ランナーにとってもメリットが大きいと神野監督は話す。

「マラソン3時間半くらいのランナーからもっとレベルの高いランナーまでタイム短縮を期待できる一足だと思います。市民ランナーでも日々トレーニングを頑張っている層に刺さるはずです」

『ADIZERO ADIOS PRO 5』でパフォーマンスを最大限引き出すために

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中川選手は履きこなすために、ドリルや体幹トレーニングが必要だという

では、市民ランナーが本作を最大限使いこなしていくためにはどのようなトレーニングや意識が必要なのか。

中川選手はランニングの前にドリルや体幹トレーニングを取り入れることで、反発をもらえるようなフォームの意識づけを行っていると説明する。

ドリルでは、その場でスキップをしながら片足で素早く3回接地し、反対の足に切り返す。その動作を両足5回繰り返したら、8割の力で流しを行うという。「接地の切り返しをスムーズにできるようにする」ことが重要とのこと。さらに、体幹を意識するために、仰向けに寝た状態で膝を立て、お腹をへこませた状態を保ちながら腹式呼吸を繰り返す「ドローイン」も練習前に5分間行っているそうだ。

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履きこなすために体の動きづくりとランニングの両面からアプローチすることが必要だ

ランニングにおいて「レースペースよりも遅い練習から取り入れていく」ことが大切と話すのは山平選手。

「少し速いペースのランニングから慣れていき、このシューズの感覚をしっかり掴んでほしいです。徐々に感覚に慣れてきたら、スピード練習やポイント練習と幅を広げていき、レースで使ってみてください」

練習からレースまで、高いレベルへ引き上げてくれる一足

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MABPマーヴェリックの選手たちは11月の東日本実業団駅伝をはじめ、秋のレースに向けて練習を重ねている

最後に『ADIZERO ADIOS PRO 5』でどの程度パフォーマンスを発揮できそうか問うと、中川選手は「駅伝で区間上位の走りができるシューズだと思う」と、期待の高さを示した。山平選手は取材時、後日に控えていた9月27日開催の『ADIZERO 5K TOKYO CHALLENGE』に向けた目標を掲げ、「5kmで13分30秒、20秒とさらに良いタイムを狙っていけるシューズだと思うので、日本人トップを目指したい」と意気込みを語っていた。

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本作は、中川選手や山平選手が語るように多くのランナーが高いパフォーマンスを発揮しやすい一足へと進化を遂げた。12月2日の発売に合わせて、冬のマラソン大会でのレースシューズとして、ぜひ履き心地を体感してみてはいかがだろうか。

詳細情報

アディダス|ADIZERO ADIOS PRO 5

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・発売日:2026年12月2日(水)予定
・価格:¥29,700(税込)
・厚さ:前足部35mm/後足部39mm
・ドロップ:4mm

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