柔道着でフルマラソン“サブ3”? ギネス記録保持者となったYouTuber・こわだ君が語る海外マラソンの楽しみ方
Nov 10, 2024 / COLUMN
Nov 11, 2024 Updated
6大メジャーマラソンの1つ・ベルリンマラソンにて、マラソンYouTuberのこわだ君がギネス記録を樹立しました。
今回こわだ君が達成したのは柔道着を着たままフルマラソンを完走した記録。柔道着を着てマラソンを走ろうと思った経緯、海外マラソンの楽しみ方など、世界各地を飛び回るこわだ君にスポーツMC・岡田拓海さんがじっくりと聞きました。
柔道着を着てフルマラソンを走った経緯とは?
岡田:今回はベルリンマラソン2024でギネス記録を樹立したこわだくんに、樹立の背景についてお聞きします。さっそくですがベルリンマラソンの完走メダル、とてもかっこいいですね!
こわだ君:色合いも良いですよね。今年はベルリンマラソンの50周年を記念したデザインになっているんです。
岡田:今回はどのような記録でギネスに認定されたのでしょうか?
こわだ君:柔道着を着てサブ3を達成し、その記録がギネス記録として認定されました。以前まで他のランナーの方が保持していたギネス記録が3時間2分だったのですが、ベルリンマラソン2024で2時間59分49秒を出し、ギネス記録保持者となりました。
岡田:素晴らしい記録ですね! 記録更新の舞台としてベルリンマラソンを選んだ理由を教えてください。
こわだ君:さまざまな海外マラソンに参加されているマサさんと一緒にボストンマラソンを走ったことがありました。マサさんはスーツと革靴の格好、忍者の格好でフルマラソンを走るといったギネス記録を2つも保持していて……。僕も自由にマラソンを楽しむ『リバティランニング』を掲げて活動してるので、ギネス記録を保持したいと思うようになりました。
こわだ君:これまで6大メジャーマラソンと呼ばれる『アボット・ワールドマラソンメジャーズ』の大会を走るなかで、大会ごとにテーマを掲げていました。今回のベルリンマラソンではギネス記録をテーマに掲げて挑みました。
岡田:なぜ柔道着を選んだのでしょうか?
こわだ君:フルマラソンに関するギネス記録は100種類ほどあり、今回は女子高校生の制服姿にコスプレ姿やスマートフォンのぬいぐるみを着た方々と一緒にギネス記録更新を目指しました。そんななか僕は日本人らしさを表現できればと思い柔道着を選びました。
こわだ君:ギネス記録に挑戦する際には審査員を呼ぶことなど、別途費用が必要となります。ただベルリンマラソンとロンドンマラソンは事前に審査員に方が準備されていて、他の大会よりも挑戦しやすい大会なのです。
岡田:完走後にギネス記録が認定された瞬間の気持ちは?
こわだ君:嬉しかったですね! 「ついに俺もギネス記録保持者だ」といった実感が込み上げてきました。
岡田:フルマラソンに関するギネス記録は他にどのようなものがあるのでしょうか?
こわだ君:例えば鎧を着てマラソンを走った方は6時間46分59秒で認定されています。ロンドン塔の着ぐるみを着てフルマラソンを走るといった記録もありました。
岡田:ギネス記録への挑戦はどなたでもできるものであり、なかには4、5時間台のものもあるので、自分にもできそうな記録があれば挑戦してみるとよいかもしれません。
こわだ君が語る「海外マラソンの楽しみ方」
■こわだ君のギネス記録挑戦の様子はこちら
岡田:当日の様子はこわだ君のYouTubeチャンネルにも掲載されています。サブ3を目指す集団で明らかにこわだ君は浮いていますが……。
こわだ君:そうですね(笑)。今回はエリート選手の次にあたるAブロックからのスタートでしたが、コスプレをしている方は見当たりませんでした。外国のランナーからも「あなた本当にこの格好で走るの?」と言われましたね。
岡田:柔道着を着て走った感想は?
こわだ君:重かったです(笑)。しかもレース中盤から日差しが強くなり、汗を大量にかいてしまいました。動画を見返すと髪もびしょびしょになっていますね。ただ気温は10℃前後なので汗が冷えてしまうこともつらかったです。
ギネス記録に認定されるためには途中で服がはだけないよう注意しなければなりません。そのため今回は帯をきつく結び安全ピンで留めるといった工夫を施しました。ただきつく締めすぎてしまい、途中からお腹が痛くなってしまって……。柔道着でフルマラソンに挑戦する人へのアドバイスなのですが、帯の締めすぎには注意した方がいいと思います(笑)。
岡田:レース後半では「寒い」「痛い」と口にしたりなど、非常につらそうな様子でした。
こわだ君:また、海外レースあるあるとして時差ボケが挙げられるでしょう。動画では言いませんしたが、実は風邪をひいてしまい、レース当日に体調不良のピークを迎えたんですよね。普段と異なる環境や時差などで風邪をひきやすいと思うので、海外レースに挑戦する人は気をつけてください。
岡田:大変ななかでも完走したベルリンマラソンはいかがでしたか?
こわだ君:全体的にほぼフラットで折り返しも少ないコースであり、とても走りやすいコースでした。5万人程が参加したレースのなかで、およそ5,000人がサブ3を達成しており、約10%の方が達成したことになります。またおよそ半数のランナーがサブ4を達成しており、参加者のレベルも非常に高い大会でした。
沿道の応援も非常ににぎやかで人数も多かったです。柔道着で走ってるからかこどもたちとハイタッチしながら走ることができました。追い抜くときに「頑張れ!」と日本語で応援してくれるランナーもいたりなど、とても楽しかったです。
岡田:柔道着の下には何を着ていましたか?
こわだ君:ランシャツといったレース用のウェアを着ていました。柔道着が当たり肌が擦れてしまうことが怖かったので、インナーには気を付けていました。
岡田:柔道着でフルマラソンを完走してみた感想は?
こわだ君:柔道着はもういいです(笑)。次に機会があったら、もっと速いタイムを狙えるギネス記録に挑戦してみたいですね。
岡田:今回のベルリンマラソンを含め5つのワールドマラソンメジャーズを制覇し、残すところニューヨークシティマラソンとなりました(撮影日現在)。
こわだ君:完走できれば『Six Star Finisher』達成です。準エリート枠で出場できるので、できるだけトップ選手の様子を動画に収めつつ、ニューヨークの街並みも動画でお届けできればと思います。
岡田:海外マラソンの楽しみ方を教えてください。
こわだ君:ベルリンマラソンはドイツなのでビールをたくさん飲んできました。またレースの翌週にはフランスのニースで50km程のトレイルランニングのレースにも出場してきました。ご当地グルメや遠征しないと出場できない大会に出るといった楽しみ方がおすすめですね。
こわだ君:直近では来年の東京マラソン2025と、その2週間後に開催されるソウルマラソンにも出場予定です。2つの大会で2時間20分切りに挑戦していきたいと思います。
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世界各地を飛び回り、楽しみながらランニングをつづけるこわだ君。次はどんな楽しみ方をするのか……今後の活躍から目が離せません。
【動画からご覧の方はこちら】
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