【ブルックス】新作『Ghost MAX 2』はランニングを楽しくしてくれる! クッション性・安定性に優れたデイリートレーナーを解説
Sep 03, 2024 / SHOES
Sep 03, 2024 Updated
ブルックスの代表的なデイリートレーナー『Ghost(ゴースト)』シリーズから派生して登場した『Ghost MAX』。その最新作『Ghost MAX 2』が9月3日(火)に発売されました。多くのランナーに好評だった前作からどのようなアップデートを遂げたのでしょうか。こちらの記事では、Runtripお馴染みのシューズアドバイザー・藤原岳久さんが徹底解説します。
藤原さんは多くのシューズブランドを渡り歩き、シューズ販売に携わった期間は20年以上。47歳でマラソン自己ベスト2時間34分28秒を出し、現在も走るシューズアドバイザーです。
前作からフルモデルチェンジ! より跳ねる一足に
大森:今回ご紹介するシューズはブルックスの『Ghost MAX 2』です。ついにGhost MAXシリーズの次世代モデルが登場しました。
藤原:多くのランニングシューズでは“2”にアップデートされる際、前作の一部を改良するなど、俗にいうマイナーチェンジされることが一般的になっています。しかし今作では前作からフルモデルチェンジされました。
藤原:大きなアップデートポイントとしてミッドソールに『DNA LOFT v3』が採用された点が挙げられます。『Glycerin(グリセリン)』シリーズにも搭載されて、大きな話題となった素材です。そんな新素材がGhostシリーズに搭載されたことは、ブルックスのファンの方にとって非常に嬉しいことでしょう。
厚さは39mm、ドロップ(シューズ前後の高低差)は6mmとなっており、これらは前作と同じスペックとなっています。しかしプラットフォーム(シューズと地面の接地面)は非常に広がりましたね。そのため接地感は非常によく、安定感の高さを感じます。
藤原:接地時の安定感もさることながら、クッション性の高さも顕著に感じます。履いてみると地面とのたしかな距離を感じ、前作と比べシューズが跳ねる感覚を覚えますね。ミッドソールには適度な硬さがあるので、接地する足が過度に沈み込まず、反発がポーンと跳ね返ってくるーー。そんな履き心地のシューズでしょう。
大森:“マックス”と名前についていることから、ボリュームのあるクッションが深く沈み込むイメージを抱きやすいですよね。しかし、おっしゃる通りミッドソール素材のおかげで沈み込み過ぎず、反発が確かに跳ね返ってくる感覚があります。
あらゆる走法に対応できるフラットなシューズ
藤原:クッション性が高いシューズなので初心者ランナーにもおすすめの一足と言いたいところですが、このシューズをとくにおすすめしたいのは、これまでGhostシリーズを履き続けている人です。具体的にはGhostシリーズとともにデイリートレーナー(ゆっくりとしたジョギングで用いるシューズ)の履き分け用としておすすめでしょう。
Ghost MAXシリーズはドロップが低めに設計された、傾斜の少ないフラットなシューズです。一方でGhostシリーズはドロップが高く設計されているため、これらの2足を履き分けることで異なる雰囲気のランニングを楽しめると思います。
大森:ちなみに『Ghost 16』はドロップが12mmに設計されており、傾斜が大きくなっています。
■参考記事|Ghost 16レビューはこちら
藤原:一般的にはドロップが大きいほど、シューズが重心移動をガイドしてくれるので楽に走ることができます。ただドロップの小さなシューズは、履くことで自分のコンディションを整えるといった使い方もできます。
アウトソールも接地面がフラットになるよう設計されており、かかと接地の方はもちろん、中側部やつま先から接地する方など、あらゆる走法・どんな接地位置でも非常に安定感があります。
走ることが楽しくなるデイリートレーナー
藤原:ブルックスのデイリートレーナーを選ぶ際、もちろんGlycerinシリーズもよいシューズですが、これから走りはじめる方にはシンプルな構造のゴーストシリーズをおすすめしたいです。その中でランニングにも慣れてきた方の2足目としてゴーストマックスシリーズやグリセリンシリーズを履いてみると、より一層ランニングを楽しめると思います。
大森:たしかに、これから走りはじめる方には接地感や安定感が高いシューズの方が、自分の足で走っている感覚を得られると思います。ランニングに慣れてきたら、ゴーストマックスのようなクッション性や反発性の高いシューズを履いてみると、ポンポンと跳ねる感覚を味わえて楽しい気持ちになりそうですね。
藤原:とくに今作はポンポンと弾む一足なので、走り込んでいるランナーの方は好きな履き心地だと思います。多くのランナーから支持されるシューズだと感じますね。
またヒールカウンターやシュータンも肉厚でしっかりとしたつくりとなっており、通気性に優れたエンジニアードニット製のアッパーも含め、オーソドックスで非常に真面目なシューズだと感じます。そのため他メーカーのシューズと比べてもフィット感は非常によいです。
大森:実際に履いて走っているのですが、ジョギングのつもりが気付くとペースが上がっていることもあります。シューズがポンポンと弾むのでシューズの力を借りて軽快・爽快なランニングを楽しむことができ、スピード感やライド感を体感できる一足だと思います。藤原さんなら、どのような履き分けをしながら今作を選びますか?
藤原:ゴーストシリーズは普段のジョギングやウォーミングアップ、少しテンポアップするようなトレーニングで履きたいです。そんななか今作は主にロングランで履きたいですね。安定感があるので長めに走るときに履きたくなります。フルマラソン完走を目指すランナーの方にはレースで―シューズにも成り得るでしょう。
今作はゴーストシリーズやグリセリンシリーズとともに、ブルックスのシューズを選ぶ際の入口となる一足です。
大森:価格は税込22,000円となっており、Runtrip Storeでも発売開始していますので、ぜひチェックしてみてください。
***
フルモデルチェンジを経て、より走ることが楽しくなるシューズへと生まれ変わったGhost MAX 2。走ることが大好きなあなたの足取りを、このシューズがより軽快にしてくれることでしょう。
詳細情報
ブルックス|Ghost MAX 2
・価格:¥22,000(税込)
▼詳細はこちら▼
【読者アンケート】
Amazonギフト券5,000円分を2名にプレゼントいたします。ぜひご回答ください!
※回答期限|2024年10月2日(水)まで
【動画からご覧の方はこちら】
あわせて読みたい
藤原 岳久さん
FS☆RUNNING(旧藤原商会)代表
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
日本フットウエア技術協会理事 /JAFTスポーツシューフィッター / 元メーカー直営店店長,販売歴20年以上
ハーフマラソン:1時間9分52秒(1993)
フルマラソン:2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)