【ブルックス】『Hyperion(ハイペリオン) 2』はテンポアップに最適! 人気シリーズ最新作をシューズアドバイザーが解説

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2024年7月より発売開始されたブルックス『Hyperion(ハイペリオン) 2』。多くのランナーから支持されてきた前作からアップデートを遂げ、大きな話題を呼んでいるシューズです。前作からどのような進化を遂げたのか、今回もRuntripお馴染みのシューズアドバイザー・藤原岳久さんが徹底解説します。

藤原さんは多くのシューズブランドを渡り歩き、シューズ販売に携わった期間は20年以上。47歳でマラソン自己ベスト2時間34分28秒を出し、現在も走るシューズアドバイザーです。

反発弾性の高い『DNA FLASH v2』を搭載

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(左から)ラントリップ・大森、シューズアドバイザー・藤原岳久さん

大森:今回はブルックス『Hyperion 2』をご紹介します。僕も大好きだった人気作のアップデートモデルが登場しました。

藤原:今作もとても良いシューズに仕上がっています。前作よりもスタックハイト(ソールの厚さ)が増しており、プレート素材は入っていないもののミッドソールにはレーシングシューズにも用いられる素材『DNA FLASH v2』が搭載されました。

似た位置づけのシューズとして『Hyperion Max』が挙げられますが、本作は汎用性が高く扱いやすいシューズにチューニングされています。ただ他社ブランドの似たシューズと比較した際、本作に搭載されたミッドソール素材の反発弾性はとても高いと感じます。

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Hyperion Max

藤原:ブルックスにはアメリカにラボを置く研究チーム『BlueLine Lab』があり、『Aurora(オーロラ)』はじめ革新的なシューズを開発・発表する新規事業チームとして面白い取り組みを行っています。

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藤原:そんなブルックスが開発した反発弾性の高い素材・DNA FLASH v2の機能は、プレート素材が搭載されていない本作で十分に感じられるものでしょう。接地時はソフトでありつつ、確かな反発を感じる一足です。

テンポアップシューズとして進化

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藤原:前作と本作の履き比べも実施してみました。前作はやはり履きやすさを強く感じましたね。接地感があり、スピードなどをコントロールしやすいため、自分の足で走っていることを感じられるシューズでした。

本作は履いてみると、まずソフトなクッション性を感じます。そして1歩ずつ踏み出すごとに跳ねながらポンポンと走れる感じを覚えました。どんどんとテンポアップしていくなか、気持ち良い推進力を感じられるシューズですね。

ヒールカップは柔らかな素材でつくられており、全体的に軽量性を追求していることが伺えます。そのため、やはりスピードを出して走るトレーニングといった、テンポアップ用の一足としておすすめできるでしょう。

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大森:現に重量は200g(27.0cm片足)となっており、非常に軽量なシューズですね。前作も軽いシューズでしたが、より軽量なシューズに仕上がっています。

藤原:とくにレースシューズの代わりとなるトレーニング用として使いたい一足ですね。プレート素材を搭載したシューズで走ることも良いですが、プレート素材に頼りすぎてしまい足が後方へ流れたり、上へ跳ねたりするランナーも見かけます。

このような課題を解決するため、プレート素材を搭載していない本作のようなシューズで、バウンド感を得ながらレースのスピードを達成するトレーニングが求められる場面もあるでしょう。高い目標を達成しようとするランナーには一足は必要なシューズだと思います。

初心者ランナーのレース用シューズにもおすすめ

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藤原:一方で走ることを楽しみたいランナーの方にもぜひ履いてほしいです。なぜなら本作がトレーニング用ではなくレース本番用のシューズになるからです。軽量で反発性も高く、デザインもよいーー。『Ghost(ゴースト)』や『Glycerin(グリセリン)』を履いてきたブルックスファンの方は、本作も好きになれるシューズになることでしょう。

プレート搭載モデルは『Hyperion Elite 4』、樹脂製プレート搭載かつ厚いミッドソールが特徴の『Hyperion Max』、そしてミッドソール素材の機能を十分に味わえる本作。それぞれの線引きがより明確になり、履き分けしやすくなりました。

大森:本作の定価は税込22,000円です。厚底レーシングシューズや他社メーカーのシューズなど、30,000円代のシューズも多くあるなか本作はお買い得と言っていいと思います。

藤原:前作も非常に良かったですけれど、本作はブルックスのランニングシューズ全体を見ても非常に良い仕上がりのシューズだと感じます。これからもブルックスのランニングシューズに注目ですね。

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多くのランナーから支持されった前作から、さらに機能性が高まったHyperion 2。再びランナー界にとって大きな話題となる一足でしょう。

詳細情報

ブルックス|Hyperion 2

 

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価格:¥22,000(税込)

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藤原 岳久さん
FS☆RUNNING(旧藤原商会)代表
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
日本フットウエア技術協会理事 /JAFTスポーツシューフィッター / 元メーカー直営店店長,販売歴20年以上
ハーフマラソン:1時間9分52秒(1993)
フルマラソン:2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)

FS☆RUNNINGオフィシャルサイト

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