On(オン)のシューレースがない画期的な新技術『LightSpray™』。パリで開催中のOn Labs Parisでも展示
Jul 31, 2024 / SHOES
Jul 31, 2024 Updated
スイスのスポーツブランド『On(オン)』より、ブランド史上初のアッパー製造技術『LightSpray™(ライトスプレー)』が発表されました。新作レーシングシューズ『Cloudboom Strike』にこの技術が採用された『Cloudboom Strike LS』も同時に発表され、国際大会におけるエリート選手の着用も注目を集めています。
さらに、2024年秋冬には本シューズの発売が予定されています。
フィット性と軽量性に優れた最新アッパー素材とは?
チューリッヒにある『On Labs』で先進的な社内チームにより開発されたLightSpray™。自動化されたロボットアームを使用することで、たった1つの工程で正確かつ高速にアッパーを製造することが可能となり、超軽量の立体成型のため極薄かつシームレス、シューレースも不要。足にぴったりとフィットするため走ることだけに集中できる、レースに最適な履き心地となっています。
LightSpray™の画期的な単一工程は、製品生産におけるサステナビリティ性も担保。完全に自動化された工程で廃棄物を減らし、CO2排出量もOnのレーシングシューズ他モデルと比較して75%削減。工程数を減らすことで高性能シューズ製造の高速化はもちろん、製造の現地化も視野に入れることができます。
この技術を採用した最初のOnシューズが『Cloudboom Strike LS』。アッパーの重さはわずか30gであり、シューズ全体でも170gといった非常に軽量な一足となっています(重量はサイズによって変動あり)。
ヘレン・オビリ選手(ケニア)が2024年のボストンマラソンで優勝するなど、数々のOnアスリートが開発段階のLightSpray™採用シューズを履きレースで勝利をあげ、すでに大きな実績を積み上げています。
Cloudboom Strike LSは2024年秋冬シーズンに国内で販売予定。発売に先駆け、7月27日から8月10日に開催されている『On Labs Paris』ではLightSpray™技術によるアッパーの製造が展示されています。
Runtrip Magazine編集部では、On Labs Parisにて展示されているLightSpray™技術について取材。アッパーの成形からプリントまで含めて約6分で完成する工程を目の当たりにし、これまでのシューズ製造との違いについて目の当たりにしました。さらに、スタッフがCloudboom Strike LSを試着すると、シューレースのない見た目ながらタイトなつくりによるフィット感の高さを実感。
この夏、本シューズを着用してレースに臨むエリート選手の走りにも注目が集まります。
画期的な技術による生まれたレーシングシューズ・Cloudboom Strike LS。この夏、Onのシューズに注目してみると、より一層マラソンを楽しめるかもしれません。
詳細情報
On|Cloudboom Strike LS
・価格:¥44,000(税込)
・重量:メンズサイズ 170g/ ウィメンズサイズ 158g
・ドロップ:4mm
・発売時期:日本国内では2024年秋冬シーズンを予定
あわせて読みたい