On(オン)究極のトレーニングシューズ「Cloudmonster Hyper」はシューズアドバイザーも絶賛!
May 12, 2024 / SHOES
May 20, 2024 Updated
多くのランナーに愛されるOn(オン)の『Cloudmonster』シリーズ。今年2月に『Cloudmonster 2』が登場したばかりですが、そのわずか2か月余りのタイミングで、同じ冠をつけたモデル『Cloudmonster Hyper』が発売され、注目を集めています。
そこで今回もRuntripお馴染みのシューズアドバイザー・藤原岳久さんに同モデルを解説していただきました。藤原さんは多くのシューズブランドを渡り歩き、シューズ販売に携わり20年以上。47歳でマラソン自己ベスト2時間34分28秒を出し、現在も走るシューズアドバイザーです。
気分が乗る!?On渾身のスーパートレーナー
大森:注目している方も多いと思われる一足、Onの『Cloudmonster Hyper』を紹介します。Cloudmonsterシリーズは大好きな方が本当に多いですね。しかし、Cloudmonster 2が出たばかりだったので、この登場は驚きました。
藤原:みんな気になっているでしょうね。
大森:「どちらを買えばいいんだろう」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
藤原:結論から言うと、Cloudmonster Hyperは非常に良いシューズだと思います。カテゴリーはスーパートレーナーの部類に走るシューズで、いろいろなことができると思います。
大森:どんな特徴がありますか。
藤原:いわゆる“ポンポン系”のシューズなんですけど、Onのスーパーシューズである『Cloudboom Echo 3』と同じく、Helion™HFハイパーフォームを使っています。それをHelionフォームで挟んでいる構造です。
大森:すごい贅沢な作りですよね。
藤原:その上で、Onの特徴であるSpeedboard®︎(スピードボード)がないんですよね。
大森:Onのシューズの多くには、スピードボードが搭載されていますからね。
藤原:そういう意味でもどんなシューズか非常に期待されるんですが、海外のレビューは割と厳しめなんですよね。
大森:それは意外です。
藤原:我々の意見は一致してますよね。すごく足が軽くなると思います。
大森:私は朝ランするときに1km5分20秒くらいで走るんですが、これを履くとついついペースが上がってしまいますね。4分20秒くらいまでスムーズにいきました。
藤原:接地と同時にすぐ返ってくる感じで、足がスムーズに回転しますよね。反発弾性・復元力の高いPEBAXを使用しているんですけど、これをつぶさなくても返ってくる感覚は、スーパーシューズも含めて今までで一番良い気がします。
大森:同じPEBAXを使用していても、各ブランドで素材の配合やフォームの製造方法が違いますからね。
藤原:これはリアクションがすごく良くて、履きやすいですよ。
「Cloudmonster 2」との比較・選び方
藤原:あえてネガティブな面を言えば、価格ですね。
大森:税込26,400円ですからね。
藤原:なので、Cloudmonster 2と両方買うのは現実的じゃないと思います。
大森:選び方のポイントはいかがですか。
藤原:Cloudmonster 2はスピードボードが搭載されていますから、反発がありながらもオーソドックスなデイリートレーナーという感じ。一方でCloudmonster Hyperはさらに跳ねるシューズです。
大森:確かにそうですね。
藤原:安定感が担保されているのはCloudmonster 2なので、マラソンでサブ4から4時間前半あたりの1km6分台で押していきたいランナーにはちょうどいいでしょう。
大森:それよりも助力を求めるならCloudmonter Hyperですかね。
藤原:そうですね。常に特別なバウンドが得られる1足で、前半速く入り過ぎてしまったり、後半落ちてしまうというランナーにはおすすめできると思います。レーシングシューズとしては決して軽くないので、それを逆に利用する感じですね。
大森:スペックを比べるとドロップは同じ6mmですが、重量はCloudmonster 2が295g、Cloudmonster Hyperが272gとなっています。
藤原:Cloudmonster Hyperはレースシーンで使うと考える場合はマッチする価格かもしれませんね。
大森:Cloudmonster 2はサイズ感が少し大きめでしたけど、こちらはいかがですか。
藤原:こちらも平均的なサイズ感で大丈夫だと思います。ヒールカップはしっかりしていますが、作りはレーシングシューズの雰囲気がありますね。
大森:もちろんレース以外にも使えそうで、速いジョグには良いですよね。
藤原:使いやすいと思いますよ。気持ち良く足を動かしたい時には最高ですね。もう1歩目から「これだ!」と感じます。
大森:本当にPEBAXの調整が藤原さんの感覚に合っているんですね。
藤原:より速く走ろうとすると重さがあって、もたつきも出てきますが、1km4分台のジョグくらいにマッチするように調整されているんでしょうね。
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このシューズの登場で『Cloudmonster』シリーズの中でも、レベルや用途、走りのフィーリングに合ったシューズを選べることができるようになりました。ぜひ藤原さんのレビューを参考に自身に合ったモデルを探してみてはいかがでしょうか。
詳細情報
On|Cloudmonster Hyper
・価格:¥26,400(税込)
【動画からご覧の方はこちら】
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藤原 岳久さん
FS☆RUNNING(旧藤原商会)代表
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
日本フットウエア技術協会理事 /JAFTスポーツシューフィッター / 元メーカー直営店店長,販売歴20年以上
ハーフマラソン:1時間9分52秒(1993)
フルマラソン:2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)
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