ナイキの誰もが履けるシューズ『ペガサス 41』をレビュー。ReactXがシリーズ初搭載となった注目モデルの実力は?
Jun 09, 2024 / SHOES
Jun 10, 2024 Updated
今年もいよいよ多くのランナーが待ち望んでいたナイキの『ペガサス 41』が登場。発売を待ち望んでいたランナーも多いシューズは、今回どのようにアップデートされたか要注目です。
同モデルを解説するのは、Runtripお馴染みのシューズアドバイザー・藤原岳久さん。これまで数多くのペガサスシリーズを履いてきた藤原さんは多くのシューズブランドを渡り歩き、シューズ販売に携わり20年以上。47歳でマラソン自己ベスト2時間34分28秒を出し、現在も走るシューズアドバイザーです。
新たなシーズンを感じさせる“エブリワンシューズ”
大森:ついにナイキから『ペガサス 41』の登場です。これが出ると「ようやく新年度を迎えた」と季節の風物詩のような気さえしますね。
藤原:おそらく、これからいろんな人がレビューをすると思いますけど、私は一味違いますよ。ペガサスは7代目から履いていますから、愛が人一倍です。
大森:7代目から履いているということは、30年以上前ですね。
藤原:まだ大学生ですからね。その頃から、走り始める方からエリートまで履ける“エブリワンシューズ”であることは変わりありません。
大森:本当にみんなが履けるシューズですよね。
藤原:価格は16,500円(税込)と、少し値上がりしましたけど、機能性を考えたら相変わらずリーズナブルだと思います。
ペガサスシリーズにReactXフォームが初搭載
大森:今回からミッドソールが新しくなって、ReactXフォームを全面に採用しています。 それによって、前作からエネルギーリターンが13%上がっていると言われています。
藤原:ReactXフォームはエネルギーリターン率もそうですが、サステナブルの観点も考えられていて、温暖効果ガスを40%以上削減できると言われています。
ReactXといえば、これまでは『インフィニティラン 4』にしか使われていませんでした。だから、それをイメージしていたんですけど、足を入れるとやっぱり「あ、ペガサスだ」と感じるんですよ。
大森:確かにインフィニティランとの違いは気になっていました。ペガサスらしさを感じる部分はどんなところでしょうか。
藤原:エアズームユニットが入っていることによる前足部の接地感もそうなんですが、足入れをした時にペガサスと分かるようなディテールを巧妙に作られています。
大森:今回、4mm厚くなりましたよね。
藤原:その辺は履くと厚みを感じますね。それでもペガサスが持つ確かな接地感は十分感じられます。
藤原:とても軽さを感じますね。
大森:前作と比べると、約9g重くなっているようです。
藤原:『ペガサス 39』が非常に軽くて、そこから40、41と少しずつ重量は増しているんですけど、履いてみると全然軽いと思いますよ。
藤原:ペガサスは多くのランナーに愛され続けてきましたが、今回も皆さんの期待に応えるシューズになっていると思います。
大森:前作の『ペガサス 40』もすごく良いシューズでしたよね。
藤原:良いシューズですよ。比較するとペガサス 40の方がエア ズームユニットを強く感じるシューズ。一方、ペガサス 41はReactXを履いた瞬間に感じる一足です。
大森:エナジーリターンが上がるというと、跳ねる感覚が強くなっているのかなと思ったのですが。
藤原:それよりペガサスらしい接地感がちゃんとありますね。
大森:カテゴリーとしてはデイリートレーナーですか。
藤原:基本はそうなんですけど、41代目まで続いていますから、もはや『ペガサス』というカテゴリーと言って良いんじゃないですか。
藤原:唯一無二のシューズですね。
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新たなミッドソールによるアップデートを行いながらも、ペガサスらしさをしっかり残しているペガサス 41。40年以上、世界中で愛されてきたシューズの最新モデルも、多くのランナーの足元を彩りそうです。
詳細情報
ナイキ|ペガサス 41
・価格:¥16,500(税込)
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藤原 岳久さん
FS☆RUNNING(旧藤原商会)代表
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
日本フットウエア技術協会理事 /JAFTスポーツシューフィッター / 元メーカー直営店店長,販売歴20年以上
ハーフマラソン:1時間9分52秒(1993)
フルマラソン:2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)
FS☆RUNNINGオフィシャルサイト