【ミズノ】人気ランニングシューズ最新作「WAVE RIDER 27」はフィット感が大幅に向上!前作との違いを徹底解説
Sep 26, 2023 / SHOES
Jun 25, 2024 Updated
ミズノ・ランニングシューズの代名詞と言える『WAVE RIDER(ウエーブ ライダー)』シリーズから27代目が登場。多くのランナーに愛されるモデルが、今作はどのようにアップデートされているでしょうか。
解説するのはRuntripおなじみのシューズアドバイザーの藤原岳久さん。藤原さんは多くのシューズブランドを渡り歩き、シューズ販売に携わり20年以上。47歳でマラソン自己ベスト2時間34分28秒を出し、現在も走るシューズアドバイザーです。
27代目最大のポイントは「フィット感」
大森:今回紹介するのはミズノの『WAVE RIDER 27』です。ミズノと言えば、このシューズですよね。
藤原:まさに定番モデルです。1997年にシリーズが誕生した歴史あるシューズで、今や世界中で愛されているモデルです。
大森:その最新作はどんなアップデートが施されているでしょうか。
藤原:一番の変更点はフィット感の部分ですね。ヒールカウンターもアップデートされています。これが前作よりも短くなっていて、レースアップした時にフィット感がかかと周りが締まりやすくなっています。
大森:ヒールカウンターを小さくしたことで、グラつきが出てしまうということはないんですか。
藤原:このモデルは元々がしっかりしたヒールカウンターを搭載していたので、形を変えてもまったく問題ないですね。
リサイクル素材のアッパーはフィット性も考慮
大森:アッパーも前作から変わっていますね。
藤原:こちらは軽量でフィット感の良いアッパーで非常に軽く感じます。
大森:280gとしっかり重量感はありますが、もっと軽く感じそうですね。
藤原:アッパーやインソール部分ではリサイクル素材を多く使っていたり、デザインもこだわっていて、今回は波をイメージしたものが施されていますが、これがフィット感を邪魔しないようにしてデザインとアッパーの補強を両立していますね。
大森:ただのデザインじゃなくて考えられているんですね。
藤原:アッパーのフィット感は間違いなく今作が良いと思います。通気性が向上しているのもいいアップデートだと思います。
O脚ランナーにもおすすめのデイリートレーナー
大森:ミッドソール部分は前作と同じ仕様ですね。
藤原:ソールユニットは前作と変わらず、クッション性と反発弾性の強い『MIZUNO ENERZY』と樹脂プレート『MIZUNO WAVE』の組み合わせです。ドロップも12mmでしっかりと傾斜を感じられて、蹴り出しもスムーズです。
大森:用途もあらゆるシーンで使えそうなシューズですね。
藤原:ジョグからテンポアップまで使えるし、流しも良い感じで走れますね。
大森:ミッドソールが同じなので、走り心地としては前作と変わりませんか。
藤原:それがフィット感を高めたことで少し変わったイメージがあります。前作はMIZUNO WAVEを前にしたことでクッション性を重視した履き心地でしたが、今回は安定感がさらに良くなった感覚があります。
大森:フィット感が変わったことで走る感じも変わってくるんですね。どんなランナーにおすすめでしょうか。
藤原:内側に倒れ込む方におすすめというシューズはよく紹介していますが、このシューズはMIZUNO WAVEが横方向への安定性をもたらすのでO脚のランナーにとって“神的シューズ”になると思います。
大森:外側に倒れるような場合ですか。
藤原:そうですね。外に倒れ込みやすいときにフォローしてくれるのですごく良いですね。
大森:価格も14,850円と魅力的ですね。
藤原:もうこの価格はリーズナブルだといってもいいのではないでしょうか。ぜひとも試して欲しい1足です。
伝統あるデイリートレーナーモデル最新作はフィット性抜群の1足。歴代のWAVE RIDERユーザーも、まだ試したことがない方も藤原さんのレビューを参考に足を通してみてはいかがでしょうか。
詳細情報
ミズノ|WAVE RIDER 27
・価格:¥14,850(税込)
あわせて読みたい
藤原 岳久さん
FS☆RUNNING(旧藤原商会)代表
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
日本フットウエア技術協会理事 /JAFTスポーツシューフィッター / 元メーカー直営店店長,販売歴20年以上
ハーフマラソン:1時間9分52秒(1993)
フルマラソン:2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)