【2022年】シューズアドバイザー・藤原岳久さんが選ぶおすすめシューズベスト9!
Dec 26, 2022 / SHOES
Dec 26, 2022 Updated
年の瀬を迎え、2022年も残りわずかとなりました。今年もRuntrip Magazineではシューズアドバイザー 藤原岳久さんとともに多くのランニングシューズを紹介してきましたが、本記事ではそれらのシューズの中から藤原さんが選んだ『2022年ベストシューズ』を発表します。
藤原さんは多くのシューズブランドを渡り歩き、シューズ販売に携わり20年以上。47歳でマラソン自己ベスト2時間34分28秒を出し、現在も走るシューズアドバイザーです。
大森:今回は藤原さんが選ぶ2022年のおすすめシューズベスト9ということで、2022年の総まとめをしていきます。デイリートレーナー、テンポアップシューズ、レーシングシューズの3部門、3足ずつ紹介していきます。
1.デイリートレーナー
藤原:2022年はデイリートレーナー豊作の年だったので、選ぶのが難しかったです。
大森:今回ノミネートされたのは、サッカニー『TRIUMPH 20』とブルックス『Glycerin20』、ニューバランス『Fresh Foam X More v4』です。
藤原:『TRIUMPH 20』は昨年から目につけていたのですが、これ以上ないくらい理想的なシューズ。一瞬『ENDORPHIN』シリーズと間違えるくらい地面を噛む柔らかさがあるのですが、全体的にしっかりとした安定感があります。『Glycerin20』もクッションのバランスが良く、何でも使えるスタイル。
『Fresh Foam X More v4』は、とても厚いミッドソールが特徴のシューズ。ソフトで安定感もあって、非常にバランスの良いシューズですね。
大森:『Fresh Foam X More v4』もマックスクッションですが、プラットフォームが広いですね。
藤原:プラットフォームを広めにすることで、安定感を作り出していますね。この3足はは柔らかくて、安定感も確保されているのでどんなランナーにもおすすめです。
デイリートレーナーはどれも甲乙つけがたいほど良いシューズで、ランナーが望んでいるようなソフトな履き心地に変化してきました。2020年から比べると大幅にスタイルが変わったと思います。
2.テンポアップシューズ編
大森:続いて、テンポアップシューズ部門の3足。ホカ『MACH 5』、サッカニー『ENDORPHIN SPEED3』、プーマ『ディヴィエイト ニトロ 2』です!
藤原:特に『ENDORPHIN SPEED3』はテンポアップする時に履きたくなります。前作『PRO2』と『SPEED2』が組み合わせられた感触で、とても使いやすいシューズですね。
大森:テンポアップシューズと言っていますが、3足ともレーシングシューズとして問題なく使えますね。
藤原:『ディヴィエイト ニトロ 2』も前作と比べてアッパーがしっかりしていて、ミッドソールもよりソフトになりました。そして、頻繁に履くのは『MACH 5』。速めのジョギングで使うと気持ち良く走れます。
大森:そういうところで使い分けているんですね。
藤原:プレート搭載シューズが潮流になっているので、プレートが搭載されていない『MACH 5』は貴重だと思います。
3.レーシングシューズ
大森:最後はレーシングシューズ部門。アシックスの『METASPEED SKY+』、アディダスの『ADIZERO ADIOS PRO 3』、ナイキの『エア ズーム アルファフライ ネクスト% 2』です。
藤原:今シーズンは3回フルマラソンに出るのですが、『METASPEED SKY+』を富山マラソンで履いて、『ADIZERO ADIOS PRO 3』を別府大分毎日マラソンで使用。『エア ズーム アルファフライ ネクスト% 2』を東京マラソン2023で履く予定です。そういった意味でも、非常に信頼度の高い3足です。
大森:富山マラソンでは『METASPEED SKY+』を履いて、50代の部・優勝されていましたよね。この3足のフィーリングの違いを教えていただけますか。
藤原:『METASPEED SKY+』と『ADIZERO ADIOS PRO 3』は安定感を感じるので、フルマラソンや長い距離はこの2足。『エア ズーム アルファフライ ネクスト% 2』はなんとも言えない推進力を感じるんですよね。2022年も基本的に厚底レーシングシューズはナイキ独占でしたが、かなり他のブランドも追いついてきた1年でした。これからさらに多くのブランドの選択肢が増えていくでしょう。
ここまで藤原さんが選ぶ2022年ベストシューズをお届けしました。ランニングシューズをお探しの方はぜひ藤原さんのレビューを参考にしてみてください。
また、2023年はどのようなシューズが登場するか今から目が離せません。
シューズ詳細情報
1.サッカニー|TRIUMPH 20
・価格:¥17,600(税込)
2.ブルックス|Glycerin20
・価格:¥18,150(税込)
3.ニューバランス|Fresh Foam X More v4
・価格:¥19,800(税込)
4.ホカ|MACH 5
・価格:¥17,600(税込)
5.サッカニー|ENDORPHIN SPEED3
・価格:¥19,800(税込)
6.プーマ|ディヴィエイト ニトロ 2
・価格:¥19,800(税込)
7.アシックス|METASPEED SKY+
・価格:¥27,500(税込)
8.アディダス|ADIZERO ADIOS PRO 3
・価格:¥26,400(税込)
9.ナイキ|エア ズーム アルファフライ ネクスト% 2
・価格:¥31,900(税込)
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藤原 岳久さん
F・Shokai 【藤原商会】代表
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
日本フットウエア技術協会理事 /JAFTスポーツシューフィッター / 元メーカー直営店店長,販売歴20年以上
ハーフマラソン:1時間9分52秒(1993)
フルマラソン:2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)
藤原商会オフィシャルサイト