愛媛マラソン名物「ポンジュース給水」を堪能【M高史のマラソン紀行】
Mar 05, 2020 / EVENT
Mar 05, 2020 Updated
みなさん、こんにちは!ものまねアスリート芸人のM高史です。
マラソンランナー川内優輝選手のそっくりさんをさせていただいており(笑)おかげさまで全国各地のマラソン大会でゲストランナーやMCを務めさせていただいております。『ゲストランナー』という肩書きですが、僕自身は『ホストランナー』のつもりで参加されるランナーさんに感謝の気持ちをこめておもてなしさせていただけたらと思って活動しています。
この度、大会でランナーの皆さまを支える裏方の皆さんにスポットを当てたコラムを書かせていただくことになりました。学生時代、駒澤大学で駅伝マネージャーをしていたM高史の視点で大会の魅力をお届けします。
第58回愛媛マラソン
2月9日(日) 第58回愛媛マラソンゲストランナーを務めさせていただきました。
愛媛マラソンといえば、川内優輝選手が2017年に大会記録となる2時間09分54秒をマークした大会。国際レースや日本代表選考会となるレースを除いて、2時間10分を切るサブ10達成は異例のことです!
ちなみに、昨年の愛媛マラソンでは、川内優輝選手のお母様である美加さん、そして鮮輝さんがゲストランナーを務められました。川内家の皆様にとっても縁の深い大会です。
そして、今年は川内優輝選手のモノマネをさせていただいているM高史が参加させていただきました。川内家の皆様がお世話になっている大会ということで、僕自身は初めての愛媛マラソンなのに、まるで初めてじゃないような親近感がありました(笑)
今年のゲストランナーは、シドニー五輪金メダリストの高橋尚子さん、快足美人ランナーとしても人気の下門美春さん、スペシャルサポーターに世界陸上銀メダリストの土佐礼子さん、チャレンジランナーは「愛媛から世界へ」をキャッチコピーに活躍されるガールズバンド・たけやま3.5さん。
救命ランナーさん
レース前日、松山市駅前を歩いていると、駅前で野菜を販売されていた平林農園の皆様に声をかけていただきました。
当日は32km付近のエイドステーションでバナナを配られるそうです。そこでお会いしたのが、大森裕子さん。今回は、救命ランナーとして走られるとお話を伺いました。
救命ランナーとして約10年。「人のお役に立てるような走り方ができれば」ということで、完走が目標の制限時間ギリギリのランナーさんに声をかけ、鼓舞しながら走られるそうです。
明るくとても元気な方でした。大森さんのような方と走っていたら、レース後半、疲れや足の重さも吹っ飛んでしまいそうな、そんな元気な方でした。
フル走らせていただきました!
迎えた当日、スタート地点の前で、高橋尚子さんと壇上から出場ランナーさんを全員お見送りし、最後尾からスタート。応援、ハイタッチをしながらのフルマラソンです。
グロスで3時間48分、ネットタイムでは3時間36分で、応援ランを無事に務めさせていただきました。
レース中、たくさんの救命ランナーさんにもお会いしました。医療関係、消防関係の皆さんが走られているそうです。医師、看護師など医療関係で多忙なお仕事をしながら、年に1回この愛媛マラソンに向けて隙間時間を見つけてトレーニングもしてきたそうです。
レースも中盤から終盤になるにつれて、足がつった方、座り込んでしまう方もチラホラ見かけるようになりますが、救命ランナーさんは足を止めて、声をかけます。一度止まってから再び走り出すのって意外とキツいですよね。それでも参加ランナーさんが安全にフィニッシュを目指せるように、サポートしながら走られていました。
ペースランナーさんの気配り
ペースランナーさんも、3時間から30分刻みで6時間まで走られています。
「愛媛マラソンは、エイドステーションが魅力的で食べ物も美味しいので、少しロスタイムがあるんです(笑)」
ロスタイムも含めて計算しながら、ランナーさんの目標達成をサポートするのがペースランナーさん。頭につけた風船を目印に周囲のランナーさんに気を配り、声をかけつつ、同じリズムでペースを刻んでいきます。体力、走力はもちろん、気配りもステキだなと感じました。
愛媛マラソン名物・ポンジュース給水!
「30kmの壁」という言葉があるようにマラソンは30kmを過ぎると、それまで快調だった足がウソのように、まるで鉛のように重く感じますよね。前半の5km、10kmは比較的あっという間だと思いますが、終盤は1km、2kmが非常に長く感じますよね(笑)
そんな時に、とびっきり元気な応援が、残り5km地点から聞こえてきました。
愛媛マラソン名物「ポンジュースの給水」です。
給水ボランティアをしてくれていた中学生にお話を伺いました!
「ボランティアは2回目です! 昨年ボランティアをしてみて本当に楽しくて、またやりたいと思ったのもありますし、来年は受験で参加できないので、中学校最後のボランティアを最高のものにしようと思って参加しました! 」
「(ボランティアは)肉体的な疲れはありますが、楽しかったという気持ちの方が強いです。 “頑張ってください” と声をかけると、笑顔で手を振ってくれたり、話しかけてくれたりして毎回嬉しい気持ちになります。大人になってもボランティアに参加したいと思っています」
自発的な姿勢、応援したい、人の役に立ちたい、ランナーさんに喜んでもらいたいという気持ちがみなぎっていて、走っていて元気をいただきました。
ポンジュース係を担当したきっかけについて「ポンジュースは愛媛特有のジュースで、ほかの県や海外から参加されたランナーさんに喜んで飲んで頂いている姿を見て、もっと地域のすばらしさを改めて知ろうと思ったからです!! 愛媛が大好きなんです! 」と愛媛を愛する気持ちをお話してくれました!
おかげさまで、全国各地のマラソン大会を走らせていただいておりますが、ボランティアさんの高齢化、後継者不足というお声をよく耳にします。愛媛マラソンのように、魅力ある大会でランナーさんも笑顔、ボランティアさんも笑顔になれるような大会が全国に広がっていくことを願っています。エイドステーションで何気なくとっているお水やドリンクも、支えてくださる方あっての給水ですから、ありがたい気持ちでいただきたいですよね!
というわけで、今回は愛媛マラソンのこぼれ話をお届けしました!
ランナーの皆様、応援していただいた皆様、大会関係者の皆様、支えていただいたボランティアの皆様、ありがとうございました!