ミズノ『ウエーブライダー 30』徹底レビュー。定番モデルが30代目で大胆に進化した理由とは?
Jul 18, 2026 / SHOES
Jul 18, 2026 Updated

ミズノを代表するランニングシューズ『ウエーブライダー』が、記念すべき30代目へアップデートしました。
1997年の発売以来、“スムーズなライド感”を追求し続けてきた本シリーズ。30代目となる今作は、ソール構造、ドロップ、ミッドソール素材、ウエーブプレートの形状といったあらゆる点が一新されました。この最新作を、シューズアドバイザー・藤原岳久さん、スポーツMC・岡田拓海さんがレビューします。
シリーズの象徴「ウエーブ」がついに見えなくなった

『ウエーブライダー』は1997年、北米市場に向けたランニングシューズとして誕生しました。もともとは体格の大きいアメリカ人ランナー向けに作られたシューズでしたが、今では日本でも広く愛される一足です。
これまで、ソール側面から見える「ウエーブ」がシリーズの代名詞でした。初代では4つの穴が開いていましたが、世代を経て徐々に減り、ついに30代目で外から見えない構造に変わりました。
「30代目で変われなかったら、もう変われない」と関係者が語るほど、今作の開発は気合を入れた大改革。フルレングスのスプーン状プレート『MIZUNO WAVE』を内蔵し、定番モデルでありながらドラスティックに刷新されています。
12mmから10mm、そして8mmへ

今作は、ドロップも大きく変更されました。従来の10mmから8mmへ変更され、全体的に少しフラットな設計に変化しています。
ミッドソールの厚さは前足部34.5mm、後足部42.5mm。前作比で前足部は6mm、後足部は4mm厚くなりながらも、重量は前作と同等の約265g(27.0cm)に抑えられています。
「ドロップが8mmと抑えられたことで、ロッカー形状になりソール全体で接地していく感覚に変わりました。まさに波乗りボードの上に乗っているような感覚です」と藤原さんは話します。
厚さが増したことでクッション性は高まりつつ、接地感も変化。従来の『ウエーブライダー』の走り心地から、昨今のトレンドに近いバウンス感を味わえるモデルに変化しました。
クッション性17%、反発性19%へアップした2層構造ミッドソール

『ウエーブライダー 30』は、前作比でクッション性が約17%、反発性が約19%向上しています。上層には、超臨界発泡させた『MIZUNO ENERZY NXT』を採用。下層にも『MIZUNO ENERZY NXT』を使用し、発泡の仕方が異なる素材を上下で配置することで、クッション性と安定性、スムーズな重心移動を実現しています。
「2層構造になっていますが、素材の違いは触っただけでは分からないくらい自然です。プレートによる反発力は強すぎるわけではありませんが、しっかりとしたバウンドがあります」と藤原さんは解説します。
実際に履いた岡田さんも、練習会で4:00/km前後のペースを試し、反発の良さを実感したといいます。ジョグだけでなく、少しペースを上げたい日にも対応できる幅の広さがあります。
ライダーらしいヒールカウンターが生む安心感

走り心地は現代的なバウンス系シューズへ寄りつつも、アッパーのフィット感には“ライダーらしさ”が残ります。「ヒールカウンターがしっかりしていて、ここはこだわったと関係者から聞きました」と藤原さんは話します。
バウンス系シューズはランニング初心者には扱いにくい場合もありますが、『ウエーブライダー 30』は硬めのヒールカウンターと幅広のプラットフォームで、初心者でも安心して履ける一足に仕上がっています。

柔らかい素材による包まれ感もありながら、接地感はしっかりしています。「ただ柔らかいだけでなく、プレートの安定性と接地感覚を得られるので、走り始めの足さばきをごまかさない」と、藤原さんは安定感を評価します。
こんなランナーにおすすめ

『ウエーブライダー 30』は、初めての1足を探すランナーにも、スピードを上げるランニングにも対応します。レースシーンでは、マラソン完走からサブ4レベルまで活躍。後半まで安定感が続くため、「安定感の代名詞」と呼べる一足です。
ミズノの履き分けについて、「ペースを上げたり距離走をしたりするなら『MIZUNO NEO VISTA』。しっかり感・安定感を求めるなら『ウエーブライダー』」と藤原さんは解説します。
『ウエーブライダー 30』は、30代目という節目にふさわしく、大きく進化したデイリートレーナー。初めてのランニングシューズとしても、様々なトレーニングシーンで使う相棒としても、新鮮な走り心地を届けてくれる1足です。
詳細情報
ミズノ|ウエーブライダー 30

・価格:¥19,800(税込)
・ドロップ:8mm
【動画からご覧の方はこちら】
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【プロフィール】
藤原岳久さん

FS☆RUNNING(旧藤原商会)代表
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
日本フットウエア技術協会理事 / JAFTスポーツシューフィッター
元メーカー直営店店長,販売歴20年以上
・ハーフマラソン:1時間9分52秒(1993)
・フルマラソン:2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)





